奈月ねこ

猫のエッセイ『ウチの子(猫)日記』を書いています。 ネット小説サイト「小説家になろう」…

奈月ねこ

猫のエッセイ『ウチの子(猫)日記』を書いています。 ネット小説サイト「小説家になろう」で公開中。

最近の記事

梟書茶房へ行って~本との出会い~

 梟書茶房へ行ってきた。珈琲を飲めるお店に、たくさんの本。珈琲を飲んで、帰りに本を買う。そんなお店だった。かなり混雑していた。人気のお店なのだろう。私は「本と珈琲のセット」を頼んで、少し読書をすると、会計をして、本棚へ。まず、表紙が隠されているので何の本かわからない。後ろの文章だけで決めるのも難しい。でもそれも楽しさの1つなのだろう。「なんとなく」手に取って、後ろの文章が気に入れば買う。そんなことをしてみた。  こんなに隠された本があった。  これで、中身を想像しながら選

    • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『良識なき通報』(浅瀬明著)を読んで

       人とは恐ろしい。だが、突然のことに、自己保身に走ってしまうことはあるだろうと思う。自分がしてしまったことの重大さを思えばこそ。  だが、もっと恐ろしいのは、そんな人達に立ち向かうこと。どんな未来が待っているかわからないのに、ソレを実行する能力は、人並み外れているのかもしれない。  そして、感情も失くしてしまったら、「人」と呼ぶのだろうか。  ふと思う。私も人なんだっけ、と。でも、感情を失くしたいとは思わない。

      • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『友達なんかじゃないよ』(秋尾秋著)を読んで

         こんなにも人は人に執着出来るものなのか。  人は、言った側は忘れても、言われた側は忘れないものだ。それで、相手を傷つける。でも傷つけられても、それでも相手を求める気持ち、想いの深さは怖かった。  普通なら、おそらくその想いを切り捨てる。それが出来なかったのは、不幸だったのか、幸せだったのかはわからない。

        • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『熊とG』(柏木伸介著)

           Gとは、人類の敵だと思っていた。しかし、本人たちは、必死に生きているだけなのかもしれない。ついそう思ってしまったが、違う。  アレを野放しにすれば、どんどん増えていき、人類は滅亡するかもしれない。それほどの繁殖力なのだ。  もちろん見た目で嫌われるのもある。だが、やはり気持ち悪いのだ。そして逃げ足が速すぎる。だからこそ追いかけてしまうのではないか。  私は人類の一人として、アレの撲滅を切に願う。私が怖いからだ。「部屋にいる」と思っただけで、退治するまで眠れない。  熊もこん

        梟書茶房へ行って~本との出会い~

        • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『良識なき通報』(浅瀬明著)を読んで

        • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『友達なんかじゃないよ』(秋尾秋著)を読んで

        • 【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『熊とG』(柏木伸介著)

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『砂浜の螺旋』(おぎぬまX著)を読んで

           人の心というのは恐ろしい。「自分」が窮地に陥った時、どう考えるのか。自衛本能が働くのか。その本能のおかげで助かるのか、それとも逆なのか。  「自分さえ良ければ、それでいい」と、考える人もいる。それが悪いことではなく、皆、多かれ少なかれ、そのような感情はあるかもしれない。だからこそ人は恐ろしい。  他者に優しくありたいとは思うが、「いざ」の時、どうするかはわからない。自分でも気づかない「本能」というものが出るのだろうか。人は恐ろしいから。

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『砂浜の螺旋』(おぎぬまX著)を読んで

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『G線上の殺人』(宮ケ瀬水著)を読んで

           「人を殺す」という行為は、もちろんしてはいけないことだ。それでも、突発的に起こした行動で殺してしまったら? 自分でも、どうしてそうなったかはわからないかもしれない。  それでも起こってしまったこと。まずは保身に走るだろうか? それとも潔く名乗り出る? 考える時間もない。その短時間で行ってしまったこと。それが全て。短時間での考えは、他人に気づかれる可能性が高いのではないか。本人が「悪いこと」だと認識していれば尚更。きっと行動に表れてしまう。  この作品のその後を知りたくなった

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『G線上の殺人』(宮ケ瀬水著)を読んで

          【読書日和】「キルアオ」(藤巻忠俊著)1~6巻まで を読んで~ダンディー❤~

           ジャンプコミックスの「キルアオ」。アオハルだけど、その年代じゃない。と、笑ってしまったが、発想もキャラクターも面白い。コメディ要素もありながら、人としての大切なものを描いているように感じた。主人公の外見も心もダンディ🍷✨ 見た目が変わっても、その年齢の良さが出てる。素敵💕  7巻は11月発売だとか。楽しみ。

          【読書日和】「キルアオ」(藤巻忠俊著)1~6巻まで を読んで~ダンディー❤~

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『生成AIは人気作家の夢を見るか?』(三月市零著)を読んで

           「他人を理解する」。とても難しいことだと思う。何を考え、どう行動するのか。そんなことは、本人にしかわからない。でも、「理解しようとする」ことは可能だと思う。その人に寄り添って、話をする。そして「理解しようとする」。  それでも、その人をもっと知りたいと思ったら、どんな行動に出るのか。近くにいたいと思うかもしれない。その人が表現していることを「理解」しようとするかもしれない。  しかし、その人のことの全てを理解出来るものだろうか。結論は出ないが、似せることは出来るかもしれない

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『生成AIは人気作家の夢を見るか?』(三月市零著)を読んで

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『穴』(堀内公太郎著)を読んで

           まさに「今」の時代を表していると思った。  「究極の選択」というものだろうか。それとも、「自己顕示欲」? わからないが、これから、こういうことも増えるのでは、と思ってしまった。しかも、誰でも出来ること。それが怖い。この作品は、やり方を示してしまった。ノンフィクションであったら、どうなるのかと不安になった。

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『穴』(堀内公太郎著)を読んで

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『林檎を潰す』(小西マサテル著)を読んで

           「何故」という言葉が頭に浮かんだ。「殺す」という行為は、もちろん許されないこと。だから、「何故」。  動機はあるのだろう。でもそれを正当化するのはおかしい。おかしいことをしてしまうのは、やはり頭がおかしいから。そんな作品だと思った。そして最後、ああ、繋がった。そう思った。  

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『林檎を潰す』(小西マサテル著)を読んで

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『贖罪のカクテル』(佐藤青南著)を読んで

           人は、いつ、どこで死ぬかなどわからない。原因も。病気などは別だが、事故の場合は予測することは難しい。でも、病気の場合でも、治療によって助かる命もある。  この作品では、「命」の重さを感じた。  そして、この作品の続きが気になった。ここで終わるからこその面白さもある。でも、「この後」を知りたくなる作品だった。

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『贖罪のカクテル』(佐藤青南著)を読んで

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『被告人R365』(中山七里著)を読んで

           殺人による裁判。それもロボットの。難しい言葉が出てくるが、すんなりと読めた。短い話というのもあるが、結末がどうなるのかと前のめりになっていた。  最後のどんでん返し。心臓がドキリと跳ねた。そうなったか! と、納得もしたが、納得出来ない気持ちもあった。「冤罪」。その言葉が私の頭を過った。

          【読書日和】「3分で読める!人を殺してしまった話」『被告人R365』(中山七里著)を読んで

          【読書日和】「言えないコトバ」(益田ミリ著)を読んで~面白いコトバたち~

           昔、とは言っても、昭和の時代の人の何気ないコトバ。なんだか心に染み入る。細かなコトバのエッセイと四コマ漫画。するっと心に入ってきた。  昭和と今。昭和では考えられないコトバの数々。ソレを使うことになったきっかけは? 自分は「いつからだろう」と思ってしまった。周囲から聞いたコトバをそのまま使っている気がする。時代に乗り遅れないように。他の人はどうなのだろう?  例えば、居酒屋でお金を払うとき、皆は何て言うか。「指で合図」「チェックを頼む」などと作品に書いてある。作者は、そんな

          【読書日和】「言えないコトバ」(益田ミリ著)を読んで~面白いコトバたち~

          【読書日和】「12時のすき間」(霜月透子著)を読んで~不思議は身近に~

           不思議なことは、誰にでも起こるのかもしれない。ただ、周囲が気づかないだけで。  もし、別の世界に行けるとしたら? 誰しも考えたことがあるのではないだろうか。この世界とは違う世界へ行ってみたいと。  でも、その別の世界が、自分の世界よりも恐ろしい世界だったなら、行きたいと思うだろうか。  そして、人が人として生きていくための「大切なもの」をなくしてしまう場所だったら? それは生きる意味がなくなるかもしれない場所。そんな世界へ行くとしたら? 行きたいと思わないだろう。  でも、

          【読書日和】「12時のすき間」(霜月透子著)を読んで~不思議は身近に~

          【読書日和】「私はチクワに殺されます」(五条紀夫著)を読んで~身近に凶器が潜んでいたら~

           怖そうな本を手に取ってしまった。だが、作者が、「『祈願成就 霜月透子著』より怖くない」と言っていた。だから手に取ったのだが、最初からガツンと来た。描写が怖い! 嘘つき! と思った。しかし、その後すぐに、「チクワ」。怖がるべきか、笑うべきかで迷った。そんな始まりだった。  章ごとに視点が変わる作品。それも独白のよう。それが面白いと感じた。描写は怖いけれども! 大事なことなのでもう一度言うよ。怖いけれども!   日付が細かく記載され、記載されているからか、私の中の時間軸がずれて

          【読書日和】「私はチクワに殺されます」(五条紀夫著)を読んで~身近に凶器が潜んでいたら~

          【読書日和】「鮫嶋くんの甘い水槽」(蜂賀三月著)を読んで~人を好きになることとは~

           「初恋」。甘酸っぱいイメージだけど、それだけではなく、色々な感情が溢れ出て、それが不思議と嫌な感じがしない。登場人物の様々な感情全てがスパイスとなって、この物語になっているような気がした。  作品の題名にもなっている「鮫嶋くん」。そして、「愛奈」という女の子との関係。もう、ドキドキして、キュンキュンした! 読んでいる私が恥ずかしくなってしまい、それなのに、にやにやとしながら読んでいた。  この作品に出てくる人達は、皆個性的で、「嫌」と思った人も、読み進めていくうちに、「好き

          【読書日和】「鮫嶋くんの甘い水槽」(蜂賀三月著)を読んで~人を好きになることとは~