アングラ感が愛おしい
どうもこんにちは、らふこです。
私の地域では昨日の夜から雨が降っていましたが、さっき止んだので散歩してきました。
先日、『赤と青とエスキース』という本を読んで感動し、青山美智子さんの他の作品も読んでみたくなりました。
もはや日課のように本屋に通っているのですが、店の中央に置かれた「話題の本」コーナーに新作を見つけました。
2022年11月に出版された『月の立つ林で』という本。
既に読まれた方もいらっしゃるでしょうか。
大きなネタバレは避けますが、この本には毎日7時にきっかり10分ずつ配信する男性のポッドキャストが登場します。
いつも月に関して語るのですが、それが素朴で味わいがあって、今までほとんどポッドキャストを聴いてこなかったけど興味がわきました。
ポッドキャストのアプリを入れて、どんな感じなのか見てみたのですが、TVでよく見るお笑い芸人とかアナウンサーとか、有名人もたくさんいました。
『月の立つ林で』で出てきたあるセリフで、
「芸能人がポッドキャストをやり始めたのなんて、最近ですよ。もともとは、誰なのかよくわかんないヤツがぼそぼそしゃべってるアングラ感が良かったんだけどな」
というのがあったのを思い出しました。
なるほど、今のポッドキャストは公共のラジオに近いわけだ。
じゃあ私たちが愛するアングラ感はどこにいったのだろうと寂しくなったけど、そういえばstand.fmがあったことに思い至りました。
よくご存知の方が多いでしょうか。
私は世の中の流れに疎いです。
さっそく以前インストールしてたstand.fmを開いてみました。
まさに「よく知らないけど好きなことを好きなようにしゃべってる」人が多いなという印象。
なんか皆さん居心地が良さそうです。
私の個人的な感覚なのですが、なんとなくnoteの雰囲気に似ているというか、力を抜いてても、片隅で存在することを許してもらえるような感じがある気がしました。
私がフォローさせていただいている中にも、stand.fmで配信されている方も何人かいらっしゃるご様子です。
なんだか楽しくなってきて、気になった配信をいくつか聴きました。
私はテンションが高すぎるのが苦手なので、ぼそぼそ取り止めもなく1人でしゃべってくれる感じが落ち着きますし、配信されてるご本人も聴かれてる意識がなさそうなのが面白くて、何度か声を出して笑ってしまいました(いい意味で)。
アングラな場所は、明るすぎずうるさすぎず居心地がいいです。
そういうものは、私が今まで目を向けてなかっただけで他にもたくさんあるのかもしれない。
狭い視野を少しずつ広げていきたいな、という気持ちになりました。