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【映画解釈/考察】『ドライブ・マイ・カー』『ロスト・ドーター』「不条理演劇と記号的他者を通した物語的自己同一性による癒し」
『ロスト・ドーター』(2021)マギー・ギレンホール監督 『ドライブ・マイ・カー』(2021)濱口竜介監督 今回は、アカデミー賞2022脚色賞にノミネートされた2作品について考察を行います。 1 不条理演劇と実存主義『ロスト・ドーター』は、エスリンの不条理演劇の言葉がはっきりと映画の中に出てきますが、『ロスト・ドーター』のストーリーの構成自体が、不条理演劇そのものになっています。突然安らぎを破壊する集団、突然降りだす雨、突然現れる訪問者、突然落ちてくる松ぼっくり、突
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