夏原秋

野生のアマチュア小説書きです。 noteは、読書感想や日々の所感をまとめる場所にしてい…

夏原秋

野生のアマチュア小説書きです。 noteは、読書感想や日々の所感をまとめる場所にしていきたい。 ポジティブとネガティブの狭間で雑に力強く生活しています。

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ツイッターで長くなった読書感想や文字数多くなる事柄をまとめようと思います。自分のための覚え書き代わり。

    • エブリスタの妄コンに参加してみた所感と、得意な文字数についての話。

      私が書いているWEB小説は、1,000字から10,000字くらいの間が最も多く、文字数は作品によってさまざまです(一作品だけ、60万字と飛び抜けて長いものを、完結まで書ききっていたりします)。 私が得意な文字数はどのあたりだろう? 書く内容によって変わるときもあります。まだまだ、手探り中です。 エックスで相互させてもらっている方々の中でも、短歌や俳句、140字小説、ショートショート、短編、中編、そして長編。主戦場にされている場所が、異なったりします。 そんな前提をふまえつつ

      • 「知る人ぞ知る、先生の笑顔」

        「痛かったら言ってくださいねー」  言ってください、か。いつも思う、器具で歯茎をぐりぐりされ、バキュームがずごずご動いているときに、しゃべってもよいものだろうか? まあ、しゃべってもよいから「言ってください」と言うのだろう。しゃべったことはないが。  そもそもこうして歯垢を除去するためにぐりぐりされるのは、私の歯磨きの作法がなっていないのが悪いんだ。 「痛いですよね。ごめんなさいね。ちょっと、奥までさわりますー」  歯科衛生士のおねーさんはいつも優しい。しかし処置には容赦ない

        • 「地下倉庫の独裁者」

          第2回カモガワ奇想短編グランプリ応募作です。 「地下倉庫の独裁者」 (修正ver.  約5400字)  私は、物心がついた頃からトイレットペーパーを憎んでいた。  明るい家、明るい部屋、清潔なトイレ。私が生まれ育った時代には、暗くて怖い場所なんてもうどこにもなかった。でも私は、怖かった、あいつが。  トイレットペーパーを巻き取るあの音だ。自分が使う時はもちろんのこと、誰か他の家族がトイレに入った時にも聞こえてくるあの音だ。カラカラカラカラカラカラカラカラ鳴るたびにびくびく

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        • WEB小説感想文
          5本
        • 読書感想文
          14本
        • 映画鑑賞感想文
          2本
        • 小説コンテストのふりかえり
          11本

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          古賀コン6に参加してみました

          私がムフムフムフフした作品(投票先作品含む)所沢海行さん 「☆1」 WEB検索でマニュアルが出てこないたぐいの業界は、わりとこんな感じかと。おそらくめったに新卒社員を採らないから教え方もわからない。そして新卒さんは3年以上在籍しないと用語の意味がわからない。諸先輩方がムフムフ笑い話にしている内輪ネタが、わからない、そういうセカイなんです。リアルだなーと思いました。 葉月氷菓さん 「流星チャーハン」 「3秒クッキング爆速エビフライ」(レッツ検索)は話題性を高めるためにあ

          古賀コン6に参加してみました

          「言葉は君を傷つけない」夏凪空著

          「言葉の扱いは難しい」。  言葉を発端とした炎上や喧嘩が(特にSNS上で)しょっちゅう勃発する昨今、そう感じてる人はとても多いのではないかと思われます。今回読書感想を書く著作は、上記のような現状をひもとき、ライトなエンタメに昇華していると捉えられる作品です。  言葉にまつわるとある能力に苦悩する「弟」が主人公のお話。正反対の能力を持つ「兄」と時に喧嘩をしつつ、協力し合い、4つの事件を解決していきます。次第に明かされていくのは兄弟間に横たわる複雑な家庭環境。4つの事件を主軸に

          「言葉は君を傷つけない」夏凪空著

          運もあるけど運だけではないような気がして一年をふりかえる。

           一年を振り返るにはずいぶん半端な時期だ。  私は「物語をつくりたい」という衝動から小説を書いています。  短期的目標として設定したのが、2025年12月までに公募やコンテストの大小問わず、「一次選考通過」をすること(上記ポストは、本気出すと決めた2022年末を出発点に設定したらしい)。  甘っちょろい目的・目標なのかもしれない。しかし、結果がついてくるようになった今、「一次選考通過」はとても有要な目標だったのではないだろうかと、考えるようになった。  何をそんなにイキって

          運もあるけど運だけではないような気がして一年をふりかえる。

          あたらよ2とクビコンに挑戦しました

          落選×2。苦しくても反省します。 第二回あたらよ文学賞 一次選考通過ならず。残念。 テーマの「青」に対して逆張りを狙いすぎた 「青」といったらぜったいに綺麗な話が多いに決まっている、という思い込みから、正反対を狙った話を考えました。完成作品に、テーマはほぼ関係ない。むしろテーマが変わっても成り立つ話。  真正面から立ち向かうことを放棄しました。逃げたのだよ。私は。 ラストが薄味すぎる  SFにしたいのかおバカにしたいのかがものすごく中途半端だったかなと思う。テキトー

          あたらよ2とクビコンに挑戦しました

          第2回カモガワ奇想短編グランプリに挑戦しました

           いつも小説のコンテストに応募した後は、こういう反省文を、結果が出る前に書いているんだが。  ちょっと油断していたら、応募締切二日後くらいにもう一次選考通過作と最終候補作が発表となった。昨年のコンテストスケジュールを読み間違えていて、てっきり結果が出るまで一ヶ月かかると思い込んでいました。  審査、早!!! 選考をお一人で行っているらしいことにびっくりするが、さらに大きな驚きが待ち受けていた。  最終選考に残りました。  審査の内容が聞けるかもしれないしと思って(創作側に

          第2回カモガワ奇想短編グランプリに挑戦しました

          「さなコン3(一部さなコン2)」感想まとめ

          ただの、感想置き場。 今さら感がありながらも。「さなコン2024の感想」はまとめたので、せっかくならと昨年までのものも。 感想を送るのが不慣れでドキドキしながら書いた覚えがあります(今でもドキドキしますが)。懐かしい。 後半に載せるのはさなコン3入賞作品の感想です。 「酸性雨」辻井豊さん (現在は上記リンク先のkindle本に収録されている作品です。エックス内のリンクは切れています。) 「まずは笑ってもらおうか。すべてはそれからだ。 」 冬寂ましろさん 「神はサイコロ

          「さなコン3(一部さなコン2)」感想まとめ

          ガス抜き日記

           職場で、自分の席の前の壁に、巨大な年間カレンダーを貼っている。  無料ダウンロードサイトのものを、横1メートル強のサイズに拡大し、プロッターでプリントアウトした、スペシャルカレンダーだ。後輩からは見えない位置にあるあたり、マイペースを貫きすぎている。完全に自分専用だ。今度場所ちょっとずらしてみようかな。  最近よく、ふと手を止めて、左下くらいにある9月の日付を、ぼーっと眺めてしまうのだ。  もう9月も10日を過ぎてしまった。9月末には3件くらい結果が出ているかもしれないな

          ガス抜き日記

          さなコン2024 感想まとめ

          さなコンは私にとってお祭です。書いてなんぼ。そして読んでなんぼ。ただの「感想」されど「感想」。 インターネッツのかたすみに置いておきます。(昨年までの分もまとめてみました→「さなコン3(一部さなコン2)感想」) 前半はエックスでぽつぽつポストしていたもの。エックスの相互さんを中心に、FF外の方の作品でも気になったものを読んで、感想書いて、という感じでした。自作の投稿直後ハイの状態で書いたものについては、あまりにも言葉が足らないため、補足を付けているものもあります。 後半は

          さなコン2024 感想まとめ

          「この本を盗む者は」深緑野分著

          冒頭数ページからあれよあれよと、「千と千尋の神隠し」の世界に飛び込むような。ある条件をきっかけにして本の世界に迷い込んでしまう展開は、一時流行った異世界転移ジャンルのような雰囲気もある。日常と隣り合わせの不思議なセカイは、何歳になっても読んでいて心躍るものだ。 とにかく本に囲まれる内容なので、読書好きの人や、書き物が好きな方、趣味にしている方が読むと、ぐっとくるものがあるのではないでしょうか。終盤は特に。初めて自分で物語を書いてみた時のこと。きっと思い出して、初心にかえるよう

          「この本を盗む者は」深緑野分著

          「空想の海」深緑野分著

          第一に、深緑さんてなんでも書く方なんだなあと。同じ著者の本を読むのはこれで3冊目、読むごとに驚きが増すと言いますか。ミステリーが軸になる作品が多い印象でありつつ、「空へ昇る」なんかは淡々としながらも、ごりっとしたSF風味だったりします(土塊が空へ昇る現象が起きる世の中について淡々と綴られるお話です)。 「イースター・エッグに惑う春」も謎を追う内容です。学校を舞台にしていることと、そして卵つながりということもあり、なんだか若者が主人公であった「戦場のコックたち」を思い出すので

          「空想の海」深緑野分著

          小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問をやってみた

          Q.1 一番好きな飲み物を教えてください。 淹れたての緑茶 芋焼酎 Q.2 一番好きな食べ物を教えてください。 お刺身かな Q.3 苦手な食べ物を教えてください。 甘すぎるものはちょっと Q.4 なにか集めているものはありますか? 紙雑貨でしょうか ノート、メモ、シールなどはかわいいものがあるとつい買ってしまいます Q.5 最近一番びっくりした出来事を教えてください。 大きめの家蜘蛛が布団の上に落ちてきたこと 直径5cmくらいのやつでした Q.6 好きなアニメがあれば教えてく

          小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問をやってみた

          さなコン2024をふりかえる②

          今年も参加しました、さなコン2024。 ふりかえる①はコンテスト全般への印象と、あふれ出す愛憎(?)について、書きました。今回は自作の創作中に考えたことや、苦しみの記録です。 課題の書き出し文について 「見返した日記には、一ページだけ意味のわからない箇所がある。」 私の読み解きは下記でした。★マークが、自作への採用です。 日記を書いたのは誰? 主人公の日記の場合 自分が書いたものがわからない 自分がおかしくなっている。 記憶がない 別人格 主人公以外の日記の場

          さなコン2024をふりかえる②