山林

森羅万象。北海道で2010年ホロカトマム山林 (生物多様性・自然保護区) を立ち上げたのは何かのご縁?まだまだ手探り中。英国スコットランド・エディンバラ在住。本業は医師、気が向いた時に医療系の話題も。

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森羅万象。北海道で2010年ホロカトマム山林 (生物多様性・自然保護区) を立ち上げたのは何かのご縁?まだまだ手探り中。英国スコットランド・エディンバラ在住。本業は医師、気が向いた時に医療系の話題も。

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    北海道の小さな森を救う小さなプロジェクト

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    もし第二の人生があれば食べ物に関わる仕事をしていたかった私の保存しておきたい料理や食べ物の写真。日本だけでなく旅行先で見つけた好きなレストラン情報。保存版。記事が溜まれば整理していきます。

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    ウイスキーのあれこれ。特にスコットランドから現場の声をお届けします。

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北海道で小さな森、守ってます。

北海道に住んでいたときに出会った奥山の森。里山よりももっと奥の人間が普段は入らない場所にある奥山という意味です。2009年に売りに出されているのをたまたま友人から教えてもらいアプローチしたのにも関わらず、製材会社に売られてしまいました。出会ったその奥山の木々が切られて売られるということがどうしても気がかりで、その後も1年かけて交渉して2010年2月26日に製材会社から買い取りました。それは、ただ、奥山の森の自然に惚れたから、何かできることをしたかったから、今思っても取り付かれ

    • やっぱり哺乳類

      虫の世界は異次元で、今でもどうにも理解が追いつけない深淵を覗いた気がするのですが、人間はやっぱり哺乳類。小動物をみると自然に興奮するような脳みそになっているのです。 今回は満を持しての哺乳類調査に参加してきました。 講師はGW EcologyのGraham Wilson。 まずは登場したGrahamの最近のアニマルレスキューの話から。彼の仕事の一つは、一般の家庭からのアニマルレスキューコールを受けること。 例えば最近の事例:車庫の屋根裏に巣を作っていたコウモリの母親が

      • なぜその絵を買ったのか、美的価値の話

        イギリスの家がイギリスらしいのは、一つ、インテリア。家具が重たそうなものが多く、いや、カーテン、窓のシャッター、居間のドア、どれをとっても分厚くて重たい。そしてそういう重たいものたちが、長い年月の中で、すり減ったり傷ついたりしているのを大事そうにして代々受け継いでいくように思います。 我々がエディンバラに引っ越してきた時、フラットには前オーナーから受け継いだ少量のもの以外は何もなく、がらんとしておりました。日本であれば畳の部屋に、一輪挿し、伽藍堂も文化の一つでそれは美しいと

        • 誰にも教えたくない、私の#家事が好きになった理由

          #私も家事が好きになる すのうちゃんの企画に参加です。初めてすのうちゃんの記事を読んだのは こちらでしたが、いつも全力で走っている感じが溢れ出ていて、こんなポジティブなお嫁さんをもらったら毎日楽しそうだと、なんで男目線になってしまうのか分からないような感想を持ちつつフォローさせていただいております。 そのすのうちゃんが私設コンテストを開催するというので、参加しま〜す。 私が研修医二年目の頃、麻酔科ローテーションを言いつけられて、麻酔科に勤務していた時がありました。整形外

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          石を見る

          沙織さんにもらった雑誌Coyoteは石の特集で、しかもスコットランドのアイラ島とアラン島の石。これがとても面白かったのです。 雑誌の中にも説明がありましたが、石を語る際に必ず名前が出てくるジェームス ハットン、現代地質学の父です。ハットンは1726年生まれ。 ご存知の方はそう多くないと思いますが、18世紀〜19世紀初めまで、スコットランドからもう、ウハウハ言っちゃうくらい有名人が大量に出てきた時期があったんです、これをScots Enlichtenment=スコットランド

          石を見る

          家探しその後

          しばらくぶりの家探しの話。 7年前に購入したエディンバラの自宅(フラット)をとても気にってはいるのですが • 上の階に引っ越してきた住人にフラットを水浸しにされた • 下の階に引っ越してきた住人にDVを疑われ警察を呼ばれた • 職場まで片道60kmあり、車で1時間強の通勤時間 • 小動物を轢いた(1回目の事故) • シカの死体を轢いた(2回目の事故) と色々あって、引っ越しを検討して半年以上経っています。 選択肢としては、1. 今の家を売って、新しいところに丸々引っ越

          家探しその後

          山林昆虫記:昆虫類の写真に名前がついたのでご報告

          今年の8月に我々と北海道の奥山のホロカトマム山林で2週間一緒に過ごした🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿昆虫学者のクレイグは、帰国してから殺人的な忙しさ. . . に見舞われたそうで、ほんと〜にすみません。その忙しい合間を見て、我々が撮影した虫類の写真を全部見て、 写真に撮った一枚一枚にできる限りわかる限りの昆虫類の同定 をしてくれました! 全部の写真を丁寧に、拡大しながら詳細まで解析して、日付、撮影者、昆虫の名前をつけて送り返してくれました。私にとってはこんな特権みたいな経験ができて、こ

          山林昆虫記:昆虫類の写真に名前がついたのでご報告

          夕刻5時の闇の深さ

          写真は今、窓から外を撮ったもの。 今日は1年に4回開催される恒例になったカールトンヒルでのゴミ拾いでした。今回は8回目ですが、私は皆勤で(写真を撮るためだったり、夫がオーガナイズしているという理由がある)、よく晴れた気持ちの良い朝に出かけてきました。 ギョッとしたのは薮の中にあったテント・キャンプサイトの跡。枕とか服とかぐっしょりと濡れて落ち葉に埋もれていたのでしばらく前のものだとは思うのだけど、巨大すぎて一人では対処できず、ヘルプを求めて一旦戻ります。 そしたらおじさ

          夕刻5時の闇の深さ

          奇跡のリンゴが、普通のリンゴになる日まで

          それは何かが起きるべくして起きる時のリズムで、三拍子のポンポンポーンだったのです。 何かに夢中になると、周りのノイズが一切合切遮断されて耳が聞こえなくなる状態に意識せずに突入することがあると思います*が、先日、その状態でふと気がつくと感覚的には秒でこの本に辿り着いておりました。 *そうそう、緊急時に「Sterile Cockpit」と言われるすべての会話連絡を禁止して「無菌=静けさ」を作り出す航空機乗組員の規則の通称が、現在では医療現場(特に手術室)でも取り入れられるように

          奇跡のリンゴが、普通のリンゴになる日まで

          日常と、非日常

          オーディブルで「神様のカルテ」(夏川草介)を聞いていたら、内科医の年中無休の激務の様子の描写が辛くて、途中で保留にしたまま先に進めません。日本で勤務医をしていた時にはそれが辛かったけれども、それが普通で、疑問を挟む余地もなかったのです。どうして、日本のお医者さんは相変わらず激務なままなんだろう。英国では男性:女性の医師の割合がほぼ5:5なので(日本は8:2くらいでしょうか)女性医師が普通に働いていくにはどうしてもシフト制でなければならないので、もう何十年も前からシフト制になっ

          日常と、非日常

          ハーブレッスンブックの沙織さん

          「実は来月再びエジンバラに滞在することになりました。2週間キャットシッターしているので、よかったらまたご一緒させてください」 と、友人の不在時の猫の世話をする役目を引き受けたので、イギリスに2週間ほど滞在予定との沙織さんからのメッセージが届いたのは9月25日。まあ、何とも可愛らしい理由で、奄美大島からはるばるエディンバラに、その常人ばなれしたところが、また何とも彼女らしいのです。 彼女は石丸沙織さん。 英国メディカルハーバリスト、アロマテラピスト、薬剤師。沙織さんと会っ

          ハーブレッスンブックの沙織さん

          白いピッツァ Pizza Bianca

          ピッツァストーンというオーブンの中であらかじめ温めておいて、ピッツアの生地の下からうまく焼けるというアイデアのものも長い間持っていましたが、「熱々になったここに広げて具を乗せた記事をうまく置く」という行為が思ったよりも難しくて、イマイチだったんです。 そこに見つけたのがIKEAのピッツアトレイ。 軽くて、薄くて、くっつかない。前述のピッツァストーンの上にもサクッと置けるし、ピッツァストーンが何ならなくても問題なく、生地の下からも焼いてくれます。 いつだったかワインテイス

          白いピッツァ Pizza Bianca

          Ikat (イカット) と、絣(かすり)

          うちのソファーベッドに色を添えてくれているのが、インドネシア旅行中に買ってきた Ikat イカット(織物)です。経年劣化して少し色褪せてきていますが、赤ともオレンジともいえるような自然な色合いと、ざらざらとした天然素材のコットンの手触りがお気に入りです。 今までikatのことなどあまり考えたことがなかったのですが、夫がセカンドベッドルームのスペアのシングルベッドのマットレスがいつもそのままになっているのを気にして、ベッドカバーを買いたいと言い始め、ブルーのIkatを見つけて

          Ikat (イカット) と、絣(かすり)

          すっかり秋色になったエディンバラのCalton Hill

          今年3回、Calton Hillで植物ウオークをすると言ったBenはちゃんと約束を守り、ちゃんと3回目をやってくれました。もう本当に頭が下がります。 第1回目 第2回目 そして今日は第3回目。 Benはいつもながら人当たりが柔らかくて、にこやかで、ゆっくりと2時間のウオークを楽しみました。薬草に詳しい女性とか、初めて参加する中国から来た留学生など、いろんなメンバーに会えるのも楽しみの一つ。 もうすぐ10月ともなるとエディンバラは秋の終盤の雰囲気。北海道も今頃は紅葉が

          すっかり秋色になったエディンバラのCalton Hill

          オークションで手に入れた、1988年のピノノワールに挑戦

          ワインならフランス フレンチワインならボルドー ボルドーならカベルネ・ソーヴィニヨン などなど、「これはこうである」というような自分なりの結論を見出していくという過程は楽しいものであるし、そういうマイルールを肴にして会話は広がるもので、私もそういうお話を聞くのは大好きです。その過程において、どれだけ試行錯誤を重ねているかがカギですけどね。 私の場合、ワインならイタリアモノが好き。フレンチであればフランス2大産地の ボルドー vs ブルゴーニュ Bourgogne(バーガン

          オークションで手に入れた、1988年のピノノワールに挑戦

          ランランの話

          最近、kinaさんがご自身で演奏されたピアノジャズ曲をアップされて巷騒然となりましたが、 やっぱりピアノが弾けるって無茶苦茶かっこいいですよね。画像までkinaさんの了承を得ないままにスクショして使ったわよ(→kinaさん、御都合悪ければコメントくださいね) 実は、中国のピアノ王子、ランラン Lang Lang 郎朗 がエディンバラでコンサートをするというポスターを発見したので、早速購入して楽しみにしている所です。 ランランといえば、パンダのランランを連想してしまった方

          ランランの話