『カフネ』で知る、あたたかい食事の本当の意味
もし、忙しすぎて心をなくしかけているのであれば、2024年に講談社から刊行された『カフネ』(著:阿部暁子)を手に取ってほしい。
心に寄り添って、内側からじんわりとあたためてくれるはずだから。
溺愛していた12歳年下の弟を亡くした主人公が、弟の元恋人とカフェで会うシーンから物語は始まる。
一度だけ会ったことがある弟の元恋人「小野寺せつな」の印象はよくない。
愛想がなく、空気を読むことをしない彼女には本音と建前はなく、思わず「言い方!」とツッコミたくなる。
もう会うこともない