鶴田 有紀

フリーライター📚ナニヨモにて書評・エッセイ「出会いを楽しむ~『本』が広げてくれる世界~…

鶴田 有紀

フリーライター📚ナニヨモにて書評・エッセイ「出会いを楽しむ~『本』が広げてくれる世界~」連載中📙

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    本にまつわるエッセイや書評を中心に。

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    私の経験や体験をもとに、さまざまな思いを綴ったエッセイです。似たような思いをしている人の背中をそっと支えられますように。

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    「素敵だな」と思ったnoteを集めました。

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【自己紹介/執筆実績 】

はじめまして。フリーライターの、鶴田有紀(つるだ ゆき)と申します。このnoteは、過去のお仕事の一部(順不同)や自己紹介などをまとめています (2024年10月更新)。 プロフィール各種SNSアカウント・連絡先 X(旧Twitter) : @yuki930_writer Instagram : @yuki0930_writer Mail : ytsuruda451@gmail.com (お仕事のご相談・ご依頼は、X(旧Twitter)のDMでも承っております)。

    • 【連載第2回公開のお知らせ】 今回は、ほしおさなえ先生の『琴子は着物の夢を見る』の書評になります。単に美しい着物の物語ではなく、現代の伝統産業が抱える課題や戦争、昭和の文芸誌にもスポットを当てた作品です。ぜひ!🙇‍♀️ https://naniyomo.com/?p=14808

      • 傷ついた心を癒し希望へと導く、お守りのような一冊。小川糸 著『小鳥とリムジン』

        『食堂かたつむり』や『ライオンのおやつ』など、食や死を通して生きることについて向きあい、描いてきた小川糸さん。そんな著者の新刊『小鳥とリムジン』(ポプラ社)は、三作目の「生」について描いた物語であり、「人を愛すること」がテーマとなっている。 とある依存症を抱える母親に、顔も名前も知らない父親。身の危険に怯えながらの生活、児童養護施設での日々など。子どもの頃の家庭環境や出来事を理由に、心を閉ざす主人公の小鳥。しかし、自分のことを大切に思ってくれる人々と出会い温もりに触れるうち

        • 本日から、「ナニヨモ」様にて連載が始まります。第1回と第6回はエッセイを、第2回~第5回は書評を公開予定です。 今回は素敵な本との出合いが重なったことと個人的に大事だなと思っていることについて書きました。よろしくお願いいたします🙇‍♀️ https://naniyomo.com/?p=14768

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        【自己紹介/執筆実績 】

        • 【連載第2回公開のお知らせ】 今回は、ほしおさなえ先生の『琴子は着物の夢を見る』の書評になります。単に美しい着物の物語ではなく、現代の伝統産業が抱える課題や戦争、昭和の文芸誌にもスポットを当てた作品です。ぜひ!🙇‍♀️ https://naniyomo.com/?p=14808

        • 傷ついた心を癒し希望へと導く、お守りのような一冊。小川糸 著『小鳥とリムジン』

        • 本日から、「ナニヨモ」様にて連載が始まります。第1回と第6回はエッセイを、第2回~第5回は書評を公開予定です。 今回は素敵な本との出合いが重なったことと個人的に大事だなと思っていることについて書きました。よろしくお願いいたします🙇‍♀️ https://naniyomo.com/?p=14768

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          『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください...』吉本ユータヌキ著

          仕事をしたいのに、どうもやる気がでない。モチベーションが上がらない。「やらなきゃ」と思っていても、動けなくて後悔する日々……。多かれ少なかれ、誰もが経験する悩みではないだろうか。漫画家・イラストレータの吉本ユータヌキさんも、そのような悩みを抱えていた。 そんな吉本さんが、「やらなきゃ」ではなく「やりたい」で動ける自分になるために、憧れの人からモチベーションを上げる方法を教えてもらい実践。その様子を書籍化したものが、『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げ

          『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください...』吉本ユータヌキ著

          【連載開始のお知らせ】 10月から3か月間、本・文芸ニュースサイト「ナニヨモ」様にて、エッセイと書評の連載をさせていただけることになりました。公開日にまたお知らせしますので、読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします🙇‍♀️ https://naniyomo.com/

          【連載開始のお知らせ】 10月から3か月間、本・文芸ニュースサイト「ナニヨモ」様にて、エッセイと書評の連載をさせていただけることになりました。公開日にまたお知らせしますので、読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします🙇‍♀️ https://naniyomo.com/

          椿柄の銘仙と一冊の雑誌が繋ぐ、かつて少女であった彼女の記憶。ほしおさなえ 著『琴子は着物の夢を見る』

          時折、幼い頃に母の実家で見た着物のことを思い出す。あの日、いつも通り玄関の引き戸を引くと、普段とは異なる光景が広がっていた。目に飛び込んできたのは、和室に並べられた鮮やかな着物の数々。近づいてよく見ると、それぞれの着物に、花や蝶、鳥など美しい模様が施されている。 「すごい……」、と思った。今であればあの時の気持ちを、もう少し繊細に表現できただろう。しかし、当時の私にとって「すごい」が、美しいものに対する精一杯の褒め言葉だった。 その記憶が、ほしおさなえ氏の『琴子は着物の夢

          椿柄の銘仙と一冊の雑誌が繋ぐ、かつて少女であった彼女の記憶。ほしおさなえ 著『琴子は着物の夢を見る』

          来た道を戻り、日々少しの後悔を拾い集める

          今思うと、何事も要領よくこなせる側の人間ではない、ということに早い段階で気づけたのは幸いだったのかもしれない。しかし、その対処の仕方を間違えたなと、30代になって後悔し始めている。私が物事を要領よくこなせない原因のひとつに、抱えきれる量が他者より極端に少ないことがある。……のだけど、今まではそれをカバーするために、"現時点で必要ない”と感じたものを置いていくことで何とか乗り越えてきた。要領よくこなせないのは、余裕がないから。無理やりにでも、余白を作らなくてはと思っていたから。

          来た道を戻り、日々少しの後悔を拾い集める

          生きていれば誰もが遭遇する、心の揺れとの向き合い方を描いた『町なか番外地』小野寺史宜 著

          何かうまくいかないことや想定外のことがおきると、情けないが「この場から離れたい」と思ってしまう。目の前の問題から逃げたいわけではない。いったん問題から離れ、気持ちを落ち着かせたいのだ。想定外の出来事に揺さぶられた心が穏やかさを取り戻し、少しでも冷静に判断できるようなってから、原因と向き合いたい。そう思ってしまうほど、心の揺れは向き合うために気力と体力が必要だと感じる。 そんな厄介な存在と向き合う人に、寄り添い背中を押してくれる一冊が、小野寺史宜 氏の『町なか番外地』(ポプラ

          生きていれば誰もが遭遇する、心の揺れとの向き合い方を描いた『町なか番外地』小野寺史宜 著

          感謝と仕事と舞台袖と。4年目もありがとうございました。

          もともと文章関係の仕事をしていたわけでも知り合いがいたわけでもなく、正真正銘0からスタートしたライター業。壁にぶち当たったり派手に転んだりしながらも、なんとか踏ん張っている間に4年が過ぎ、気づけば明日から5年目に突入します。 いただいた仕事は真面目に全力で取り組んできたけれど、正直ここまで続けてこれたのは、人に恵まれていたことが大きかったと感じています。いつも本当にありがとうございます。 今回も5年目に突入する前に、記録としてnoteに残しておくことにしました。有益なこと

          感謝と仕事と舞台袖と。4年目もありがとうございました。

          よく食べよく寝て、できるだけ穏やかに過ごせていますようにと。

          表示された懐かしいアイコンに、思わず声が零れた。 生活に馴染み、今や多くの人が活用しているSNS。X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなど種類も多く、最近では、ThreadsやBlueskyなども登場している。SNSが仕事場のひとつである自分が言うのもあれだが、正直ついていけていないというのが本音だ。一応、仕事用としてXやnoteを利用しているが、言い張るわりには大部分を「し、仕事用ですよね?」と尋ねたくなる投稿が占めていることも自覚している(それで

          よく食べよく寝て、できるだけ穏やかに過ごせていますようにと。

          コンプレックスを抱えて生きる女性の心を、温かなひと皿がときほぐす。古矢永塔子 著『初恋食堂』

          漫画や小説において外見にコンプレックスをもつ主人公は、比較的見かける設定ではないだろうか。そして、ストーリーもまったく同じではないが、定番の流れが存在するように感じる。 古矢永塔子氏の『初恋食堂』(小学館文庫)も、読み始めた時はそのような流れで進むのではないかと思った。しかし、その予想は物語の序盤に覆される。もちろん、良い意味でだ。予想外の展開に、思わず「そっちなの!?」と声も出てしまった。 本書は、第1回「日本おいしい小説大賞」受賞作『七度笑えば、恋の味』を改題、文庫化

          コンプレックスを抱えて生きる女性の心を、温かなひと皿がときほぐす。古矢永塔子 著『初恋食堂』

          楽しさもあれば不安もある。おひとりさまの暮らしを、6人の女性作家が描いたアンソロジー。『おひとりさま日和』

          今や、生き方のひとつとして現代に馴染みつつある「おひとりさま」。一括りにおひとりさまといっても、その生き方を選んだ、選ばざるをえなかった理由や経緯は人によって異なる。『おひとりさま日和』(双葉文庫)に登場する、6人の女性もそうだ。 本書は、ひとり住まいにおこる出来事を題材に、6人の女性作家が書きおろした短編小説集である。おひとりさまの楽しさだけでなく、不安要素にも触れており、たんに、おひとりさまの良さを描いた一冊ではない。とはいえ、本書にはひとり住まいの魅力もたっぷりと描か

          楽しさもあれば不安もある。おひとりさまの暮らしを、6人の女性作家が描いたアンソロジー。『おひとりさま日和』

          染織を通して「生」と向き合う。ほしおさなえ著『まぼろしを織る』

          「生きる理由」と呼べる何かをもっているだろうか。特にない、と答える人もいるかもしれない。一方で、夢や目標などをそう呼ぶ人もいるだろう。生きる理由は人生に不可欠というわけではないが、あると日々が輝き辛い出来事も乗り越えられる存在だ。 だが、必ずしも良い影響を与えるとは限らない。たとえば、生きる理由を自分ではなく他者が決めたことにより、生きづらくなることもある。ほしおさなえさんの、『まぼろしを織る』(ポプラ社)を読んで改めてそう感じた。 本書は、主人公の槐(えんじゅ)が染織を

          染織を通して「生」と向き合う。ほしおさなえ著『まぼろしを織る』

          吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

          今年の3月に『鯨オーケストラ』と出合い、優しい物語と言葉の選び方に惹かれ、吉田篤弘さんの作品を好んで読むようになった。 X(旧Twitter)に投稿している読書記録も、吉田さんの作品が大半を占めている。もしかすると、鶴田の投稿に対して「またかーい!」と思った方もいるかもしれない(好きになったらトコトンな性格のもので……)。 でも、投稿するうちに「気になったから読んでるよ」や「気になるから、最初に読むならコレ!という本を教えてほしい」などといった、嬉しい言葉をもらうことも増

          吉田篤弘さんが紡ぐ、優しい物語の世界。そっと手渡したい5冊。

          欲しくなると、秋が来たと実感する

          以前、別のnoteにも書いたのだけれど、秋が近づくと化粧品が欲しくなる。今年もその時期がきたようで、用事があり寄ったコンビニの化粧品コーナーで自然と足が止まった。 普段であれば素通りする、控えめにつくられた一角には、通常サイズより幾分か小さい化粧品が並んでいる。ボルドーやマスタードイエローなど、深みのある濃い色ばかり揃っているところがなんとも秋らしい。 その中から1つ、小さなマニキュアを摘みあげる。ボルドーかと思っていたが、よく見ると少し違う……。どこかで見たことのある色

          欲しくなると、秋が来たと実感する