桐野夏生『オパールの炎』(毎日読書メモ(549))
桐野夏生の新作『オパールの炎』(中央公論新社)を読んだ。「婦人公論」に2022年~2023年に連載。
かつて、中ピ連(中絶禁止法に反対しピル解禁を要求する女性解放連合)という活動があったが、その中心だった榎美沙子(1945-)の生涯をモデルにした小説。本人は出てこないが、細かい章立てで、ライターの女性が、ピ解同(ピル解禁同盟)の中心人物だった塙玲衣子とかかわってきた人たちから話を聞き、ルポ的に「婦人公論」に連載し、途中からはその連載を読んだ読者からの情報をもとに、明らかになっ