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先週のできごと

たまに来店されるご婦人。60代くらい。
気さくな方で、二言三言、言葉を交わす。
グリーン系アイシャドウ。クレヨンで引いたような、どピンクの口紅。全体的に濃いメイク。
私は彼女の眉毛に注目していた。
お見かけするたびに、左右の眉頭が近づいてきているような…気のせいかな?

(うっそぉ?どうして?)
先日いらしたとき、ご婦人の眉毛はつながっていた。
こち亀の両さんのようにM字にはなっていないけど、たしかにつながっている。
眉山らしきカーブはあるけど、左右の眉がつながって、一本眉になっていた。
その日も、ご婦人は気さくに、
『まだまだ暑いわねぇ』なんておっしゃるのだけど、私のお腹の奥では、笑い玉が爆発しそうだ。ガマンだ!唇を噛み締める。
渡された宝くじを機械にかけると、ワオッ!数十万円のご当選!
『あーっ!』私が声を上げると、ご婦人がモニターに目を向けて、
『うーっそー!!』下げていた手を、上に上げようとしたのかな?カウンターに両手を打ちつけたらしい。鈍い音。
『あん、ぅわーー、いったい!痛い!えーっ』
ご婦人は痛さと嬉しさのプチパニックに。
痛さと嬉しさで、緩んだり歪んだりするつながり眉毛の顔ったら、、、
私の笑い玉が弾けてしまった。
2人とも笑ってはいるものの、私はご婦人のつながった眉毛を見て笑っていた。ゴメンナサイ!


年齢不詳な女性。スクラッチ数枚を購入。
『袋は…』
『そちらにありますよ〜どうぞ〜』
『入れてくれないの?いつもの人は入れてくれるけど!』
『すみません。お入れします!』
『もういいわよ!!気が利かない人ね!』
ふぅっ。
そんなに怒る?


ほっそいおじさんから、カマキリが落ちた!
『ギャーーーーーーーッギャーーーーーッ』虫嫌いな私の雄叫び。

ビンゴを買いに来たおじさんは、首・顔あたりを手でしきりに払っていた。
(蚊でもいるのかぃ?)
発券している間も、顔首周りを手でしきりに振り払っている。
『大丈夫ですか?蚊かなにかいるんですか〜?』
『あーぅうん、大丈夫』表情を変えないおじさん。
(目に見えないなにかに、憑かれてたりして…クククッ 笑)
まだ首から肩辺りを払っている。
『ゔわっっ!!』
おじさんから、緑色がポトっと落ちた。
なに?なに?何?立ち上がって、緑が落ちた方を見ると、10センチ以上はある大っきいカマキリだった!
『ギャーーーーーーーッ、ギャーーーーー』
『ゔわーーーっ』おじさんも叫んだ。
『やだやだ、なんで?!なんでこんなところに?』
『わかんないよぉ、うゎービックリしたぁ、ゴソゴソしてたからさぁ』
あんなカマキリがくっついていたなんて…
ゾッとする!おじさんが行っちゃっても、私は立ち上がったままカマキリを見ていた。
ぐちゃっと踏まれちゃったらどうしよう…あっ!人が来る!
踏み潰されるところは見たくない、、けど、目が離せない!
ヒヤヒヤするなぁ、、カマキリに気づかず歩いてくる足また足を、独特な動きでカマキリが逃げ切っている。
にしても、気持ち悪いけど、なかなかどうして、立派な大きいカマキリ。

幼稚園児くらいの男の子とパパが来た。
パパが地面にいたカマキリに気づく。
『おぉーっ、すげぇ!』パパと私の目が合う。アイコンタクト。ニコッ。
男の子はカマキリを怖がって、ヤダ、ヤダ、ヤダー!パパの腕にしがみついた。
パパは捕まえようとするが、カマキリも逃げる。ようやく捕まえたカマキリを、泣き叫んでいる息子に、ほらほら〜!パパは悪戯っ子のような顔になり、カマキリを息子に近づけた。
『キャーーーーッ』腰砕けのようになって、お尻を地面につけたまま後退りした息子は、昨夜の雨でできた小さな水溜りに入ってしまい、さらに狂ったように泣き叫んだ。なんてこった。
パパは悪戯っ子からバツの悪そうな顔に。
カマキリを花壇の縁にそっと乗せて、息子を抱き上げた。

先週もよく笑い、よく食べました。
ムカつくことも多々あれど、笑ってる方が多かった。
笑う門には…なんか来てくれないかしら…笑


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