暑い… ただひたすらに暑い。 9月になったというのに、暑さが一向に収まらない。 もう一年中夏なんじゃないかと錯覚しそうになる。 この夏は、朝8時の段階で灼熱地獄のような日差しが降り注ぎ、洗濯を干す腕をカバーしなければならなくなった。 直接の日差しが痛いと感じたの初めてだ。 砂漠に生きる人々が長袖を着て、頭から体を覆う気持ちがわかったような気がする。 強すぎる日差しは痛いのだ。 太陽の力を体感すると同時に、強く感じたのは影の力。 温度の変わりはなくても、影の中にいるだけで痛
知り合いの男の子がある日ぽつりと言った。 縁側の風の匂いが好きだったと。 彼の親の実家にあたる家は関西の北の方。 事情があって、彼は三歳の頃半年ほどそこで暮らしたことがあるらしい。 もう青年となる年になっても、彼は年二回は祖父母のもとに足を運ぶ。 帰るのは苦じゃない。 今は俺のほうが近いから。 何のためらいもなく関西で就職した子だった。 不思議ではあったのだが、その理由を一つ理解したように思った。 縁側から入ってくる風を受けて、ボーッとするのが好きだった。 本を読んだ
本日も晴天なり。 いえ、今日は少し曇りでした。 其の為か、ほんの少し暑さが楽に感じたのです。 ここしばらくの暑さは本当に災害級で、水を飲んでも飲んでも汗になって噴き出すという毎日。 水の飲みすぎで、夕食が食べられない日なんぞもありました。 服も、一体何回着替えなきゃならないんだといった状態で、 朝起きて一回、洗濯干して一回、買い物行って一回、昼ごはん食べて一回、掃除して一回。 いっそ裸で過ごせればいいのか? そうなっても今度はタオルが積み重なるぞ。 本当にきりがないので
肩が凝る。 頭が痛い。 首が痛い。 プレ老年期の声を聴いたころから、ここらあたりの不定愁訴が顕著に出てきた。 いや、カッコつけて行ってみたけど、 要するに年のせいの肩こりで、首も頭もヤバいんだよ!って話なのだ。 自慢ではないが二十代の頃は肩こりなど本当に無縁の話で、 職場の先輩方に頼まれてよく肩もみをしていたくらいなのだ。 これでも、筋がいいとか言われて重宝されて、 「あんたはこらないの?」 「いや~あたしはないですね~」 なんて、悦に入っていたものなのに。 肩こりは年
もうすぐ、知り合いとランチ会がある。 一年ぶりのママ友会。今回は私が幹事役で、慣れないことに焦りつつ店も決まり、やっとひと段落のはずが… 服がない。 いや、着ていく服が決まらない。 普段家族としか会わず、買い物へ行くときは楽一辺倒。そこらにあったシャツやパーカーを引っかけてほぼすっぴんで… ヤバい。ちょっとおしゃれに着ていく服が決まらない。 あーでもないこーでもないと悩みながら、「あ、これかっこいい。安くなってる。着れるじゃん」と安易に何点か購入した後で、動画サイトのお
間取りを見るのが好きだ。 いろんなサイトの新築や賃貸や部屋の間取りを見ていると楽しくなる。 基本は平面。 だから、アパートやマンションの間取りがいい。 部屋は1DKから2DKまで。それ以上は気持ちが追い付かない。あくまで自分が暮らすことが前提で。 玄関を開けなくても風が通るつくりがいい。 風通しは湿気対策には欠かせない。 そして、シューズインクローゼット。これが理想。 というより、今は絶対に欲しい。使い勝手が断然に違う。 部屋は採光がしっかりあれば方角はあまり問わないが、
私が一番見ている時計は、トイレの中にある。 七年前リフォームをしたときに、小さい葉の模様の壁紙に合わせて百均で購入した、木目調のまあるい時計。 壁紙を傷つけないような、釘打ちのホルダーに吊り下げられた直径十センチほどの針の時計。 座った時、一番目に付く場所をなんとなく選んだときは、邪魔にならず目立たずにと決めたはずなのに、トイレの中でいつもぼおっと見ていることに気が付いた。 この頃は時計もデジタル使用なものが多く、針が動いていくのが珍しくもあるのかもしれないが、かすかな音を立