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国内の旅

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 結局、思うような釣果に恵まれませんでしたが、川のせせらぎの中、深く静かに思索にふけり、ここ10年の出来事、喜びや苦しみの意味を理解し、また一つステップを上ったのだと感じられました。 

 帰路、八高線からののどかな景色は、私を温かく包み込み、全て肯定してくれているようでした。 

今日は沼田市の花火大会でした🎇
残暑はまだまだ厳しいですが、利根川の河原では既に秋の虫たちが賑やかに合唱しています。
夏の終わりの花火はなぜこんなにも切ないのでしょうか。
長いようで短かかった私の夏の終わりと、重なって見えたからかもしれません。

明日から三連休!
久しぶりに群馬県沼田市の利根川へヤマメ釣り🐟
20時36分昭島発、青梅線→八高線→上越線の鈍行列車を乗り継いで3時間、沼田駅へ23時53分着(笑)🚞🎣
😸✨釣れるかな〜💦
因みに八高線はボックスシートでくつろげます👌

釣りと現世と魂と ⑥ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅳ

釣りと現世と魂と ⑥ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅳ

 

 5日目 更に奥へ

 まるで梅雨が明けたかのような、痛い程の夏の陽光が、日の出と共に照り付け始めた。

昨日の嵐が嘘のようだ。

未明まで降り続いた大雨で、沢や流れ込みが濁っていないか気になる。

テント場から見下ろすと、ダムの水位や沢の水は若干増えたものの、濁りは思ったほどではなくホッとした。

 取り敢えず今日も竿を出してみる。

日焼け止めも塗らず、半袖で釣りをしていると腕がヒリヒリ

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釣りと現世と魂と ⑤ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅲ

釣りと現世と魂と ⑤ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅲ

  3日目 森の生活

 昨夜も初日に引き続き、夏とは思えないほどの厳しい冷え込みだった。

おかげで夜中に何度も目を覚ます羽目となり、
長袖の下着の上下やレインウェアなど、ありったけの衣類を重ね着しなければ、寒さをしのぐことは出来なかった。

決して甘く見ていたわけでは無い。
この年、過去に味わった事のない様な都内での猛暑も、予測を狂わせる要因となった。

とは言え、黒部ダムの標高は1470m、

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鈍行列車とバスで行く 白樺湖、霧ヶ峰高原の旅②

鈍行列車とバスで行く 白樺湖、霧ヶ峰高原の旅②

 

  二日目
 

 翌朝、空が白み始めた頃、ウグイスの鳴き声で目が覚めた。

ゴールデンウィークも過ぎたのに、春の使者の歌声は、ここの季節が下界よりも、一月以上遅いことを教えてくれる。

昨夜は星空の写真を撮るつもりでコンデジと三脚も用意していたが、ホテルの門限が22:00のため断念、代わりにぐっすり眠る事が出来た。

 半分は観光だが、それが主な目的ではない。

知りたいのは、パンフレット

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鈍行列車とバスで行く 白樺湖、霧ヶ峰高原の旅①

鈍行列車とバスで行く 白樺湖、霧ヶ峰高原の旅①

 今年の初めに、名古屋方面へと引っ越すはずが、事情により予定を変更せざるを得なくなってしまった。

いろいろあったと言うか、なにも無かったと言うか、下見に行ったりそれなりに準備もしていたから、結構凹んだし、メンタルの回復にも時間がかかってしまい、なかなか筆を執る気にもなれないまま、いつの間にか5月を迎えてしまった。

何があったのかと、野暮な詮索はどうぞご勘弁を(笑)。

いい歳こいていても、人生

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釣りと現世と魂と ④ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅱ

釣りと現世と魂と ④ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅱ

 2日目 

 翌朝、東京での日々と同様、スマホのアラームで目を覚ました。

はるばるこんな山奥へと逃避して来たにも拘らず、

ましてや、何か時間に追われている訳でもなかろうに、無意識に "日常" を持ち込んでしまうとは、我ながら可笑しくてしょうが無い。

しかし、ひと度テントから顔を覗かせると、そこには紛れもない圧倒的な "非日常" があった。

昨夜は余裕が無くて気付かなかったが、
森の中は、

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釣りと現世と魂と ③ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅰ

釣りと現世と魂と ③ 黒部の夏 2023 ソロキャンプ編 Ⅰ

 
 18歳で免許を取得してからというもの、長い間ずっと "車ありき"  の生活を送って来た。

 しかしサラリーマンを辞めた後、色々思うところもあり、また、最近まで関わりのあった音楽家の強い勧めで、思い切って車を手放したのは去年の事だ。

運転が好きな自分にとっては、徒歩での買い出しなど、「歩く」と言う当たり前な事にも初めは億劫だったが、意外とすんなり順応することが出来た。

だが、それに伴い、

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釣りと現世と魂と ②

釣りと現世と魂と ②

 

 釣りの旅と新しい世界

 スポニチの若林師匠との出会いは、本当に幸運だったと思う。

いや、今にして思えば、それもシンクロニシティ、引き寄せだったに違いない。

これまで知らなかった様々なフィールドへと同行し、たくさんの魚たちとも出会えたが、

同時に、釣りとは別の世界に於いても大いに視野を広げてくれ、多大な学びをもたらしてくれた。

詳しくは述べないが、師匠は名家の出身でもあった。

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釣りと現世と魂と

釣りと現世と魂と

 精神世界を旅するようになってから、

様々なものを手放し、身も心も(財布も、)随分軽くなったのは、つい最近の事のように思う。

 しかし、「執着は敵」だと解っていても、全てを捨て去れるほどの悟りの境地には程遠い。

むしろ、己の魂をこの星に縛り付けている幾つかの事柄は、凄まじい重力となり、未だそれらに囚われ続けているのが実情だ。

  その中の一つが "釣り" である。

ロシア語で言うРыба

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ホワイトノイズ

  
 黒部でソロキャンプ中、激しい雨に見舞われた。

 予報通りの土砂降りだ。

安物のテントが心許なく、前日のうちにタープを張っておいて正解だった。

ピンと張られた幕の上で踊る雨粒が、バラバラと乾いた音を立てている。
 
 することもなく、それをぼーっと聴いていると、意識と無意識の境目が曖昧になって、いつしか自然の中へと溶け出して行くような感覚を覚えた。

 ある意味これも、究極の癒やしの一
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