見出し画像

ベトナムの夜明け前。

■アジア開発銀行のベトナムGDP成長率予想。
・最近のニュース、「『アジア開発銀行(ADB)』はベトナムのGDP成長率予想、2024年+6.0%、2025年+6.2%と再び据置いた」。
・ADBは「『アジア経済見通し(Asian Development Outlook)』レポートでベトナム2024年における国内総生産(GDP)成長率予想を(上述に)示し、また2024年と2025年のインフレ率予想も共に+4.0%で据置いた」。

■外需拡大、内需低迷。
・ADBエコノミスト曰く「ベトナム経済が2024年1-6月期に力強く回復した積極的な結果を踏まえ、世界的な不確実性にかかわらず、ベトナムは成長の勢いを維持するもの」と見込んだ、また「鉱工業生産の改善や貿易の大幅な増加が、着実な回復をけん引」した。
・「主要輸出品目/電子製品に対する外需が生産増加に貢献し、製造業が引き続き成長の主な原動力となる。サービス業の改善と安定した農業生産も成長の回復の支えとなった」。しかし「内需は依然低迷を続け世界経済の見通しは引き続き厳しい状況。内需拡大には低金利を維持しながらも公共事業投資を加速させるなどして、より強力な財政刺激策を実施する必要がある」と述べた。

■人が行き来し、モノが動いていく。
・余談、ベトナムで暮らし働いてきた私の肌感覚では確かに2024年上半期/この6ヶ月間の主要都市では映画、喫茶、散歩等を楽しむ人々も多く、また観光客を見かける機会も多々ありコロナ禍前の景色に戻ったように思える。
・しかし、小売やサービス業では飲食や旅行等に費用をかけて、嗜好品への消費は後回しになっており、特にファッションや衣料分野等の現状はコロナ禍前の数値を中々越えられない企業が殆どなのだ。
・一方、バンコクの金融業界で活躍する仲間はベトナムにある工業団地でセミナーを開催し、ポテンシャル企業の獲得及びリレーションシップ構築に努めるべく動き出している。人が行き来し、モノが動いていく、いま私が目にしているこの状況や景色は「ベトナムの夜明け前」である事を切に願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?