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私の仕事-About My Job

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私が書いてきた記事のうち「私の仕事」にまつわる記事をまとめています。
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なぜ、会ってすぐに自己紹介をしてはいけないのか?

なぜ、会ってすぐに自己紹介をしてはいけないのか?

※今回の記事は、あらゆる業種の営業マン、あるいはセミナーや研修で講師業をされる方に向けた記事だ。ひっじょーに狭い層に向けて書くことにする。

「人前でうまく話せない」「相手が話を聞いてくれない」「自己紹介のやり方がわからない」という方の一助になればうれしい。もしかすると「恋愛」でも使えるかもしれない。

では本編に参りましょう
↓↓↓

まずは、ちょっと想像してみてほしい。

もし、お腹が空いてい

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北海道のニセコを使って毒を吐く。

北海道のニセコを使って毒を吐く。

今日は仕事でニセコに行った。

札幌から車で約2時間の場所である。プライベートでニセコを訪れることはあったが、仕事でくるのは初めてだ。ずっと楽しみにしていた。現地の人から「リアルなニセコ事情」を聞けるからである。

ちなみにニセコには小さなころサッカーの大会で来たことがある。

「ニセコ杯」だったか「ニセコトーナメント」だったかという意味のわからないネーミングの大会だった。当時たしか「コロポックル

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リモート会議で「よいしょ」と言う人。

リモート会議で「よいしょ」と言う人。

この数年で浸透したリモート会議。今日この記事ではリモート会議で無意識に「よいしょ」と言う人の存在について書きたい。

リモート会議に縁のない方はもしかすると意味がわからないかもしれない。なのでまずは簡易ながら「よいしょ」が登場する一般的な場面を考えよう。

よいしょが飛び出すのは重いものを持っているときの「よいしょっ」か、横綱土俵入りのときのギャラリーからの「よいしょ〜!」か、産まれて少し経ったこ

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日焼け。

日焼け。

先週、仕事で富良野に行っていた。

北の国からの富良野。ラベンダーの富良野。私のひいおばあちゃんは富良野の人だったから、小さなころは毎年富良野に行っていて、それ以来の富良野だから15年以上ぶりである。ぶりぶり富良野だ。

山の中での仕事で、早朝から日が暮れるまでずーっと外にいた。その日はとても天気がよかったのだが、私は日焼け止めも塗らずに山の中に立ち尽くしてしまった。15時くらいに天啓というか、ふ

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「3500円の幕の内弁当」にコピーライターはどんなキャッチコピーをつけるか?

「3500円の幕の内弁当」にコピーライターはどんなキャッチコピーをつけるか?

▶︎まず最初に本編を読もう(約1900字)たとえばスーパーの惣菜売り場に幕の内弁当がおいてあって、その値札に3,500円と書いてあったとする。

幕の内弁当が3,500円だった場合、私たちは「高い」と思うだろう。なぜ高いと感じるかといえば、私たちが幕の内弁当の価値を知っているからだ。通常、幕の内弁当の価格はせいぜい600〜1,200円くらいではないか。

では、この3,500円の幕の内弁当を安く感

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北海道までの飛行機代を知らない人と話して実感すること。

北海道までの飛行機代を知らない人と話して実感すること。

生まれてこのかたずっと北海道に住んでいる。

先日、九州出身だという若い世代の男性とリモートで話をした。共通の知人に紹介されたのだ。基本的に紹介は断らないようにしているのが現段階の私だからこころよく応対させていただく。

電波の向こうには見るからに若い男性が映っていて、すこしだけ緊張しているのが画面越しにも伝わってくる。聞くと九州北部の出身でいまは東京都内で仕事をしているらしい。

仕事の話や、彼

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どうしたら世界はひとつになれるのか?

どうしたら世界はひとつになれるのか?

オリンピックを見てたら「あれ? 世界ってひとつになれるんじゃね?」と思ったのだった。だって会場の人たちがみんなあたたかいじゃん。

でも冷静に考えたらムリだよなぁ、と落ち着く。

小さなころ疑問だった。

どうして世界はひとつじゃないんだろう。なぜ言葉がちがうの。肌の色はなぜちがうの。お金の単位をなんで同じにしないの。えらい人はなんで世界をひとつにしないの。なぜみんなで団結しないの。

人類共通の

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ぜんぶ自分でやっちゃう病。

ぜんぶ自分でやっちゃう病。

会社をやっているんだけど、私はいまとても深刻な病気を抱えている。名づけて「ぜんぶ自分でやっちゃう病」だ。

どういうことなのかを説明するために、勢いのままちょっと私の業務内容を羅列してみる。

顧客の開拓、商談、分析、それから取材にライティング、キャッチコピーの制作、写真素材の撮影、画像の作成、あーん、web制作物のディレクション、商品開発、広告制作、PVなどの管理、PDCA管理、プロジェクト全体

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「わからないので教えてください」と言える人のところに知識は集まる。

「わからないので教えてください」と言える人のところに知識は集まる。

きのう、年下の経営者と話していた。

彼はとても論理的で、早口でしゃべる方だったのだが、お話しの最初「まずはうちが何をやっている会社なのかを話しますね」と言ってニコニコしながら事業構造の話をしてくれた。

こちらから尋ねているわけではなかった気がするのだが、現在抱えている会社の問題点も洗いざらい話してくれた。なかなか会わない珍しいタイプである。

経験上の話になるが、商談というのは通常、ある種の緊

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マッチングアプリの達人。

マッチングアプリの達人。

これは大学を7年通った末に学費未納で除籍になった私がコピーライターになり「マッチングアプリ」で無双する話である。

...

29歳のときに中途入社した会社には同期が16人いた。全国企業だったので同期は全国各支社にいて「中途入社なのに同期っているんだな」と思った。

勤務先の札幌支社では私ともう1人の男性社員が中途で採用された。それまでの私の職歴に「同期」という存在はおらず、この言葉から漂う「友情

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鯨がいる街のインフォメーション。

鯨がいる街のインフォメーション。

北海道の南、札幌から車で約2時間いったところに室蘭という街がある。人口は7、8万人くらいで「鉄の街」として知られる。

古くから日本製鉄や新日鐵だとかの鉄鋼系大企業が進出していて、室蘭はそれはもう巨大な、東京ドーム何個分とかでは形容できないような鉄の工場がたくさんあって。

街の作りは城下町のようでもある。本物のお城はないんだけど、巨大工場を中心にして街が形成されている姿はまるで城下町だ。

いま

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好きな電話の第一声。

好きな電話の第一声。

「電話」の話がしたい。

26歳のときにいた会社は本社が横浜で、北海道支社と関西支社があった。私は北海道支社の立ち上げに参画したのだけど、毎月1回、出張で横浜本社にいっていた。

北海道支社は人数が5人くらいで、私と同年代はいなかった。代わりにいたのは、36歳の女性上司のパワ原さん(仮名)で、いわゆるマイクロマネジメントをしてくる系の上司。

胃に穴が開くんじゃないかと思うほどに面倒な上司だったが

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ダンプティコーヒーウォーター。

ダンプティコーヒーウォーター。

コーヒーをよく飲むんだけど歯への着色とか気にしない。とにかくコーヒーをよく飲む。休日も飲む。15時くらいまでには飲み終える。優雅なコーヒーブレイクを気取って。

でも、コーヒーはそんなに好きではない。

味はまずいし、空腹のときに何杯も飲むと気持ち悪くなるし、頭が痛くなる。飲みすぎると風邪をひいたときのようなダルさを感じる。

第一、コーヒーにしろお茶にしろ、歴史的に見ればあれは本来、水が不味い国

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相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

相手の名前が思い出せないときに田中角栄になっちゃう人。

稀代の政治家田中角栄はとにかく毎日人に会った。

別に田中角栄だけがたくさんの人に会っていたわけでは当然ないが、とにかく人に会った。

毎日いろんな人に会うわけだから、相手の名前を覚えるのは大変に骨の折れる作業だ。いくら田中角栄が「コンピューター付きブルドーザー」という異名で呼ばれようが、脳の記憶のキャパシティは私たちと同じはず。

あるとき角栄は、久しぶりに会った知り合いに「あ! 田中角栄さん!

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