読書記録:神様の御用人8 (メディアワークス文庫) 著浅葉 なつ
【神は案山子のように絶えず移り変わる世界を眺めている】
神として、現役の引退を考える久延毘古命は、良彦の打開の作戦として家電量販店に連れていかれ、四国の徳島では金長大明神には阿波狸合戦の諸説を集め、八幡大神には似顔絵を依頼される物語。
日本人は八百万の神としてどんな物にも神を宿してきた。
物を大切にする奥ゆかしさが、国民性として顕著に現れているのだろう。
祀られた神はどれも等しく尊くて、そこに優劣の差は無い。
そして、神もまた、豪華な供物であったり、華美な献饌などで人を贔