まつき

1985年生まれ/映画/プロレス/ゲームなど。ひっそりと作文の練習をしています。深海で密かに生きるゴエモンコシオリエビのように。

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マガジン

  • 毎月更新|注目する劇場公開映画

    今後劇場公開される作品の中から、わたしが注目している作品をピックアップして紹介しています。月毎に記事を作成、アップします。

  • 映画パンフレット感想

    映画パンフレットの感想記事をまとめています。パンフ掲載記事の直接引用はしません。なんでも日本の映画パンフレット文化は独自の発展を遂げているようで、さらにそれが盛り上がればという思いで書いています。また、購入検討の参考になれば。更新は不定期。

  • プロレス関連記事

    プロレス興行の感想、観戦記、プロレスにまつわる話など、プロレスに関する記事をまとめています。更新は不定期。団体は主にプロレスリング・ノアと全日本プロレス。

  • 映画鑑賞リスト(年間ベスト)

    その年に観た映画のタイトルと、個人的ベスト10をまとめた記事です。

  • 映画感想

最近の記事

12月劇場公開映画!注目の10作品(2024)

観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、12月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。 ※参考リンク:昨年観た映画、今年観た映画 鑑賞するまで知識を極力入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。 もしよろしければ11月の

    • 11月劇場公開映画!注目の10作品(2024)

      観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、11月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。 ※参考リンク:昨年観た映画、今年観た映画 鑑賞するまで知識を極力入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。 もしよろしければ10月の

      • 10月劇場公開映画!注目の10作品(2024)

        観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、10月に劇場公開される作品で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。 ※参考リンク:昨年観た映画、今年観た映画 鑑賞するまで知識を極力入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。 もしよろしければ9月の記

        • 映画パンフレット感想#47 『WALK UP』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 ホン・サンスの映画のパンフレットほど監督の存在が中心に据えられる映画パンフレットもそうない。最新の日本公開作品である『WALK UP』のこのパンフレットも例に漏れず、監督特集企画かと見紛うほどホン・サンスに焦点を当てている。それだけホン・サンスの撮る映画が、私的な事象を扱っており、それがフィルムから滲み出ているのと、他の映画作家の作品とは明らかに異なる独特かつ実験的な試みがなされているからだろう。見

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        記事

          映画パンフレット感想#46 『ロイヤルホテル』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 映画『ロイヤルホテル』は、女性が男性から浴びせられる様々なハラスメントや性暴力の気配に対して感じる恐怖を、女性の視点から描き、観客もまた同じように体感させられる作品だ。その背景には、男性中心コミュニティやそれと親和性の高いアルコールが存在する。 40年弱のあいだ男性として生き、アルコールと馴染み深い暮らしをしてきた身としては、正直にいえば身に覚えのあることもあるし、罪悪感を喚起させられるシーンもあっ

          映画パンフレット感想#46 『ロイヤルホテル』

          映画パンフレット感想#45 『化け猫あんずちゃん』

          公式サイト 東宝公式サイトのパンフレット紹介ページ 感想 ベリーキュートでチャーミングなあんずちゃんが、でかでかとあしらわれた表紙。おお、まるでこちらに向かって手招いているようではないか。ほいほい、買っちゃお〜う。 しかもこの表紙、あんずちゃんのシルエットに沿うように、型で抜かれていて……と言葉にしてもなかなか伝わらないか。写真を撮ればいいよね、りょうかいまんにゃー。 このほかにも、巻末近くに1ページだけ厚めのカード紙が使われているところがあり、そこにはA4サイズ

          映画パンフレット感想#45 『化け猫あんずちゃん』

          映画パンフレット感想#44 『HOW TO HAVE SEX』

          公式サイト 感想 ティーンの少女タラが、将来を見据えた進学や性体験などのことで親友たちに遅れをとったと焦燥感に苛まれたり、周囲から受けるプレッシャーや思い描いたように事が運ばない現実にじわじわと精神が追い詰められていく様子が、観ている自分も心が痛くなるほどに伝わった。 それと同時に、時に差し伸べられる救いの手や眼差しもまた自分のことのように嬉しく感じ目頭が熱くなった。映像や音楽、脚本など作品を構成するひとつひとつの要素にそれだけの引力と力強さがある。また、タラが受けた心

          映画パンフレット感想#44 『HOW TO HAVE SEX』

          9月劇場公開映画!注目の6作品(2024)

          観る映画のチョイスがちょっぴりコア寄りになりつつある私が、9月に劇場公開される作品の中から注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。 ※参考リンク:昨年観た映画、今年観た映画 鑑賞するまで知識を極力入れないようにしているため、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(もしくはWebメディアの記事)へのリンクと、テキトーなコメントだけ添えてあります。謙遜でなく本当にテキトーです。ご容赦ください。 もしよろしければ8月

          9月劇場公開映画!注目の6作品(2024)

          映画パンフレット感想#43 『墓泥棒と失われた女神』

          公式サイト 感想 この映画にまんまと心を奪われてしまった。汚れた風貌の主人公アーサーがもつピュアさと朴訥とした身振り、墓泥棒たちが副葬品というお宝を追い求めるロマン、現世と冥界の境を飛び越えるロマンティックなラブストーリー、作品全体からじわじわと放射されるあたたかな愉快さ、遊び心のあるアイデアに満ちた演出・撮影・脚本など、魅力は枚挙にいとまがない。こうも恋に落ちては仕方がない、パンフレットを買うのみである。他方、マジックリアリズム的な表現が随所にあり、解釈の余地が残される

          映画パンフレット感想#43 『墓泥棒と失われた女神』

          映画パンフレット感想#42 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 降り積もった雪のじゅうたんを思わせる、手触りが柔らかく滑らかな凹凸のある表紙……と書きながら、ふと“ある映画のパンフレット”を読んだ記憶が手の感触とともに蘇った。 どうやら『ホールドオーバーズ』と『落下の解剖学』のパンフレットは、表紙がどちらも同じ銘柄の紙のようだ。「雪」を演出している点でも共通するし、「雪といったらこの紙」というセオリーが印刷業界やデザイナーのノウハウとして存在するのかもしれない

          映画パンフレット感想#42 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』

          映画パンフレット感想#41 『メイ・ディセンバー ゆれる真実』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 幾度も現れる意味深長そうに見えるシーンとその演出に、「これはメタファーか、はたまた伏線か」とひたすら思考を要請され、ひたすら撹乱され続ける映画だった。そんな仕掛けだらけで底知れない映画の性質とは裏腹に、パンフレットはA5サイズで28ページと至ってコンパクト。主な収録内容も、キャスト2名のインタビュー、監督と脚本家のインタビュー、寄稿記事が2本にプロダクションノートと、構成はシンプルな印象だ。 キャ

          映画パンフレット感想#41 『メイ・ディセンバー ゆれる真実』

          映画パンフレット感想#40 『Shirley シャーリイ』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 『Shirley シャーリイ』は、重層的、さらにイメージに近しい表現でいうならば、“多面的”な映画だった。切り口によって異なる様々な表情を見せる。ある面では「男性中心社会で抑圧されたシャーリイとローズの女性同士の連帯と、押し付けられた役割からの解放を描いた、女性をエンパワメントする映画」であるし、別の角度から見れば「シャーリイがひとつの作品を生み出すまでの創作活動とその苦悩にローズが巻き込まれる映画

          映画パンフレット感想#40 『Shirley シャーリイ』

          映画パンフレット感想#39 『SCRAPPER/スクラッパー』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 少女ジョージーが抱える、母を亡くした悲しみ。警戒心が強いジョージーのもとに、過去に一度も姿を見せなかった父親ジェイソンが突如目の前に現れ、互いに手探りで距離を縮めていくひりついた時間。物語は確かに憂いを帯びているはずなのに、キャラクターたちや映画そのものがもつ想像力豊かな空想、ユーモアや遊び心が湿っぽさを強調しすぎない。 この明るさ優勢の塩梅にすっかり虜になり、自然とパンフレットを欲してしまった。あ

          映画パンフレット感想#39 『SCRAPPER/スクラッパー』

          映画パンフレット感想#38 『アイアム・ア・コメディアン』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 “テレビから消えた芸人”ウーマンラッシュアワーの村本大輔氏を追ったドキュメンタリー映画『アイアム・ア・コメディアン』。村本氏がアメリカでスタンダップ・コメディに挑戦するひたむきな姿や、国や社会から不当に見捨てられた人々と真剣に目を合わせて耳を傾ける姿などに、思いもよらず胸を打たれ目頭を熱くし続ける108分だった。 映画の内容は明快で、パンフレットで知識を補強したり理解を深めたりする必要はないように

          映画パンフレット感想#38 『アイアム・ア・コメディアン』

          映画パンフレット感想#37 『HOW TO BLOW UP』

          公式サイト 公式noteアカウントによる紹介記事 感想 映画パンフレット感想記事もこれで37記事目になる。なんでもかんでも「マストバイ」と書くのは不誠実かと自重し、特に直近の記事では意識的に控えてきたが、今回は「マストバイ」と断言したい。パンフレットとしてのクオリティーが優れているのは勿論であるが、この映画が持つある特質をフォロー/カバーする役割を大いに担っているように感取したからだ。 収録記事については、上記にリンクを貼った「公式noteアカウントによる紹介記事」

          映画パンフレット感想#37 『HOW TO BLOW UP』

          映画パンフレット感想#36 『蛇の道』(2024)

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 私が映画を観るようになった2015年頃以降、黒沢清監督の長編新作は公開されればほぼ全て鑑賞してきた。それゆえ黒沢清は好きな映画作家といって差し支えないと思うのだが、『蛇の道』はオリジナル版、今回新たに公開されたリメイク版ともに、いまひとつ肌に合わなかった。それは、意図的に不毛さをもって反復される復讐の凶行を退屈に感じてしまったのかもしれないが、その正体は自分でもわかっていない。 また、リメイク版で

          映画パンフレット感想#36 『蛇の道』(2024)