「何が響くかわからない」・・・壊れたドア
カウンセリングの現場で、夢が重要な役割を果たすことがしばしばあります。夢は、通常の生活の中で起こる変性意識状態で、その世界は、人の深層の心理をなんらかの形で具現化しています。セラピーセッションの中で、クライアントの夢に助けられて、プロセスが劇的に進展したことがあります。
そのクライアントは、ベトナム系アメリカ人男性の大学生(Lさん)で、長期間続く抑うつ傾向と、ちょっとしたきっかけで感情のコントロールができない傾向がありました。また、自傷行為もあり、彼の手足には、ひっかいた痕