文学ラジオ#18、太宰治「トカトントン」回公開してます。さらっと読めるのにめちゃめちゃ技巧的な小説でした。 https://open.spotify.com/episode/11w4rbwD7JRowpTkiB0dQk?si=3bunU7N4SDeESpo_0ztWKw
トカトントンhttps://stand.fm/episodes/60574f9e8db963579b1bb7aa
太宰の短篇「トカトントン」を初めて読んだとき、ものすごい衝撃を受けた。その内容に恐ろしく共感できたからだ。どんな他人ともシンクロしえないと思っていた事実が、端的にコミカルに表現されていた。あれから10年、よくも悪くも太宰の心により深く潜れる自己になった。持続性への俯瞰と不感と――
墓に加害者は参る事あるから、慇懃無礼とは言わないしっかりしたやり方をしてありえない時間に訪れ、気楽に飲みかわしたかったミニ日本酒や、花言葉の無垢たれ的な花を、添え、次に来た人を、驚かせる。そしてその様子を察すると、とりやめる。