TADASHI TAKEZAKI

単なる映画大好きな人なので、ここには映画のことだけ書いていきたいと思ってます。ヘンテコ映画も大好きなので、愛のある感想を面白おかしく書きたいな。

TADASHI TAKEZAKI

単なる映画大好きな人なので、ここには映画のことだけ書いていきたいと思ってます。ヘンテコ映画も大好きなので、愛のある感想を面白おかしく書きたいな。

最近の記事

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024)

そもそも前作の主人公マキシマスは死んじゃったし、まともな続編を作るなんて無理だろう…と高を括って観に行った「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が、思いの外よく出来ていてビックリした。 前情報を一切入れずに観たのも良かったのだが、「え、そういう繋がりだったの!?」と、(少し無理がある気はするが)きちんと前作からの流れを作った脚本に感心したし、最近のリドリー・スコット監督作品らしく猛スピードで次々と場面展開して飽きさせず、しかも、それぞれの場面がド派手かつド迫力な画作りになっ

    • MaXXXine マキシーン(2024)

      物凄く気に入っているわけではないが、タイ・ウェスト監督&ミア・ゴス主演タッグの「X エックス」も「Pearl パール」も観たし、3部作の3作目だから観ておこうと思っていた「MaXXXine」が、全米では今年の7月5日に公開されたものの、日本の公開日はいまだアナウンスされないまま年末を迎えようとしている。 このままじゃ、いつ観られるかわかんないなぁ…と思っていたところ、ロサンゼルスに出張したら、すでにパッケージが販売されており、日本では多分発売されないであろう4K UHD版ま

      • 野生の島のロズ(2024)

        ロサンゼルス出張の際に、現地のシネコンAMCでクリス・サンダース監督の「The Wild Robot」(邦題「野生の島のロズ」 日本では、2025年2月7日劇場公開)を観た。 今年の6月にアヌシー国際アニメーション映画祭で、映画本編の一部とメイキングや製作者のトークイベントを観て、その美しさ&素晴らしさに感動して以来、ずっと観たかった作品。 とにかく本作の美術の素晴らしさといったら、過去に見た全てのアニメーション作品の中でナンバーワン! 油絵やアクリル絵の具で色を塗る際に

        • ラブ・アクチュアリー(2003)

          たくさんのハグから始まり、無数のハグで幕を閉じる素敵な時間。今やクリスマス映画の定番となった、リチャード・カーティス監督の2003年作品「ラブ・アクチュアリー」を久しぶりに見た。 クリスマスが近づく冬のロンドンを舞台に、恋人同士、夫婦、親子、親友、仕事仲間… さまざまな関係の人々の間にある、たくさんの"愛"を描く心地良い群像劇。 "Love actually is all around" が本作のテーマだ。 物語自体はあまりにもファンタジーでリアリティはないけど、クリス

          ロボット・ドリームズ(2023)

          パブロ・ベルヘル監督の「ロボット・ドリームズ」を観た。 ニューヨークに住む孤独な1人暮らしの主人公。1人で対戦ゲームをしてみたり、漠然とテレビを眺めたり、レンジでチンのディナーを食べたり… なんだか虚しい毎日が続く。 窓越しに見えるお隣りのビルでは、恋人同士が楽しそうに過ごしていて、ちょっと羨ましくなったりする。そんなある夜、主人公はテレビのCMで見かけた友達ロボットを思わず注文してしまう。 早速届いた超重い梱包を開け、一生懸命組み立てる主人公。完成したロボットのスイッ

          ロボット・ドリームズ(2023)

          ヴェノム:ジ・ラスト・ダンス(2024)

          ケリー・マーセル監督「ヴェノム:ジ・ラスト・ダンス」を観た。 さて、本作のド頭から登場するのが「ヌル」。白い長髪を前に垂らした姿は、さながら90年代ビジュアル系ロックバンドのよう。ヌルとは、宇宙の創造以前から存在する神の如き凄いヤツで、ヴェノムを始めとするシンビオートの創造者でもある。しかし、シンビオートたちはヌルに反逆し、ヌルをある惑星に幽閉してしまったのだ。 ヌルがこの幽閉状態から脱するためには“鍵=コーデックス”というものが必要で、これはエディとヴェノムが完全に一体

          ヴェノム:ジ・ラスト・ダンス(2024)

          トラップ(2024)

          M・ナイト・シャマラン監督の「トラップ」を観た。いやぁ… めちゃめちゃ笑いました。すごく面白かったです。 追い詰められた状況かと思いきや、何もかもが犯人にとって都合良く展開する"脱出ゲーム"。次々とピンチが来て、次々とピンチをクリアしていくのが、観ていて清々しい。 そして、愛する娘 サレカ・シャマランのために父親が撮ったプロモーションビデオとしての完成度がなかなか。サレカ、ライブシーンの活躍のみならず、その後も大活躍! 家族だけはとっても大切にする主人公を演じるジョシュ

          トラップ(2024)

          恋はデジャ・ブ(1993)

          ハロルド・ライミス監督の1993年作品「恋はデジャ・ブ」を見た。主演はビル・マーレイ。 ペンシルバニア州パンクスタウニーという田舎町で毎年開催される「Groundhog Day」というイベントの取材に出向いた、高慢で自己中心的なTVの人気天気予報官フィルは、この町も住民もイベントも全てを馬鹿にしていて、さっさと終わらせて帰りたいと思っているのだが… なんと、そんなフィルがこのイベント当日の午前6時から24時間のループに閉じ込められてしまう。来る日も来る日も、同じ田舎のイベ

          恋はデジャ・ブ(1993)

          僕のミッシー(2020)

          なんか軽い映画が見たくなって、タイラー・スピンデル監督が撮ったNetflixオリジナルコメディ映画 「僕のミッシー」を見たんだけど、あまりに下品でわやくちゃな内容にちょっと引いた(笑)。 主人公ティムは婚約していた彼女を同僚に奪われて落ち込みながら、新たな運命の相手を探す日々を送っている。 ある日、たまたま空港で起きたアクシデントで出会った女性は、美人な上に趣味嗜好がピッタリで一瞬で意気投合。お互いに別の飛行機に乗るので連絡先だけ交換する。 折よく会社ではハワイへの社員

          僕のミッシー(2020)

          終わらない週末(2023)

          Netflixで"2023年のベスト映画のひとつ"とオススメされてきたけど、なかなか見なかったサム・エスメイル監督「終わらない週末」を、ついに見た。2時間20分の長尺なので気合いがね。 M・ナイト・シャマランの映画じゃないけど、謎な出来事が次々と起こり… いや、この先を書いたら、すでにネタバレやん! かなりの緊迫感を長時間強いられるスリリングな映画ですが、終わった瞬間の感想は賛否両論… とゆーか、どちらかと言えば否定派が多いだろうと思う1作でした。 登場人物を普通に横か

          終わらない週末(2023)

          ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024)

          阪元裕吾監督「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」を観た。シリーズ3作目。世間の評判が良かったけど僕は過去作を観ていなかったので、今回、配信で過去2作を見た上で新作を劇場に観に行った。 前2作が、最初にちょこっとアクションを顔見せし、次に強敵を設定して、その後はなかなか敵と戦うことなくゆるゆるな女子2人のオフビートな日常を割とだらだらと描いて見せ(そのノリは好き嫌いが分かれると思ったが…)、最後に一気に激しいアクションシーンを畳み掛けるという、限られた予算をいかに上手く要素

          ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024)

          若き見知らぬ者たち(2024)

          内山拓也監督「若き見知らぬ者たち」を観た。どうにもならないこの世の地獄に、主人公たちと一緒に2時間付き合わされる苦行のような映画だった。 いや、映画の出来が悪いとか言うんじゃない。役者の皆さんの演技も素晴らしい。監督が狙ったものを、たぶん狙い通りに描ききったのだと思うんだけど、最初から明るい気持ちになる要素がゼロなので… 風間彩人は亡くなった父の借金を返済し、難病を患い痴呆症のようになってしまった母の介護をしながら、昼は工事現場、夜はかつて両親が開いたカラオケバーで働いて

          若き見知らぬ者たち(2024)

          柔らかい殻(1990)

          フィリップ・リドリーが1990年に発表した初長編監督作品「柔らかい殻」が、デジタルリマスター版で劇場公開されたので観てきた。昔からタイトルだけは知っていて気になる作品だったのに未見だったので。 1950年代のアメリカ。黄金色に染まる広大な小麦畑が広がる田舎町で、両親と暮らす8歳の少年セスはやんちゃな男の子。自宅の隣でガソリンスタンドを営む読書好きで気弱な父親と、父のことをボロクソに貶し、セスのことより戦争に行ってしまった長男のことばかり賛美する母親。 ある日、セスは友人の

          柔らかい殻(1990)

          花嫁はどこへ?(2024)

          キラン・ラオ監督の「花嫁はどこへ?」を観た。 2001年のインド。結婚式を終えた2人の花嫁は同じ列車に乗って花婿の家に向かっていたが、乗り降りする客で満員電車の座席が次々に入れ替わり、同じ衣装で赤いベールで顔が隠れていたことから、プールの夫のディーパクが間違ってジャヤを連れ帰ってしまう。 居眠りしている間に置き去りにされたプールは終着駅でディーパクがいないことに気づくが、ディーパクの家の住所も電話番号もわからず、見知らぬ土地で途方に暮れる。 結果、2組の新婚夫婦の花嫁が

          花嫁はどこへ?(2024)

          ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)

          あまりの賛否両論(どちらかといえば否定的な声が大きく聞こえる)っぷりに早く自分の目で確かめなければ!と、トッド・フィリップス監督「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」を観てきた。 個人的感想を結論から言えば、娯楽作としての面白みには欠けるが、凝った作りの、興味深い作品であった。そこまで歌わなくていんじゃね? ってとこまで歌うのはちょっとウザかったけど。それを除けば、全体的に普通に良かったよ。 何を書いてもネタバレになりそうなので、僕が言えるのは、世間では否定的な意見が多いけど、

          ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024)

          シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024)

          アレックス・ガーランド監督の話題作「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観た。 連邦政府から19の州が離脱したアメリカでは、大統領に反発したテキサスとカリフォルニアが西部同盟を結び、政府軍との間で激しい内戦を繰り広げていた。 就任 “3期目”に突入した権威主義的な大統領は「我々は歴史的勝利に近づいている」とテレビ演説するが、ワシントンD.C.の陥落は目前に迫っている。そんな中、4人のジャーナリストは、14ヶ月一度も取材を受けていないという大統領に単独インタビューするため、

          シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024)