ケント

IT企業でプロジェクトをサポートするPMO業務に従事しています。プロジェクトマネジメントに関する自分の学びと知識整理を書いたり、趣味の読書の記録をしていきたいと思います。

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最近の記事

【読書】連作短編集2冊

たまたま連作短編集を2冊続けて読みましたので、感想をまとめて書いていきます。 小説の中でも連作短編集は特に好きなのです。 まず一冊目はこちら。 お願いおむらいす/中澤日菜子 本作は、ぐるめフェスタ(通称ぐるフェス)を舞台にした作品となっています。 短編それぞれの主人公が、ぐるフェスの出店者、お客さん、運営スタッフ、イメージソングを担当するアイドルとなっています。 それぞれの悩みや願望がとてもうまく表現されている作品でした。 そんな中で私が一番印象に残ったのは、ぐる

    • 【読書】ビオレタ/寺地はるな

      久しぶりに寺地はるなさんの作品です。 本作は、婚約者から突然別れを告げられた主人公の妙が、道端で泣いてるところを拾ってくれた菫さんの雑貨屋さんで働くことになるところから始まるストーリーです。 ちょっと現実ではあり得ないというか、自分なら絶対ないなという展開もありますが、心情描写や人の優しさなど、共感・ほっこりできる作品です。 私が特に印象に残ったのは、妙が初めて棚に商品を並べることを任されて、どれも素敵な作品で選別できずにすべて詰め込んでいるところに菫さんがかけたこの言

      • ク〜リスマスは〜今年もや〜てくる〜♪

        【PR】 早いもので今年も11月に入りましたね。 運動会、ハロウィンが終わると街はいよいよクリスマスムードです。 まだ早いと思っていても、あっという間にクリスマスはきてしまいます。 そろそろプレゼントを検討し始めるお子さんもいらっしゃるんじゃないでしょうか? 可愛い子どもたちが、クリスマスに最高の笑顔を見せてくれるよう、パパやママもそろそろサンタクロース代行の準備を始めませんか? その少しでもお手伝いをしたく、今日は私の電子書籍の宣伝です。 プレゼントを渡す小さ

        • 【映画感想】恋は光

          今日はAmazonプライムで観た映画についての感想です。 本作品は、恋する女性が光り輝いて見えるちょっと変わった大学生の男の子とその幼馴染などの登場人物による"恋"とは何かというテーマのストーリーになります。 個人的には、恋する人が光って見えるため映画館でスクリーンがよく見えないというセリフがちょっとツボでした。 幼馴染役の西野七瀬、ちょっと変わった純粋で聡明な役の平祐奈、恋は奪うものという考えを持つ役の馬場ふみかと女優陣の個性がすごく光っています。 個人的にどの女優さ

          【読書】星に関連する2冊

          今回は、読書の記録をまとめてしてみます。 たまたまタイトルに"星"が入った2冊だったことと、ヤング向けの作品で短い時間で読み終わったためです。 まず1冊目は、こちら。 『星降る夜になったら/あまさきみりと』 本作品は、たまたま図書館で見かけた青春恋愛SFといった感じのラノベです。 願いが叶うと言わている肉眼でしか見ることのできないスノードロップ彗星というものをキーとしたストーリーです。 登場人物たちの願いや生い立ち、願った後の未来に心打たれる作品となっています。 た

          【読書】星に関連する2冊

          【読書】お探し物は図書室まで/青山美智子

          今回は、青山美智子さんの作品です。 noteで振り返ったところ、春頃に読んだ『リカバリー・カバヒコ』以来でした。 こちらの本は以前に読んだ気になっていたのですが、図書館で見かけてもう一度読んでみようかとパラパラとめくってみたら、『あれ? もしかしたらまだ読んだことないかも!』となって借りてきた本です(結果、読んだことありませんでした) 本作品は短編集となっており、仕事や人生に行き詰まりを感じているそれぞれの主人公が、無愛想ながらどこか安心感を感じる司書から、思いもよらない

          【読書】お探し物は図書室まで/青山美智子

          【読書】砂嵐に星屑/一穂ミチ

          久しぶりに読んだ感想を書きたいと思える作品に出会いました! 本作品は、大阪のテレビ局に勤める複数の人物が主人公の短編作品集となっています。 社会人として働いた経験のある方なら、主人公それぞれの悩みや苦しみ、それにどう向き合っていくかという内容に共感できる部分があるかと思います。 私には、めっちゃありました! ただ、それだけだったら共感して終わってしまうかと思います。 しかし、この作品のそこまで優秀ではない主人公たちが関わる自分より出世したり活躍している妬み・羨みなど

          【読書】砂嵐に星屑/一穂ミチ

          最近書くより作るに集中しています

          noteが随分疎かになってしまっています。 読書は相変わらずしているのですが、感想をまとめるに至らない現状です。 その要因を考えてみると、子どもの夏休みに一緒に始めたレジン製作にハマっていることが影響しているかと思います。 まだまだ下手くそなので、あれやこれやと試行錯誤しており、そちらに意識がいってしまっているからでしょう。 でもすごく楽しいです。 文章もまた書きたくなる時がくるでしょう。 それまでは、今興味のあることに集中しながら、気まぐれで書いていきます。

          最近書くより作るに集中しています

          【読書】ラブカは静かに弓を持つ/安壇美緒

          本作は、インスタでもよく見かける、2023年の本屋大賞で第2位となった作品です。 私自身は、あまり音楽を題材した作品は好まず避けることが多いので、しばらく読みたい本のリストにはなかったのですが、またまた図書館で見かけて読んでみることにしました。 主人公の男性は、中学生の頃に起きたある出来事をきっかけに世の中を信じられなくなっていました。その際に、小さい頃から習っていたチェロもやめてしまっています。 そんな主人公が、仕事の関係でまたチェロを習い始めることになります。 チェ

          【読書】ラブカは静かに弓を持つ/安壇美緒

          アートの力を感じた日

          6、7年前からずっと気になっていたコラージュアートを観に行ってきました。 アーティストである沙織さんの関東での個展は、年に1回ほどしか開催されておりません。 これまでは仕事などでなかなかタイミングが合わず、そうこうしているうちにコロナ禍になってしまいました。 そして今回、じつに4年ぶりに関東で開催されるということで、都合が合った初日に伺うことができました。 コラージュアートというと、新聞や柄の綺麗な和紙などを組み合わせたアートのイメージですが、沙織さんの作品は更に細かく

          アートの力を感じた日

          季節はずれに感じるクリスマス

          日本にいるとクリスマスといったら冬で、雪のイメージですよね(実際、東北や北海道以外でホワイトクリスマスはほとんどないですが) でも、オーストラリアなど南半球では夏ですし、そもそも季節がなく一年中同じ気温帯の所もあります。 夏のクリスマスってどんな感じなんでしょうかね? 【PR】 そんな夏のクリスマスに思いをさせながら、この暑い夏にクリスマスに関する本はいかがでしょうか? はい、そうです。かなり無理なこじつけで申し訳ありませんが、私が初めて出したKindle本のアピール

          季節はずれに感じるクリスマス

          【読書】星を編む/凪良ゆう

          今回は、凪良ゆうさんの作品です。『わたしの美しい庭』『流浪の月』『汝、星のごとく』と読んできましたが、どの作品も素晴らしいです。 本作は、2023年本屋大賞受賞作である『汝、星のごとく』の続編になります。 前作の主人公である櫂と暁海を支えた北原先生の過去や櫂の才能を輝かせるために強い意志で突き進む二人の編集者などを描いた読み応えのあるストーリーになっています。 大きく3つの章になっていますが、構成が本当に素晴らしいです。 凪良ゆうさんは、人の悩みや苦しみ、強い意志など

          【読書】星を編む/凪良ゆう

          【読書】黒猫の小夜曲/知念実希人

          知念実希人さんの作品を読むのは、『祈りのカルテ』『屋上のテロリスト』『崩れる脳を抱きしめて』『硝子の塔の殺人』に続いて5作目になります。 どの作品もとても読み応えがありますし、知念さんは医師なので医療系のリアルなネタも物語に深みを与えてくれています。 本作品は、死神シリーズの第二作にあたるそうですが、第一作を読んでいない私も十分に楽しめました。 死人の魂を、我が主様のもとへ送り届ける案内人をしていた死神が、黒猫の姿になり地上で彷徨う地縛霊を救うストーリーです。 数々の

          【読書】黒猫の小夜曲/知念実希人

          【読書】クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま南天

          またまた久しぶりの読書記録です。 今回は、インスタでお見かけしたせやま南天さんの作品です。 note主催の創作大賞2023で朝日新聞出版賞を受賞されたそうなので、noteの皆さんはご存知の方も多いかもしれませんね。 本作は、勤め先の商社で激務で体調を崩して退職した主人公の津麦が、社会復帰の一歩として始めたのが家事代行サービス。 その派遣先として担当したのは、5人の子どもを育てるシングルファザーの家庭。 仕事と小さい子どもたちの世話で、毎日一生懸命頑張っても限界がある。

          【読書】クリームイエローの海と春キャベツのある家/せやま南天

          情報処理技術者試験の申込受付が始まったようです

          春試験の合格発表が先日あったと思ったら、もう秋試験の申込受付が始まったようです。 私自身はもう何年も受けていませんが、高度区分9区分のうち9つのうち7つを保有しています。 以前は、合格発表から次の申込受付まではもう少し間があったような、、、 秋試験で合格を目指される方は、早めの申込がおすすめです。 下記の書籍も参考になさってください。 あなたの合格へのヒントが見つかるはずですよ☆ 【PR】

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          【読書】夜明けのはざま/町田そのこ

          今回は、好きな作家の一人である町田そのこさんの作品です。 本作品は、家族葬専門の葬儀社で働く人と、それに関わる人達の物語となっています。 両親や夫、妻など周りの人からの男女差別などの考え方に悩まされて、古い考えだとか自分を理解してくれていないと否定的に感じることがあるかと思います。 だが、その一方で、それと矛盾するように自分自身もそのような考えをしてしまっている部分もあったりしますよね。 そうした中で、何を選び、何を失っていけばいいのかを悩み、自分の中の苦しみと闘って

          【読書】夜明けのはざま/町田そのこ