ブルゴーニュの名門がやって来た
良いワインをつくるため
函館に進出する と
熱く語った
エチエンヌ・ド・モンティーユさん
フランス革命前から
ブルゴーニュ・ヴォルネイに
居をかまえる老舗の当主である
じつは、僕は、彼のつくるワインのファン
長い年月をかさね
熟成して飲みごろになり
その芳醇で繊細な仕上がりは
優雅そのもの
彼と日本のワインとの出会いは
ニセコに家族とスキー旅行にきたとき
北海道のワインを味わって
その大きな可能性を感じたという
それ以来
地元のブルゴーニュ大学の協力をえて
北海道や長野の
地質・土壌・気候を調べあげ
北海道は
赤ブドウの品種ピノ・ノワールの
産地になると確信し
函館に絞りこんだ
2016年に始まった
函館でのワインづくりは
郊外の桔梗の丘で
試行錯誤を重ねながら進んでいる
2019年 苗木植樹
2023年 ワイナリー完成
葡萄をつみとり 醸造
2025年 初出荷
埋もれていた
ワインの産地としての
函館の可能性を
見出してくれたエチエンヌさんに
地元は感謝しなければならない
ただ 大地の恵みが
凝縮されたワインづくりには
時間がかかる
ゆくゆくは
カリフォルニアワインの
聖地ナパ・ヴァレーならぬ
函館ヴァレーの先駆けとなって欲しい