中村文則『何もかも憂鬱な夜に』 今日買ったのに1.5時間ほどで読了。物語はとにかく重い、重すぎる。だけど、その一言で終わらせてしまう人間にはなりたくない。「人間と、その人間の命は、別のように思うから」という言葉の持つ光、希望、救い。この一文に出会うためだけでいいから読んでほしいな
中村文則さんの小説『列』読了。難しかったけど面白かった。「列」からは誰も逃れられない──確かに、そうかもしれないね。中村さんは他に『教団X』しか読んだことないのだけれど、基本的にやさしい人なのかもしれない。2年半の執筆お疲れ様でした。次作も期待しています。
録画してあったNHKの大江健三郎特集を観る。さまざまなひとが大江健三郎体験を語っていたが、その中に今私が読んでいる小説『列』の中村文則さんの姿があった。「おっ」と思った。大江さんの遺作のラスト「私は生き直すことができない。しかし、私らは生き直すことができる」胸に刻んでいきたい。