映画レビュー「夏へのトンネル、さよならの出口」 現実は取り返しがつかないけれど
SFのカテゴリーとしてこの映画を見るとツッコミどころはあると思う。
だけど過去に罪を犯した人間に(本人がそう思っている)未来を生きる意味があるのか、自分にとって大切な人がこの世からいなくなった後にどう生きればいいのか、こういう重いテーマを描くために過去から未来までの人間にはどうにも出来ない長い時間の概念が必要で、そのためにSF的な設定を使った、そう受け取るのが正解の気がする。
ウラシマトンネルを進むのか止めるのかというのは、主人公の塔野と花城が心中するかしないかという問題の