登場人物全員が「罪」と「罪の告白」を通してねじれの位置のように関わり合うことで構成され「犯した罪からは逃れられない」という命題を突きつけてくる1冊。ラストの怒涛の伏線回収。練りあげられた設定にただただ空いた口が塞がらなくなりました。「読んでしまった…」という余韻がすごい…最高。
「おれ、家事育児は…他のお父さんよりはやってると思うよ」 「他のお父さんじゃなくてあたしと比べてよね」 ※足立紳氏「したいとか、したくないとかの話じゃない」(双葉文庫)