『月の立つ林で』何を探そう
なんかサクッと書けちゃったので、珍しくほぼ連日投稿してみよう。
ここ最近は、noteで紹介されていた本がたまたま続いています。今回も、あるNoterさんがレビューを書いていらして気になった本。お、青山美智子さんか。私はこれで青山さんの著作は2冊目かな。
『月の立つ林で』- 著者:青山美智子さん
あ、きた、本屋大賞ノミネート作品なのね。お、もう今年の結果出てる。5位ですって。流石ですね。本屋大賞ってきくと、ちょっといやだいぶ期待値が上がる私。でも、そもそも本屋大賞とはどういう仕組みなのかしら。
何と、本屋大賞には専門のホームページなんていうのもあったのね!
全国の書店員有志で組織する、本屋大賞実行委員会という組織が運営されているとのこと。何とも手作り感のあるホームページ!書店員さんたち、がんばってる!!そんな毎日本と向き合って本を売っている書店員さんたちが「おもしろい!」「これ売りたい!」「これ皆に読んでほしい!」と思う作品たちか。
なるほど、本屋大賞にランクインする作品群は、芥川賞、直木賞、ともまた違った趣がある気がするのはこのためなんですね。芥川賞は純文学限定らしいので、本屋大賞の方が色々なジャンルを含みやすいのかな?うーん、これまで歴代の本屋大賞ランクイン作品を、発掘部門も含めて全部読んでみたい気分になってきたぞ(膨大!壮大!)。
わー、このホームページは私の読書用ブックマークに即登録決定。またしても、これから読む本何にしようか嬉しい悩みが増えたぜ!!
しかしいつからあるんだろう、本屋大賞。そんな昔からではなかろうも。えーと。2004年!!や、約20年前ですと…!?そして記念すべき第1回の大賞受賞作品は…
『博士の愛した数式』- 著者:小川洋子さん
…うわああぁ、これかあああ!!!もう、ちょっと思い出しただけで涙腺が緩んでくるこれかああああ!!!書店員さん、素晴らしいチョイスです。いやこれね、ほんとこれはもうね、たまらんよね。博士ぇぇ〜!!ルートおぉぉぉぉ〜!!(涙)
…って、何だっけ。ええと、ああ!!ごめんなさい青山さん!月の立つ林のアレでした!ここまでで1000文字も脱線してしまった笑。
あ、またこの形式だ
1章1章が独立しつつ、どこかで何かが繋がっているあの構成。私やっと覚えましたよ。これはオムニバス形式というのですね。ふふ。オムニバス。そういえば聞いたことはあったけど自分で使うのは初めての言葉。オムニバス。Omunibus!
これとか
これとか
そしてこれとか(これ、私の初青山さん作品)
ああこういう作風の作家さんか、と、新参者のくせに分かった気になり、読むのは2冊目にしてすごく安心して読める。疲れた時は青山さん。いいわあ。ありがとう青山さん。今回も御多分に洩れず、じんわりスッキリの読後感でした。私はどちらかと言うと、繋がりの妙、みたいなところは『木曜日〜』より好きだったかも。
月のあれこれに興味津々
読み進めるだけで自動的に、読者は月のトリビア的知識も自然と取り込める仕組みになっています。要所要所に登場する謎のPodcast番組、その名も『ツキない話』。配信者は「タケトリ・オキナ」とな。彼の発信がそのまま文章化されているため、読者は登場人物と一緒にぼんやりと月にまつわる様々な話を聴くことになります。
これが、結構面白い。タイトルも上手いことシャレがきいてますよね、色んな方向に解釈できる。
ツキが無い、つまりついてない時に聴く、もしくはついてない発信者の話なのか。話したいことが多すぎて話題が尽きない話なのか。はたまた、月が無い、つまり新月をイメージしたものなのか。
読み進めていくうちに、本のタイトルの意味にもハッとさせられる。
直近の記事では、私にしてはけっこうネタバレしてしまった気がするので、今回はふんわりこんな感じでまとめておこう(ん?これ、まとまってるのか?)。
いや大半が本屋大賞の話やないか〜い!と思ったあなたはハイセンス。
しかしこういう構成のお話って、一体どうやって組み立てて作っていくんだろう。作家さんたちの頭の中って本当にどうなっているんだか。
おまけ
作中、例の『ツキない話』のPodcastはSpotifyとも連動している、というやたら具体的な設定だったので、もしかしたら本当にあったりして?と、気まぐれにSpotify検索してみました。結果。
「ツキのない話」というタイトルの、どなたかのプレイリストがヒット!
さらに同時に表示されたのが。。。
全く別のチャンネルで「タケトリノオキナ」というアーティストさん!!公式マークも付いてる!!
この並びでヒットするってことは、きっと私の他にも似たような検索をかけてきた人がそれなりにいるってことなんでしょう笑。