「ザ・ホエール」(2022年)は、余命宣告を受けた男の後悔と贖罪の一週間を描くヒューマンドラマである。300キロ(推定)の巨体を抱えるに至る絶望と孤独を体現する主演俳優の鬼気迫る熱演は一見の価値あり。引きこもりが外の世界へ出ていく様をこれだけ神々しく大袈裟に描いた映画は空前絶後か
ダーレン・アロノフスキー『ザ・ホエール』をやっと観たんですが素晴らしかったです...この人の映画はちと感情過多でお腹いっぱいになりがちなんですが、本作は戯曲原作の密室劇だからか、演劇的な過剰さがむしろどハマりしてます。父親の贖罪と救済という主題も『バードマン』的で泣けました...