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小さな単位で変化をつかめ!街の界隈を観察してみよう!

変化をつかむには、小さな単位を継続的に観察すること

時代の変化を予測するのが難しい時代です。名だたる識者が言うことも外れることが多いのです。データや数字を見ればわかるという意見もありますが、本当にそうなのかなと首を傾げたくなります。

変化や予測と言うと大きな単位で考えがちですが、「小さな単位を見た方が変化はつかまえられる」というのが僕の考えです。小さな単位はいろいろとありますが、街(町)のことを指し、その最も小さな単位が「界隈」です。

「界隈?」とお感じの方もいるかもしれませんが、ざっくりいうと、「その辺り、付近、近辺」を指します。銀座界隈、渋谷界隈という風にも使われますが、個人的な感覚ではもっと狭くとらえ、半径5 キロくらいの範囲です。

人の暮らしの定点観測は変化を知るための有効な方法です

多くの経営者は自社が立脚している界隈のことを案外知りません。正確にいうと知ったつもりになっています。とくに地方はこの傾向が強いように感じます。車社会なので、歩いて観察することが少ないからかもしれませんね。

界隈の観察から得られるものは、どれも断片的な小さな変化です。しかし、継続的に観察することで、断片が一つの固まりになります。かなり不定形のものですが、気がつくとこれらが実際の仕事とつながってくるのです。

界隈を歩いていると、五感を通じて暮らしの変化を感じとれます。市井の人々はさまざまな変化を、ゆる~く受け止めて暮らしているのを感じます。僕はこの「暮らしの定点観測」からの肌感覚の変化を大事にしています。

会社や店の界隈を定期的に歩くことで感じる変化

論より証拠、まずは会社や店がある界隈を歩きましょう。僕は健康を兼ねて、出勤時に最寄り駅の数駅手前で降りて歩くことがあります。歩いているとさまざまな変化を感じ取ることができます。

例えば、建設中の小さなホテルが増えていたり、幼稚園の駐輪場の自転車は90 % 近くが電動になっていた。空き店舗が介護系の施設になっていたり、ホームレスだと思うけど普通っぽいの人が目立つようになってきている。

数字データには客観性があり、変化を見るにはもちろん重要ですが、いまひとつ腑に落ちないこともあります。数字から見える変化と肌感覚で受け止める変化、この両面からのアプローチが経営者には必要ではないでしょうか。

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