20241122「剥がれるもの」
剥がれるものを
そっとして
収まる所に収まって
誰も見てはいないが
それでいい
なるようになって
そのままに変化して
周りのことに付着して
馴染んで行くのだろう
見落としたのは
わたしの方
気づいたのは
誰の方なのか
そこに在って
そこで出会うものたち
変化の兆しは
既に執り行われ
知らないうちに
既に見えなくなっている
確かにそこに在ったのは
憶えているが
それが何だったのかを
どうも思い出せない
そんな曖昧な記憶が積み重なり
曖昧な物ごとを
やんわり包んで
また新参者が