さらさらっと隙間で読みたい時に青山美智子さんの小説が合うなと毎度思う。リラックスのためのエンタメを欲している時に。今回は満月と新月を中心に他にも月の話題が鍵になる連作短編集『月の立つ林で』。ばらばらなようで実は全てうまく繋がっている話。
71 青山美智子『月の立つ林で』 ポッドキャスト「ツキないはなし」を中心とした短編集だけど、それぞれのお話に出てくるキャラクターが関連していて、かなり綺麗な小説。あまりに綺麗に繋がってて、現実味がないというか、素直にいい話だと没入できない自分に偏屈さを感じてちょっと苦しかった。
オーディオブックの30日お試しに登録してみました。家の中でイアホンをして、歯を磨きながら、ベランダで洗濯物を干しながら、植物に水をあげながら、ソファで目を閉じながら…私は耳からの方が合っているようです。「月の立つ林で」というお話。とても良かったです。