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読書の記録 今、あなたには何が必要ですか
こんばんわ。
今回も読んでくださりありがとうございます。
久しぶりに本の紹介です。なかなか読書の記録が追い付かない。でも、結構な量読んでいます。早く紹介したいものを優先的に公開していきます。
いつもタイトルには書籍名をいれるのですが、今回は変えてみました。
今日、ご紹介する本は標野凪さんの『今宵も喫茶ドードーのキッチンで』という本です(本の紹介は最下部にあります)。
●あらすじ
住宅地の道外れにひっそりと営業している”おひとりさま専用カフェ”には、変化の激しい社会で身体も心も疲れきった人たちがやってきて、店主そろりの料理で癒され、大切なことに気が付いていく連作短編集。
●感想
もし、自分がこの喫茶店に行けたら、どんなメニューを用意していてほしいだろう。この喫茶店で何を食べたくなるのだろう。その時、自分は何を必要としているのだろう。こんな喫茶店に行ってみたくなった。
あなたは、何を必要としていますか?
そこには、正解も不正解もなくて、ただそこに”あなた”と”わたし”がいる。
ただ、それだけで、いいじゃないか。
本当に、たくさんのことが変化している今の時代。
時代の変化が速すぎるのか、周りの変化が時代に追い付いていないのか、自分の判断や変化のタイミングが早すぎるのか・・・。
不安要素だけが募っていく日々のなかで、きちんと自分と向き合う時間、人と人との繋がりの中で生きる”人間”という存在だからこそ、自分を大切に、自分の心の声を聞いて、実践していくことの大切さ。
そんなことを教えられているような気がした。 時間も仕事も、自分に合った量でないと苦しくなってしまう。
やっぱり自分に問い続けていたい。
それをしている自分は好きか、嫌いか。ドキドキ、ワクワクしているか。
●心に残った言葉
他人の基準に振り回されて自分を見失っては勿体ないです。
自分がいいと思えばいい。ただ、そのためには自分の研ぎ澄まされた芯を持つことが大切なんです。
パパ、旦那さん、ご主人・・・・。対等であるはずの「一緒にいるもうひとり」の呼称だ。
駆け足だと見えないものも、歩くスピードを緩めれば見えてくるんじゃないかな
いくつもの貯蔵庫・・・。それは自分の中に多様性を作ることに似ている。
頼る勇気、甘える勇気を持とう
手のひらに森を、そして心に弓矢を
いきなり真っ白な時間が手に入った。あんなに望んでいた暇な時間なのに、何をどう使っていいのかわからなかった。無為に時だけが過ぎていく。疲れや悩みはなくなるどころか、余った時の分だけ積もっていった。
なくなることを心配していても仕方ない。それよりもいまあるものを生かして、やりたいことを思い描いたほうが、ずっといい。
シンプルでいいんです。好きか嫌いか。好きなら続ければいい。自分なりの歩み方をみつけて。簡単なことです。
忙しすぎた頃は時間が足りなかった。有り余るほどの時間があったらあったで持て余していた。ぼくにとってほどよいと感じる時とは何なのだろう
ぼくたちはもっと、もっと、って望みすぎているんじゃないかな
自分のひらめきを信じられるかどうかも経験によって培われていくものだ。
見るのは遠くの夢ではなく、ごく身近な幸せ、今日という、今という時だ。
●本の紹介
書籍名:今宵も喫茶ドードーのキッチンで
著 者:標野 凪
出版社:双葉文庫