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主に読書記録、展覧会鑑賞記録、マラソン・ウルトラマラソン完走記録など。その他の興味分野は、ヴァイオリン、オーケストラ、ビーズ、観劇、ガレット・デ・ロワ、顔ハメ、乗り鉄など。

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    過去に訪れた美術館や美術展の記録を残しておこうと思ってマガジンにしました。

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このnoteについてなど(eneoの簡単な自己紹介とインデックス)

(2022年8月2日これを記す) noteを始めたのが2018年10月だったので、4年近くたちました。 昔はウェブ上のホームページで毎日日記を更新していて(ホームページビルダで書いていた)、その後SNSに移り(当初mixi、その後Facebook)、友達だけ公開で身近なことを書いているのですが、本の感想などは、友達以外にも読んでもらえるといいな、と思って、noteのサービスを使ってみることにしました。普通のブログと違って、画面がシンプルで、使い勝手もいいのですが、過去記事

    • 追悼・谷川俊太郎さん(毎日読書メモ(555))

      トップ画像は2024年11月17日の朝日新聞、月1回連載の谷川俊太郎「どこかから言葉が」の最新作。 なんて寂しい詩だろう、と思っていた。 そして、今朝、訃報に触れる。 亡くなったのは11月13日ということなので、掲載時にはもう谷川さんはこの世にはいなかった。 新聞社には数回分のストックがあって、お亡くなりになった時に、これを掲載する、と決めていたのだろうか、などと考える。 来月以降、遺作の発表などもあるのだろうか。 「どこかから言葉が」は、2016年9月から朝日新聞で連載さ

      • 藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』(毎日読書メモ(554))

        藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』(光文社)、朝日新聞で藤田香織さんの書評を読んだのが昨年9月、とても心ひかれたのだが、実際に本を手に取るまで1年2ヶ月もかかってしまった。主人公の弱さと強さに寄り添い、彼女が獣医学部で過ごした6年と、その前とそのあとの物語を噛みしめる。 初出は「小説宝石」、連載に加筆修正して単行本化されたのが2023年7月。多くの読者に支持され、来年の2月にはNHKでドラマ放映されるという(キャストを見ないうちに読んでよかった…)。 すごく雑にあらすじを書

        • 『ある行旅死亡人の物語』(毎日読書メモ(553))

          全然毎日でなくなっている読書メモです。読書のペースも落ちているけれど、それでも月に10冊くらいは読んでいるのですが、感想を書くペースが追い付かない。読み終わって、感想書けてない本が山積みです。 共同通信社大阪社会部・武田惇志 伊藤亜衣『ある行旅死亡人の物語』(毎日新聞出版)を読んだ。なんで共同通信社記者の書いた本を毎日新聞出版で?、とちらっと思ったが、勿論、新聞記者の書いた本が他の出版社から刊行される事例は沢山あって、たまたまそれが、別の新聞社の関連出版社である、ということ

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          ちばアクアラインマラソン2024、わたしの振り返り

          2年ぶり4回目、ちばアクアラインマラソンを走ってきた。 最近、2年前の記録を参照してくださっている方が多く、自分でも読み返したりしていたのだが、比較もかねて今回の記録。 このトップ画像を見て。天気が全然違う。わたしがアクアラインマラソン走るのは、2012年(第1回)、2016年、2022年についで4回目だが、朝からこんなに曇っていたのは初めて。天気予報は曇り、午後には雨が降る確率が高い。雨はやだなー。ゴールまでもってほしいな、と思いながら木更津へ。8:13木更津着の臨時の快速

          ちばアクアラインマラソン2024、わたしの振り返り

          カナレットとヴェネツィアの輝き(SOMPO美術館)

          ヨーロッパの大きな美術館に行くと、どこでも大体、数点はカナレットのヴェネツィアの風景画が展示されていて、カナレットいいよなぁ、と思っていたのだが、とうとう、日本でもカナレットの展覧会が開催されることに! カナレットが描いたような絵は、景観画(ヴェドゥータ)というらしい。 2024年10月12日~12月28日 SOMPO美術館(新宿) 「カナレットとヴェネツィアの輝き」展、キャッチコピーは「18世紀、景観画の巨匠、日本初の展覧会」である。 ちなみに、静岡県立美術館(2024年7

          カナレットとヴェネツィアの輝き(SOMPO美術館)

          Nerhol 水平線を捲る(千葉市美術館)

          Nerholというアーティストユニット、今回の千葉市美術館での展示で名前を知ったのだが、行ってみたらとても面白かった。 田中義久さん(1980年生まれ)と飯田竜太さん(1981年生まれ)の2人で、「時間を封入したハン立体の作品」を製作している。田中さんが紙と平面的構成によるグラフィックデザイン、飯田さんが紙や文字を素材とする彫刻を担当。トップ画像は2011年の「Circle」という作品で、真ん中に黒い丸を印刷したリソグラフの紙を何十枚(もっとかも)張り合わせ、それを削ってひと

          Nerhol 水平線を捲る(千葉市美術館)

          福田平八郎×琳派(山種美術館)

          恵比寿の山種美術館で開催している【特別展】没後50年記念 福田平八郎×琳派 展を見てきた。2024年9月29日~12月8日。山種美術館所蔵作品中心に、福田平八郎と、彼が影響を受けたと思われる琳派の名品(これも所属品)を紹介し、更に、福田平八郎にインスパイアされたと思われる日本画の近作(といっても昭和の作品なので、福田とほぼ同時代から少しあと位)の展示もあり面白かった。 本年3-5月に大阪、5-7月に大分で開催された「没後50年 福田平八郎展」については、大分県立美術館へ見に行

          福田平八郎×琳派(山種美術館)

          越後妻有大地の芸術祭2024

          失意のえちご・くびき野100kmマラソンを終え、次の日は、十日町に移動して、大地の芸術祭のバスツアーに参加。一昨年のえちご・くびき野の後も、大地の芸術祭に行ったので、ビエンナーレのような気がしていたが、実際はトリエンナーレ、本来は2021年開催予定だった回を1年順延していたので一昨年見られて、それから2年でまた大地の芸術祭に参加出来たのだった。 一昨年の記録  1清津峡渓谷トンネル 2磯辺行久記念清津倉庫美術館[Soko]~たくさんの失われた窓のために~ポチョムキン 3香港ハ

          越後妻有大地の芸術祭2024

          えちご・くびき野100kmマラソン、DNF

          第15回えちご・くびき野100kmマラソン、2024年10月13日(日)開催。 2年おき開催のえちご・くびき野、一昨年は60kmの部に参加したが、エイドの充実度が比較にならないので、次は100km走るぞ、と、春先に、まず高田のホテルを押さえ、満を持して、エントリー初日に100kmの部にエントリー。ぼちぼち長距離練習をするかな、と思っていた4月に、ランニング中に転倒して右手首骨折、その後約2ヶ月ランオフしてしまう。 転倒したのはたぶん、足が上がってなくて、躓きやすいからだな、と

          えちご・くびき野100kmマラソン、DNF

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」

          東京国立博物館で2024/6/25-2024/9/23の会期で開催されていた「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展、続けて、銀座メゾンエルメス フォーラムでも「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」展を開催している。2024/9/7-2025/1/13 国立博物館は有料の展示だったが、メゾンエルメスは無料、エルメスのビルの裏手に、フォーラム(8,9階)に上がれる直通のエレベーターがあり、直接会場に上がれる。 まず、タイトルが不思議。生まれておいで、はともかく「生きておい

          内藤礼「生まれておいで 生きておいで」

          川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(毎日読書メモ(552))

          『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』(岩波書店)で、江戸時代に日本に来ていたドードー鳥のルポルタージュを書いた川端裕人が、小説のフィールドで、ドードーと孤独鳥(ソリテア)の物語を書いてくれた! 川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(国書刊行会)は、2024年度の新田次郎文学賞を受賞したサイエンスエンタメ小説。 インド洋のモーリシャス島で17世紀に絶滅したドードーと、その600㎞先のロドリゲス島で18世紀に絶滅したとされるソリテア(孤独鳥、ロドリゲスドード

          川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』(毎日読書メモ(552))

          古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(毎日読書メモ(551))

          昨年暮れ、朝日新聞の書評(藤田香織)が絶賛していて、ずっと気になっていた古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(集英社)をようやく読んだ。5編の連関のない短編小説、すべて初出は「小説すばる」。 「あなたのママじゃない」:自分の「好き」を仕事にすることが出来て、昼夜なく働く弥生の職場は、夫友樹の実家のそばだった。結婚以来殆ど交渉のなかった姑との謎の人間関係、そして、妻を支える献身的な夫となっていた友樹との新しい道。 「BE MY BABY」:母子家庭で育ち、自分の稼ぎで大学

          古矢永塔子『ずっとそこにいるつもり?』(毎日読書メモ(551))

          板谷梅樹の世界 昭和モダーン、モザイクのいろどり (泉屋考古館)

          泉屋博古館、六本木の旧住友家麻布別邸跡地に、京都にある泉屋博古館の分館が開館したのが2002年、イメージとしては茶道具を中心に展覧会を開催している感じで、これまで積極的に行ってみよう、と思ったことがなかったのだが、今回、「昭和モダーン、モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界」展(2024/8/31-2024/9/29)については、複数の媒体で紹介記事を読み、すごく気になって、会期末を前に慌てて行ってきた。 要するに住友財閥の集めた至宝を展示するための美術館なんだけど、名前が難しく

          板谷梅樹の世界 昭和モダーン、モザイクのいろどり (泉屋考古館)

          永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(毎日読書メモ(550))

          これは面白かった! 永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(新潮文庫)。文庫オリジナル(単行本の刊行なし)。全790ページ、定価税別1100円!(2024年8月1日刊行当時) 書店のブックカバーが、遊びの部分少なすぎて取れかけになる厚み。ページをめくってもめくっても飽きのこない、わくわくした展開。但し、ジャンルとして癖があるので、好みは分かれるかな。本の帯にはこうある、「『細雪』×『華麗なる一族』×殺人事件」。これは確かにフーダニットとホワイダニットを兼ね備えた、きっちりしたミステリーな

          永嶋恵美『檜垣澤家の炎上』(毎日読書メモ(550))

          桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))

          桐野夏生の新作『オパールの炎』(中央公論新社)を読んだ。「婦人公論」に2022年~2023年に連載。 かつて、中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)という活動があったが、その中心だった榎美沙子(1945-)の生涯をモデルにした小説。本人は出てこないが、細かい章立てで、ライターの女性が、ピ解同(ピル解禁同盟)の中心人物だった塙玲衣子とかかわってきた人たちから話を聞き、ルポ的に「婦人公論」に連載し、途中からはその連載を読んだ読者からの情報をもとに、明らかになっ

          桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))