来た道を戻り、日々少しの後悔を拾い集める
今思うと、何事も要領よくこなせる側の人間ではない、ということに早い段階で気づけたのは幸いだったのかもしれない。しかし、その対処の仕方を間違えたなと、30代になって後悔し始めている。私が物事を要領よくこなせない原因のひとつに、抱えきれる量が他者より極端に少ないことがある。……のだけど、今まではそれをカバーするために、"現時点で必要ない”と感じたものを置いていくことで何とか乗り越えてきた。要領よくこなせないのは、余裕がないから。無理やりにでも、余白を作らなくてはと思っていたから。