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主に読書記録、展覧会鑑賞記録、マラソン・ウルトラマラソン完走記録など。その他の興味分野は、ヴァイオリン、オーケストラ、ビーズ、観劇、ガレット・デ・ロワ、顔ハメ、乗り鉄など。

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    過去に訪れた美術館や美術展の記録を残しておこうと思ってマガジンにしました。

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このnoteについてなど(eneoの簡単な自己紹介とインデックス)

(2022年8月2日これを記す) noteを始めたのが2018年10月だったので、4年近くたちました。 昔はウェブ上のホームページで毎日日記を更新していて(ホームページビルダで書いていた)、その後SNSに移り(当初mixi、その後Facebook)、友達だけ公開で身近なことを書いているのですが、本の感想などは、友達以外にも読んでもらえるといいな、と思って、noteのサービスを使ってみることにしました。普通のブログと違って、画面がシンプルで、使い勝手もいいのですが、過去記事

    • 桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))

      桐野夏生の新作『オパールの炎』(中央公論新社)を読んだ。「婦人公論」に2022年~2023年に連載。 かつて、中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)という活動があったが、その中心だった榎美沙子(1945-)の生涯をモデルにした小説。本人は出てこないが、細かい章立てで、ライターの女性が、ピ解同(ピル解禁同盟)の中心人物だった塙玲衣子とかかわってきた人たちから話を聞き、ルポ的に「婦人公論」に連載し、途中からはその連載を読んだ読者からの情報をもとに、明らかになっ

      • 角田光代『方舟を燃やす』(毎日読書メモ(548))

        角田光代の最新長編『方舟を燃やす』(新潮社)を読んだ。2022年~2023年に「週刊新潮」で連載していた小説を加筆修正。「週刊新潮」の読者はこの小説をどのように受け止めていたのかな、と思う。 (この先かなり小説のストーリーを書くので、未読の方は注意) 2人の主人公の、1967年から2022年を描く小説。柳原飛馬は、1967年に鳥取県で生まれた。現在、鳥取砂丘コナン空港と呼ばれている鳥取空港が開業したのを縁に、飛馬と名付けられた少年は、星飛雄馬の1文字足りないやつ、とからかわ

        • 『ルクレツィアの肖像』(毎日読書メモ(547))

          マギー・オファーレル『ルクレツィアの肖像』(小竹由美子訳、新潮クレストブックス)を読んだ。1年くらい前から読もうと楽しみにしていた本。各ページからあふれる情報を堪能しつつ、生きることの苦しさにうっとなる、そんな読書。 最初に「歴史的背景」が書いてある。 あとがきまで含め447ページある、厚い本の最初で、主人公ルクレツィアが僅か16歳で亡くなる、という結末が書かれてしまっている。これは、何故16歳で死ななくてはならなかったのか、というミステリーなのか? 最後に作者のあとが

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          舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

          舟越桂さんの作品が見たいなー、どこかで展覧会とかやらないのかしら、と検索したら、箱根の彫刻の森美術館で「舟越桂 森へ行く日」展を開催しているではないか! 2024年7月26日ー11月4日。 舟越桂展やっているとは全然気づいておらず、ちょうど家族と箱根に行く計画を立てていたのであった。箱根で何するか決めていなかったが、いきなり彫刻の森一択になった。 チラシと入り口表示で、「樹の水の音」という作品が屋外に置かれているが、他の多くの舟越作品同様、楠に彩色された作品なので、屋外になん

          舟越桂 森へ行く日(箱根 彫刻の森美術館)

          空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

          東京ステーションギャラリーで開催中の「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行った。 2024年7月13日~9月23日東京ステーションギャラリー、その後2025年1月11日~3月23日名古屋市美術館、2025年4月5日~6月22日大阪・あべのハルカス美術館に巡回。 フォロン、って、不思議大好きだった時代の西武百貨店のイメージ。だったので、なんとなく、西武百貨店の宣伝広告にフォロンの作品が使われていたような気がしたんだが、検索してもそのような情報が出ない。自分の中の

          空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン(東京ステーションギャラリー)

          岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

          岩村暢子『ぼっちな食卓 限界家族と「個」の風景』(中央公論新社)を読んだ。昨年、同じ作者の『変わる家族変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識』と『普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス』を読んで、現代日本の家庭の食はどうなっているんだろう、と驚愕したが、昨年刊行されたこの新刊では、具体的な食事の内容ではなく、食を切り口として、家族関係がどのように変容して生きているかを考察している。 「食卓」を定点観測の場として、1998年~2009年に初回調査

          岩村暢子『ぼっちな食卓』(毎日読書メモ(546))

          上間陽子『海をあげる』『裸足で逃げる』(毎日読書メモ(545))

          「Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞」や、第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞して話題になった、上間陽子『海をあげる』(筑摩書房)を読み、娘との生活の中で発見した物事をきっかけに、それまでに出逢ってきた人々との交流について考察する様子に感銘を受ける。あわせて、彼女にとっての研究対象であると同時に、寄り添うということについて、深く考えさせるきっかけを提示してくれている、沖縄で若年出産した少女たちからの聞き取りをまとめた、201

          上間陽子『海をあげる』『裸足で逃げる』(毎日読書メモ(545))

          額賀澪『タスキメシ 五輪』(毎日読書メモ(544))

          額賀澪の「タスキメシ」シリーズ(小学館)。2020年に『タスキメシ』を読み、『タスキメシ 箱根』を読み、4年たった今年になって直接関係はない箱根駅伝の戦下の歴史を伝える『タスキ彼方』を読み、ぼーっとしていたらそれより前に『タスキメシ 五輪』も出ていたことに気づき、慌てて読む。 2019年11月に刊行された『タスキメシ 箱根』の中で、登場人物たちは、2020年の夏に、東京で開催された東京オリンピックの男子マラソンを東京で応援する。読んだ時点でまだ開催されていなかった2021年の

          額賀澪『タスキメシ 五輪』(毎日読書メモ(544))

          右手首骨折から3ヶ月。まだ完治とはいえない。

          4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。 前の記録から1ヶ月半以上たってしまった。つまり、それだけ書くほどの特記事項はなくなってきているということだ。 トップ画像は、本文とは関係なく、昨日日比谷公園で見てきたアオノリュウゼツランの花。 プレートを入れた手術痕部分のひりひり具合はむしろいや増している感じ。それだけ傷口が皮膚と一体化してきていて、まだつまみ上げた突起があるので、当たりやすくて痛い、という感じかな。傷を内側で縫い合わせてつまみ上げた痕は、な

          右手首骨折から3ヶ月。まだ完治とはいえない。

          畑中幸子とリトアニア(毎日読書メモ(543))

          宮内悠介『ラウリ・クースクを探して』(朝日新聞出版)を読んだ時(感想ここ)、巻末の参考文献に畑中幸子『リトアニアー小国はいかに生き抜いたか』(日本放送出版協会)があった、ということを書いた。 畑中幸子は、文化人類学者として、南太平洋(ポリネシア)の島民の習俗を研究し、その後、ニューギニアの山中の民族の文化史の聞き取り調査をし、その後、リトアニアの研究をしている。 ニューギニアの山奥での研究中、作家有吉佐和子が畑中を訪問した経緯を綴ったエッセイ『女二人のニューギニア』は河出文庫

          畑中幸子とリトアニア(毎日読書メモ(543))

          COMICO ART MUSEUM YUFUIN

          福田平八郎展目当ての大分旅行、ついでに何を見ようかな、と試しに「隈研吾 大分」で検索したら、湯布院にCOMICO ART MUSEUM YUFUINという美術館があることを知る。COMICOってのは、コミックの縦読みをするアプリを作っている会社らしい。 湯布院温泉に泊まって、翌朝町中を散歩していたが、宿で配っている町内マップにも記載がないし、至近距離まで来てようやく看板が一つあったが、それ以外、全く案内も見当たらず。湯布院観光の目玉になっていない? 先週月曜日に行ったのだが、

          COMICO ART MUSEUM YUFUIN

          江國香織『川のある街』(毎日読書メモ(542))

          2月に出た江國香織の『川のある街』(朝日新聞出版)を読んだ。「小説トリッパー」に、2021年~2023年に発表された3つの中編小説をまとめた本。「川のある街」の情景を描く、という共通点はあるが、相互に連関はない3つの物語。 「川のある街」は小学生望子の視点で、両親の離婚で、母親の実家に近い、川の近くのマンションに引っ越してきてからの生活を振り返る。望子の耳に入ってくる、通りすがりの人の会話がそのまま文章に流れ込んでくるのが面白い。冒頭からこんな感じ。 こんな会話文で話が始

          江國香織『川のある街』(毎日読書メモ(542))

          没後50年 福田平八郎展@大分県立美術館

          大阪中之島美術館で2024/3/9-2024/5/6、大分県立美術館で2024/5/18-2024/7/15開催の「没後50年 福田平八郎」展を見に、大分までやってきたよ。生涯2度目の大分訪問が福田平八郎推し活とは。 平は本当は中のちょんちょんが八のように開いている字なのだが、「平」で書きます、ごめんなさい。 福田平八郎は、明治25(1892)年に生まれ、昭和49(1974)年に亡くなった、日本画家。日本画は、長く展示していると退色してしまうこともあり、殆どの作品が前期か後期

          没後50年 福田平八郎展@大分県立美術館

          毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで

          本を読むスピードと、感想文を書くスピードが合ってなくて、読み終わってかなり時間がたったのに感想をまとめられないでいた本がたまってしまったので、短くても控えとして簡単な感想を書いておこうかな、と。 吉川トリコ『余命一年、男をかう』(講談社文庫) 昨年、山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』を読んだときに、文中に出てきた読書記録で気になって、割とすぐ読んだのに、うまくまとめられないまま、長い日がたって、単行本で読んだのに、文庫になってしまったよ。 長編小説な

          毎日読書メモ(541)なかなかまとめきれなかった感想文、走り書きで

          右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』

          4月20日にランニング中に転倒して右手首を骨折した記録その11。 手術痕は少しずつつながってきた感じ。何故か一直線の傷の真ん中あたりがつながって細くなってきて、両端がまだ開いている感じ(特に手のひらに近い側の開きが大きい)。中でつまんである部分、まだ糸が溶けてくる気配はなく、片側5つずつ、10個のつままれた跡が盛り上がっていて、普段の生活の中で、この盛り上がっている部分が当たる感じでひりっと痛いことがある。それだけ普段のわたしの生活習慣が雑になってきているということか。 週

          右手首骨折! 近況&毎日読書メモ(540)『あなたの燃える左手で』