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食後に白湯を飲む

白米 おでん いちごジャムをのせた食パン そんなおかしな晩ごはん 食後に白湯を飲む いちごジャムは久々で いちごジャムが手に ついちゃうのも 久々だった その手についちゃったいちごジャムを ちろってなめるのも久々で 何をしても くっついてしまうフライパン もう買いかえたほうが いいのかな 愛着があるわけではない ないわけでもない なくなくなくなくない あした 白菜を買おう なべをするんだ

    • 世の中と折り合いがつかなさすぎて吐きそうで気持ち悪い

      家の外は怖くって おそろしくって しかたない そう強く思ってる自分のことも 怖いって感じちゃう 家の中に 安心した気持ちが 落っこちてるよ 無数の薬が ちらばってて それなりに チカラを 見せてくれるのさ でもね わたしのおなかの痛みが なくなったからって 歩きながらスマホをいじってる奴は なんとも思わず続けていくんだよ わたしの頭の痛さが 消えたからって 平然と さも普通のことみたいに 信号が赤になってるのに 止まらず走ってちゃう車は なくならないんだよ 本来

      • しあわせだったりするのかな

        わたしに対して 悪さをしたり わたしのことを ぞんざいにあつかったり そういった者には 天罰が下る そういった者たちの あわれな姿を この目で しっかり見た そういったことではない けれど おそらく そういうことなんだ わたしは 自分自身のことを だいぶ いいかげんにしている 自分にやさしくないし いろいろと 不健康だ わたしのことを ぞんざいにあつかった者 つまり わたしには 天罰が下る わたしが いまいち しあわせというものに 手をふれられずにいるのは そういっ

        • 首をかしげて

          考えごとをしていると ねこが わたしの横に来て 一緒に考えごとをする わたしが うーん と 考えながら首をかしげると ねこも 首をかしげる わたしが考えていることなんて せいぜい 晩ごはん 何にするかなあ なんて その程度のことなんだけど わたしの横で ねこも ごはん まだかなあ とか思いながら 首をかしげているのかもしれない

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          となりの席の女の子

          私ってさあ 人がつくった料理 好きなんだよねえ って言われたんだけど それって、外食が好きだから こんど一緒に行こう ってことなのかな それとも、私の家に来て 何かつくってくんない ってことなのかな ねえねえ、どう思う? 一度も話したことのない となりの席の女の子に 突然、話しかけられた あ、え、え、と…… わたしは、あわててしまい 結局、答えられなかった ごめん、いきなりで その女の子は、言ったのだけど わたしのほうは、なんだか 情けない気持ちになってしまい それ

          となりの席の女の子

          すっぱいリンゴの深い紅色 あるいは二人が口にした愛色と呼ばれるもの

          すっぱいリンゴが好きです 甘いのも好きです スカスカのは 気持ちが スカスカになります あれは いけません リンゴは あの姿かたち あの大きさだから いいんだと思います あれより大きくては いけません あれより小さくても いけません

          すっぱいリンゴの深い紅色 あるいは二人が口にした愛色と呼ばれるもの

          すこしだけ

          朝 すこし 歩く ねこと 歩く ねこが 帰りたがるから ほんとうに すこしだけ ねこのせいに してしまうのだけど わたしにだって それだけしか 気持ちがなかった だから ほんの すこし 歩きはじめて すぐ 額に かすかな雨粒を 感じた それで 早々に 引きかえした だから ほんとうに すこし ねこは 家に帰れるよろこびと 雨に濡れてしまうことの嫌悪で なんとも言えない 複雑な表情 わたしは うーん 雨だから しかたないよね と ちょっと 残念で けど ちょっと うれ

          すこしだけ

          コーヒーではない何か別の飲みもの

          パンがないから ケーキでも 食べるかなあ パン 買ってきたら いいと思うよ ささやきが 聞こえる ま そうなんだけどね カクテルを つくるみたいにして お茶を入れる お茶を 甘くして飲む お茶にしろ 紅茶にしろ 砂糖を入れて 甘くしないと 飲めなくなってしまった コーヒーに至っては 砂糖とミルクを これでもかと入れ コーヒーではない 何か別の飲みものみたいに しないと飲めない なんでもかんでも 甘くしないと 受けつけないからだに なっちゃえば いいよ ふと 思

          コーヒーではない何か別の飲みもの

          チョコちゃ チョコしろ

          チョコレートに呼ばれた気がして わたしは うれしくなった その日は 朝から 小雨が降っていて 嫌なこと 例えば 目玉焼きが 上手くできなかったとか 折りたたみ傘を 上手に たためなかったとか 買おうと思っていた本が どこでも見つからなかったとか そういった 言ってしまうと ささいなことが かさなって 確かに ひとつひとつのことは 小さなことだったんだけど いくつも となると 今日という日は わたしのための日では なかったなあ なんて 思わなくもなかった わたしを呼んだチョ

          チョコちゃ チョコしろ

          でもね、その日の帰り あんまん食べてかない?

          中学のとき、だっただろうか もう、高校生になってたかな ふたが、あかないよう と、クラスのとある女子 近くの男子に あけて と、頼んでいた その男子は、あっさり、ふたをあけた それを見て わたしは、恋に落ちてしまった なんていうことはなく 小さく聞こえてきた やっぱ男の子だね との言葉に そりゃあ、男の子でしょ と、思っただけのわたしだった でもね、その日の帰り あっさり、ふたをあけた、その男子が あんまん食べてかない? なんて言ってきたりしたら ちょっ

          でもね、その日の帰り あんまん食べてかない?

          ねこ色

          トムが 腕を組んで 考えこんでいる ねずみ色 というのがあるんなら ねこ色 というのがあっても いいんじゃあないのかい それを聞いて ジェリーは言った ねこ色って じゃあ どんな色のことを さすんだい? うーん トムは うなり 困り果てたすえ こう言った まあ とにかく あったかくて ふわふわで ときに気分屋で けど とっても いやされる色のことさ へん なに言ってんだか ちっともわからないねえ 言って ジェリーは トムのことを ちょぴっとだけ 小バカにしたよ

          気にしても あんまり意味は ないみたい

          いつのまにか 学園祭シーズンが すぎていて また わたしは とり残される 応援してるチームが 負けてしまうと スポーツニュースを 片っ端からみる いくつも いくつも みる どれかひとつくらい 間違って勝ってるかも なんて思いながら あれこれみる 結局 どれも負けている わざと時間をかける 遠回りを あえてしてみる いつもは歩かない道を行って 戸惑ってしまったり 気になっていた道を行って 何をそんなに気になってたのかな と思ってみたり 気になっているケーキ屋さんに はじめ

          気にしても あんまり意味は ないみたい

          マフラーがあんまり似合わない

          いつくらいから マフラーしたら いいかなあ サナエが聞いてきた まだ早いよねえ 答えないでいたら 重ねて聞いてきた んー そうだねえ しかたなく答える サナエは マフラーが よく似合う サナエ自身 そのことを よくわかっている わたしは マフラーが あんまり 似合わない だから 寒くなっても なかなか マフラーをしない それで 冬が来ると まず わたしは 風邪をひく あたたかくしてね おかあさんとか お医者さんが言うので しかたなく マフラーをする

          マフラーがあんまり似合わない

          休日は最悪ルートを進む

          急に母親が来ると言う どうせ、汚くしてんでしょ 部屋の掃除でもしてあげるから と言う 母親が来て、掃除をしてくれる そう言っているのに 母親が来る前に 自分で掃除をはじめる なんかなあ、と思いつつ 掃除をする 母親が来る 部屋を見るなり 人が住むとこじゃないわね と言われる 自分なりに、あくまで 自分なりにではあるけれど 片づけてはいたから そんな言い方しないでほしかった それで そういう言い方やめてよね と、実際に言ってしまい ものの数秒で喧嘩になる 展開

          休日は最悪ルートを進む

          さえぎるもの

          こんなんじゃいけない もっと文学的なものを そこまでを思考し けれど、続きはやめた さえぎるものがあった キミがやっているのは 文学なんかじゃあないだろう およそ文学とは呼べないようなとこを ふうらふうらしてるようにみえるよ さえぎるものは さらに続ける 文芸だあ、キミがやっているのは 文芸だよ、キミは 文芸的なものを目指しなさいよう 窓から月明かりがさしていた いいや、月明かりではないんだけどね ただの街灯の光だよ 月明かりが街灯の光を介在して 忠告でもしてい

          さえぎるもの

          吐きそうになるほどあの人のことが

          やめるらしい ちがう、らしい、ではなく やめる、やめてしまう その挨拶なんだから それにしても、それにしてもだ やめるその日まで知らなかったなんて いくら関係の遠い部署だからって 社内のウワサにウトイからって ファンだ 今日を限りでやめてしまうサクラのファンだ 同じ会社の、六つ年下の、そういった存在に ファン、というのは、どうなのかなあ 考えたこともあった けれども、ファン、という言葉が いちばん適切に 自分の気持ちをあらわしている でも、と、思う ファン、という

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