無罪を確信しながら死刑判決文を書いたのはなぜか?
熊本典道は、袴田巌の無罪を確信していた。
しかし、裁判官として死刑判決を出す。
判決文まで書いた。
一体、何があったのか?
この本に潜む3つの謎を紹介したい。
※文中敬称略
1.優れた裁判官司法試験は”国家試験最大の難関”。
合格までに5,6回の受験は当たり前と言われる試験だ。
熊本典道は、司法試験をトップの成績で合格した。(合格者は343人)
成績が優秀なだけではない。
熊本は高い”人権意識”を持っていた。
優秀な能力と、人として大切な人権感覚を持つ裁判官。