本を読みながら自分のメモ代わりにnoteを書いています。最近、量が増えてきて自分でもどれを読んだのかわからなくなってきているので「もくじ」を作成しました。五十音順になっています。それぞれの作家名をクリックするとその作家の作品(読済みのもの)の一覧が表示されるようになっています。 noteを書き始めてから読んだ本について書いていますので、その作家さんの代表作が抜けていたりしますので、それぞれの作家さんの感想も併せて記述しています。 次に何を読もうか迷っているときの参考になれば幸
あらすじ 北海道に住む珊瑚は、独身のまま亡くなった兄の残した東京の古本屋を相続した。これから、お店をどうするかも決めないまま、東京へ向かう。 一方、大叔父が生きていたころ古本屋に通っていた美希喜は母に言われて珊瑚の様子を見に古本屋を手伝うことになった。 ここからネタバレ含む感想 突然亡くなった滋郎が残したのは自ら営んでいた古本屋とそれが入居しているビルだった。相続したのは滋郎の妹の珊瑚、そのことを知った美希喜の母はときどき様子を見に行くように言う。 大学生の傍ら古本屋
あらすじ 心霊探偵八雲の新シリーズ。 八雲は御子柴岳人の研修室で助教として働き始める。大学で御子柴の授業を受けている深水蘇芳は中学以前の記憶が無く、両親も亡くなり現在叔父と一緒に暮らしている。蘇芳は、大学の同期の裕太と伸介の同級生の遠藤が突然亡くなったと知る。遠藤は呪われて死んだといわれるが…。 ここからネタバレ含む感想 八雲の新シリーズです。 懐かしい人たちが再び登場ですが、後藤刑事がお坊さんに、石井刑事は警部にと昇進しています。晴香は、どこかで勤めているようですが
あらすじ 末来の世界を描いた小説、レイワの元号に新たに制定された法律に関する様々な人間(だけではない)模様を描いた短編集。 全ての動物は生まれながらにして命という権利、命権を持ち人間だけ特別に与えられていた人権は意味をなさなくなっているそんな時代に猫から訴えられた霊長類ボノボの弁護をする弁護士(人間)が巻き込まれる事件。 他法律に関する物語、短編6編。 ここからネタバレ含む感想 割と微笑ましい物語からかなり深刻なものまでいろいろとり混ざった短編集です。レイワとよむ元号
あらすじ 丘の上に立つ白い建物。そこは二―シャンシャンというホームだった。そこに入居するには条件があり、指定された犬とペアで暮らすこと。それさえ守れば、入居費、食費は無料、出かけるのも自由、サービス付きという破格の条件で暮らすことができる。ここに集められたのは保護犬と行き場を無くした老人たちだった。 ここからネタバレ含む感想 犬も入居者も従業員もここにいる人たちは何かしら孤独を抱えているそんな人たちが集まって暮らしているのが二―シャンシャンというホーム。ホームのオーナ
あらすじ 何でも1日百円であずかる「あずかりやさん」そこへやってきたのは不遇な男、手に彫られた金魚の刺青のせいで人生何もうまくいかない。あずかりやさんには預けに来たのではなく強盗に押し入った。絶体絶命のピンチのはずがいつしか男はあずかりやの桐島に自分の生い立ちを語り始める。 ここからネタバレ含む感想 今回のあずかりやさんはいつもとは違い、預かってほしいものを公募してそれをモチーフに描かれているお話でした。 語り手は今回も様々で、男、パン、犬、桐島の祖父(幽霊)でした。
あらすじ 警察庁捜査一課第二強行犯罪捜査第三係に所属してくる和戸宋志は、周囲の人の推理能力を向上させるというワトソン力を持っている。同僚の片瀬つぐみと映画を見に行った和戸は、映画館の中に閉じ込められてしまう。さらにその中で殺人事件が起こる。同じく閉じ込められている人々が和戸の能力で推理力が増し推理を始めるが…。 ここからネタバレ含む感想 映画館、ヤクザの事務所裏、ローカル線の電車内、ロープウェイの中、複合現実(MR)のリアルゲーム、笹森会長のコテージ、さまざまなクロー
あらすじ 栗原一歩は中学3年生の時にポストに入っていた手紙を手に取った。その手紙は、一歩の双子の兄弟翔太へ向けてのラブレターだった。翔太はラブレターに興味を示さなかったが一歩は手紙を読んで、つい栗原の名前で年賀状を送ってしまった。それから年月が流れて5年後、一歩はその彼女から年賀状を受け取るが…。 ここからネタバレ含む感想 あずかりやさんの第4弾。こんかいのあずかりものは、ラブレター、セキセイインコ、伝言、少女、カバン、文人木といろいろなラインナップでした。 最初のお
あらすじ どんなものでも1日100円であずかっているあずかりやに持ち込まれたのは、キリンのぬいぐるみ。持ってきたのは、母親に連れられた娘で、娘は100円の代わりにおはじきで代金を支払った。しかし、そのときぬいぐるみからノミが飛び出し、それを見た母親な娘を連れて怒って帰ってしまう。 そのノミはあずかりやで飼っている社長と呼ばれている白猫についていたノミだったが…。 ここからネタバレ含む感想 語り手がいろいろ入れ替わり、あずかりやという変わった商売をしているお店の物語です
あらすじ 図書委員の堀川と松倉は、返却された本の中に栞を見つけた。その栞は、中に植物の花が入っているラミネート加工が施されていた。栞を見た松倉はその植物がトリカブトの花であると指摘した。 さらに、入賞して校内に掲示してある写真に写っている女子高生もトリカブトの花を手に持っていた。トリカブトと知っているのか、知らないのか不審に思った二人は調査を始めるが…。 ここからネタバレ含む感想 前作「本と鍵の季節」の続編です。 前作の終わり方できっともうこの話の続きは無いんだろうな
あらすじ 特殊犯罪捜査室の室長永瀬は、連続殺人事件の事件捜査にあたっていた。事件は、あたかも芸術作品であるかのように死体に手を加えあり、どちらも若い女性が被害者である。犯行手法はかつて悪魔と呼ばれた連続殺人犯の阿久津の犯行に似ているが彼はすでに死んでいる。 ここからネタバレ含む感想 悪魔シリーズの第3弾。前作で死亡した大黒から特殊犯罪捜査室を引き継いだ永瀬だったが大黒が室長を務めていたころのような動きができていなかった。そこへ、阿久津を思わせる連続殺人が発生し捜査に乗
あらすじ あずかりやさんの第2弾。今回は、あずかりやさんにまつわるあれこれがモチーフになっていることが多いお話で、あずかりやさんの文机、星の王子さま、オルゴールとそれぞれのものにまつわるお話です。 そして、最後はなぜ桐島くんがあずかりやになったのか…。 ここからネタバレ含む感想 心が少し疲れているときにお勧めするあずかりやさんのお話です。 芥川龍之介になるために小説を書き始め、小説を書くために購入した文机があずかりやさんの最初のあずかりものになったお話や前作で登場した
「猫弁」というタイトルに惹かれて手に取った作家さんです。 このシリーズ、構成が凝っていて、あれこれバラバラに散らばってるようなお話が最後に1点に集約されていくそんなお話でした。 ちょっと、頼りないけど、頭脳がメチャクチャ高い主人公の百瀬太郎もとても個性的で面白いキャラクターです。この主人公を読んでいると、哲学について深く考えたくなります。 猫弁シリーズ 猫弁 猫弁と透明人間 猫弁指輪物語 猫弁と探偵少女 猫弁と魔女裁判 猫弁と星の王子 猫弁と鉄の女 猫弁と幽霊屋敷 猫弁と
あらすじ 警視庁内部監査室につとめる永瀬圭太は、警視庁総務部長の小山田に呼び出され、刑事でありながら4人の人間を殺害し現在、精神病院に収容されている同期の阿久津の不思議な能力の真偽について調査されるように依頼される。調査のため、かつて阿久津が所属した特殊犯罪捜査室の天海志津香に同行することになる。天海は阿久津とコンビを組んでいて、現在も阿久津の助言にもとづいて捜査を進めることがある。今回の事件では、頭皮を剥がれされた遺体が発見されその遺留物の鑑定で阿久津に面会に行くが…。
あらすじ こんぺいとう商店街の西の端に位置している「さとう」と暖簾がかかっているお店、昔は和菓子屋だったがいまは「あずかりや」をしている。どんなものでも1日100円、先払い。指定した日数をすぎると預けた品物は店主が処分してくれる。 店主は目が見えないので預かった物を見ることができないためか、不思議な店なのにお客が訪れる。 ここからネタバレ含む感想 両親がいなくなり、一人残された店主がひらいた「あずかりや」でのお話。 人は、ちょっと預かってほしいもの、処分しなくてはいけ
あらすじ 犯罪心理学が専門の天海志津香は、大黒警視正にスカウトされて警視庁特殊犯罪捜査室に移動になった。メンバーは、天海、大黒と捜査一課から移動になった阿久津誠の3人だけの部署だった。その部署で担当する事件は、殺害手口はバラバラで唯一の共通点は、死体に五芒星(ペンタグラム)残す連続殺人犯の「悪魔」の捜査だったが…。 ここからネタバレ含む感想 悪魔シリーズの第1弾です。 警視正が直接陣頭指揮をとるには部下2名という不思議な部署に配属された天海は、事件のオブザーバーとして