snufkinsmile

snufkinsmileの詩は、自然や日常を象徴的に描き、自由形式で内省的なテーマを探求します。読者に多様な解釈を促し、自己探求と哲学的思索を詩的に表現する柔軟なスタイルが特徴です。

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snufkinsmileの詩は、自然や日常を象徴的に描き、自由形式で内省的なテーマを探求します。読者に多様な解釈を促し、自己探求と哲学的思索を詩的に表現する柔軟なスタイルが特徴です。

最近の記事

20241122「剥がれるもの」

剥がれるものを そっとして 収まる所に収まって 誰も見てはいないが それでいい なるようになって そのままに変化して 周りのことに付着して 馴染んで行くのだろう 見落としたのは わたしの方 気づいたのは 誰の方なのか そこに在って そこで出会うものたち 変化の兆しは 既に執り行われ 知らないうちに 既に見えなくなっている 確かにそこに在ったのは 憶えているが それが何だったのかを どうも思い出せない そんな曖昧な記憶が積み重なり 曖昧な物ごとを やんわり包んで また新参者が

    • 20241121「いついつまでも」

      水を飲み込んで 体内を巡り 浸透してから また出て行って どこどこを経由して 誰かの所へと たどり着く 循環の彼方で 凍りついて 離れないでいても やがて溶け出して そこを離れる それから降っては 集合して 再度見つめている 米肉野菜 わたしを経由して 生かされているのは ありがたいこと わたしを献上しては まな板の前で 切り刻み 和えて焼いて煮て蒸して 揚げて啜って 血肉を得ている 感情の発露の限界で 増えきれないまでも 少しは節制し 生きられるのは 本当にありがたいこと

      • 20241120「夢の在りか」

        夢が零れて どこかに染み込んで どこどこを通過し 摩擦や軋轢 困難さえ磨かれて その隙間を通り抜ける 困惑した行き先もまた どこかへとたどって ある所へと向かっている 不意に吸収されたり 付随したり ふとした時に寄り添って どこかで芽生えて その在りかの横で 小さく笑っている 夢が溢れて どこどこからそこへ そして今ここにもまた 見えるとるなら 既に在ることを見做し 点在しているそれらを附置し その中で過ごす暮らしは きっともう持ってるのだろう 気づけないふりして 待つだけ

        • 20241119「的の外」

          くるくる回し はみ出ないように 中心を描く バランスを考慮しては 一点を選ぶが 速度を落とし ころころ転がり 放物線上のその先へ 倒れて行って そこに止まる 催促したのは どの強さなのか あるいは弱さなのか 円環の中での出来事 欠けているのは既に知っている その他のことも含んで 解ってないのだけれども その先もまた どれだけの楽しみや愉快さなど 既に持ってはいるが そこへの移行までは 二の足を踏んでいる ほらほらそのまま 行けばいいとどこかで気づいて ほうほうと好奇心に連れ

        マガジン

        • 202310
          4本
        • 202210 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202309 snufkinsmile
          30本
          ¥500
        • 202308 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202307 snufkinsmile
          31本
          ¥500
        • 202206 snufkinsmile
          30本
          ¥500

        記事

          20241118「複数の呼吸」

          ひとつの場面から 別の場面へ そこに居て もうそこには居ない 確かにそこで見ていて 眺めてはいるけれど どれもが零れて ある一定のつまらなさと ふと思った瞬間を いつの間にか憶えている 気にもしないのに 残ってしまうものは きっと大事なことなのだろう どれどれを捨てながら もう一度生きている 大方のことが要らないのだけれども その中でのひとつは 大切にしたいもので それがそうとは 思ってもいないが 残ってしまうのは それが必要なのだろう 選択をするわけでもなく 要らないと言

          20241118「複数の呼吸」

          20241117「うれしいことも、そうでないことも」

          うれしいことも そうでないことも あったり なかったり いつものように 過ごしているけれど いつもではない毎日は きっといいことなのだろう 辛いこともあるし 楽しいこともあって 同じ1日なのに こんなにも 違う毎日 やってることはいつものこと そして瞬時に切り換わっている 雨が降り 寒くなって 木々の色が変わっていって 冬を待っている 寒さの中にも 見出すことがあるのだろう どこへ行っても その時々の雨晴れで 出会す機会を 存分に楽しんでおこう ひとりの時や 複数の時でも

          20241117「うれしいことも、そうでないことも」

          20241116「残影」

          さっきそこに居たのに もう居ない 辺りを見回しても 振り向いてじっと見ていても どこにも居ないから わたしがそこに居てる 失くしてしまったのは わたしの方 思い出やその場面 きっと複数あるだろうに 決まって思い出すのは その時のこと それも滲んで 壊れつつもあるけれど そういうことにしておこう 別の記憶をすり替えて 別のわたしはどこへ行ったのか 既にここに在ることは 不確かさの中に溺れている 影を踏み 追い越せない姿を案じ 絶え間ない蓄積の残像さえ ここにないのは 堪えきれ

          20241116「残影」

          20241115「別のリスト」

          やりたいことリスト書いて いつも思ってるのに これだけって たった3つ あれもこれもと 100個くらいはあったはず すっと書き出したのは 少しずつ足しては 重ねてきた自分のどこか それをそのまま継続していれば それでいいとも思っていて また新しいことをやってみて 面白ければ続くだろうし そうでなければ また違うことをしている 何のために そうしているのかを 明確にしているものと そうでない行き当たりばったりと どれもが好奇心があるのだろうから それに集中しつつ 周りの物ごと

          20241115「別のリスト」

          20241114「汚れて、笑って、」

          ほろ苦く 甘酸っぱい そんな毎日でも そんなに苦しくもない 淡々と過ごし 出過ぎたなら おとなしくして またごめんって 謝ったら もうそこでおしまいとして 気分を変えて その先へと行こう 感情の動きに沿って 操るのは自分の行き先 それはどこだっていいはずで ころころと転がって どうして、また、なんて、 いつものことなのに 縮こまったり 大ぴらになったり 大小を含み 広大な所へと 風呂敷を敷いて 寝っ転がっては ごろんごろん なだらかな斜面を降っては 汚れた土とか埃とか まぶ

          20241114「汚れて、笑って、」

          20241113「循環の役割」

          どこまで行けばいいのだろう これからと これまでを 同等に示し その向こうへと示唆して 行き当たりばったりでも どこかへはたどり着く 気にしていない訳でもなく どこかで既に知っていて それを表現していないだけ 体感的には掴んでいるが その細部はまだ放置のまま ひとつを加え ひとつを削る 拵えたのはわたしのどこか 身体を経由して どこそこへと移動し 距離感のない視線までも 転がっては起きて 更に遠近の微睡みまでも うつらうつら 体系の一端を担い 担いだ梃子を左右させ わたしを

          20241113「循環の役割」

          20241112「機微の囁き」

          眠りに誘われ 眠りを覚まし 焚いた木片で 更に感覚を起こす 朝だというのに 静けさは 在るのかないのか であるとすれば 鳥たちの声 隧道から過ぎて 辺りを飛んでいる 香ばしいそれを纏い 羽毛の中に潜ませて まだ眠たいけれど 既に回転している 大きな雲を千切り 裁断するそれぞれの言い訳 大抵のことは見逃すが 大事なことならそうはいかない 何をそうして 何をそうしないのか わたしに問われているようで 誰もそんなことを気にしていない 誰もが接続され その接点を紡ぎつつ 忘却の方へ

          20241112「機微の囁き」

          20241111「欲しいものリストの最後」

          欲しいものは何ですか そう聞かれても あれもこれも 欲しいものはあるけれど これというものを 咄嗟に答えられないのは どうして何だろう 今に欲しいのは 今のことで ずっと欲しかったのは きっと別のもの それを手繰り寄せるのは 記憶のどこか もしくはこれからのこと 今までのことは後にしてもいい 一番を選べないのは 複数があり過ぎるから けれども選べないなら 複数選んでしまったらいい 今の不足はあるようで ないようで 見つけられないものまでも 知らないのなら それをそれと表すこ

          20241111「欲しいものリストの最後」

          20241110「夢のかたまり」

          夢の塊を掘り起こし 遮られるひかりをそのままで 深く浸透して 中枢の結び目を 閉じたり開いたり 信号よりの伝達をすり抜け 傍観者たちを他所目に付けて 流れの中にふと止まる ここがどこなのかは どうでもいい そこでしかない 体験を既に募らせ 出来合いの複合を 再編しつつ眺めている とうの本人には気づけなことも 遠目で距離を置いておけば 少しぐらいは把握するだろう 近すぎても見えないし 遠すぎても見えはしない 調整の歩幅を考慮しつつ 寝転んでいて 怠けているのか そうではないの

          20241110「夢のかたまり」

          20241109「遠いわたし」

          夜の間に深く落ち 知らない所に立っている 場面ごとに流れて行き どうしてそうなるのと思っても 現実のような夢を見ている どれもが本当の所で それが夢の世界と言うならば 本当かなって でたらめだらけでも そういうことにしておこう 見たものが見えるのなら それはきっとわたしのこと 眠っているのに動いている じっとしてられない現実のこと 耳を澄まし 小さな物音を探している みんな眠ってるのだろう それでいて確かに心音を響かせ 所々で何かを動かせ 回転音を届けて来る 息を密やかに

          20241109「遠いわたし」

          20241108「狼煙の準備」

          木片を転がし または積んで また壊す バランスよくしても 高くなるうちに 更に難航してくるが どこまででもとは行けないから 降ってくる雨霰を 何とか躱し ばらばらになったそれらを もう一度集めることになる 打つけた面や 傷つき割れたものもあれば そっと手を触れて 施しを与える 既に解散してはいるのだが どこからともなく そこへ集い 或いは散会したばかりという時に さよならさえ言えないまま そこに居るのは 落ち着きなく しどろもどろの 零れた言い訳を もう一度ばらして 次の所

          20241108「狼煙の準備」

          20241107「すっとそっと、」

          昨日のことは もう憶えていない さっきまでのことも 忘れているのに 今を放置して その間に また次々が待っている 予定は既に入れているが それ通りには行かないのが 常だとすれば せめてに出来ることをしておこう ゆっくりと過ごし せかせかと働き 同じような毎日だが その先では 待っていることも在る どこを通れば そこへとたどり着くのか そのまま進めばいいのだろうが 寄り道している時が 幸せなのかもしれない 脇目もせず 一直線に進んだら早いのに あちこちを気にして 荒んだそれら

          20241107「すっとそっと、」