ハーブレッスンブックの沙織さん
「実は来月再びエジンバラに滞在することになりました。2週間キャットシッターしているので、よかったらまたご一緒させてください」
と、友人の不在時の猫の世話をする役目を引き受けたので、イギリスに2週間ほど滞在予定との沙織さんからのメッセージが届いたのは9月25日。まあ、何とも可愛らしい理由で、奄美大島からはるばるエディンバラに、その常人ばなれしたところが、また何とも彼女らしいのです。
彼女は石丸沙織さん。
英国メディカルハーバリスト、アロマテラピスト、薬剤師。沙織さんと会ったのは、彼女が英国エディンバラに留学中に私も留学中で、知人を通してのお友達。それって2002年ですから、22年前の話です。その頃、我々は日本から持ってきたえんじ色のパジェロジュニアでスコットランドの山谷を走っていたのですが、沙織さんと当時ご一緒した写真を見つけました。
沙織さんは英国The Scottish School of Herbal Medicine でハーブ医学学士を取得した後、香港を経て、2011年に奄美大島に移住されています。去年、本当に久しぶりにお会いした時には、ハーブのご本を執筆中と伺い、それはすごい。あれから20年以上、ハーブの道を諦めることなく、着実に、トップまで登り詰めたのだと感心していたのです。めでたく今年4月に発売開始というニュースをInstagramで拝見しておりました。
日本からのお土産リクエストありますか?
と尋ねられた時には、迷わず沙織さんの御本をお願いしますと頼んで、執筆者ご本人からいただきました、素敵な一冊。
note内でも沙織さんのご活躍ぶりがみられます
今日は私は、沙織さんとご飯を一緒に食べる準備
まず掃除をして
いつもの道を買い出しに
沙織さんの奄美大島の生活は、台風などの自然災害がもちろん大変だったり、ハーブ療法で用いる真性ラベンダー(Lavandula angustifolia) が日本では北海道では育つけれども奄美大島では暑すぎて難しかったりと色々な試行錯誤はあるようですが、さすが南国、各種ハーブはもちろんのこと、キャッサバ(タピオカ)からパイナップルまで育つ場所で、古民家を借り、犬や猫との暮らし。
四季折々の様子、特に10月の秋祭りの頃のお話がとても魅力的。来年奄美大島に行こうかしら . . .
御本の共著である菓子研究家の長田佳子さんとの出会いとご縁の話は私的には奇跡的とも感じられるもので、沙織さん曰く、まるで姉妹のように感じられ、自然に気負わない間柄。いやそれ以上の強い結びつき、出会うべくして出会ったお二人のようなお話です。はじめにPrefaceでは、長田佳子さんが、私と沙織さんとの出会いは、と始まっているところも特筆すべき点だと思います。おわりに Afterwads では沙織さんが佳子さんのハーブのお菓子を、
まずは美しい姿を愛でて、口に含み、ハーブと素材の滋味深さを味わう
と書いておられて、お菓子にハーブを使い場合は例えばラベンダーの穂一つでも香りが大きく広がりすぎるので、ほんのりとした隠し味、隠し香りのように気をつけて作られているレシピなのがよくわかるのです。
確かに、沙織さんのお姉さんのような雰囲気だ . . .
私自身はハーブとの出会いは1998年にまで遡ります。今でも大事にとってある夫に最初にもらったプレゼントがハーブの本だったのです。当初、Herbハーブという発音に苦労しましたけどね!
沙織さんのようなキッチンアポセカリー、ハーブを育てたりハーブレメディを作ったり、ハーブ入りのお菓子を作ったりというレベルでは全くないのですが、せめて将来はハーブガーデンくらいは持てるようになりたいものです。さてさて沙織さんのハーブレッスンブックをこれから熟読したいと思います、日曜日の過ごし方とすると完璧ですよね。