JUNです。

noteに映画レビュー記事をあげるのがライフワークな20代男性。

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  • 水曜映画れびゅ~

    毎週水曜日に投稿する映画レビュー記事のまとめです。

  • The 96th Oscars

    第96回米アカデミー賞関連記事のまとめマガジンです。

  • 24歳、鬱病になる。

    私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。 自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。

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24歳、鬱病になる。ーはじめに

こんにちは、JUNです。 ちょっとショッキングなタイトルに驚いた方もいるかもしれません。 しかしタイトル通り、私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。 ただ現在は軽症レベルに症状は落ち着いており、精神的にも安定した暮らしをしております。 そしてこのタイミングで少し、自分に起きたことや、ここまで立ち直れた過程を、自分なりに整理して書き起こしてみたいと思い、筆を執ってみました。 また私の性分として、あまり長々とした文章は好まないので、その記録をこま

    • 【172.水曜映画れびゅ~】“Kinds of Kindness”~諦めへの回帰~

      “Kinds of Kindness”は、先月末から公開されている作品。 第77回カンヌ国際映画祭に出品され、主演を務めたジェシー・プレモンスが男優賞を受賞しました。 作品情報奇妙な3つの物語本作の監督は、稀代のクレイジー監督ヨルゴス・ランティモス。今年の米アカデミー賞で主演女優賞を含む4冠を達成した『哀れなるものたち』(2022)の余韻がまだ残るなかで、この新作が公開されました。 本作は、オムニバス形式の作品。邦題で明示されているように“3章”、つまり3つの中編作品が

      • 【171.水曜映画れびゅ~】"City Hall”~“本当の”聞く力~

        "City Hall”は、日本では2021に公開された作品。 2021年のキネマ旬報ベスト・テン(外国映画部門)にて、2位に選出されたドキュメンタリー映画です。 作品情報マーティ・ウォルシュ数年前、映画評論家の町山智弘がラジオとBSの番組で紹介していたのが、本作『ボストン市庁舎』。ボストン市庁舎(日本で言う「市役所」)の姿を淡々と映し出した、4時間超のドキュメンタリーです。 監督は、ドキュメンタリーの“生きる伝説”と言われるフレデリック・ワイズマン。本作を制作したきっか

        • 2024年見た映画【7月~9月】

          2024年に見た映画をただただ書き連ねます。 今回は7月から9月に見た映画です。 他の記事で紹介した映画は、ハイパーリンクでその記事に飛べるようになっています。 興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。 ※公開年は、日本公開された年とは限らない。 ※*は、見るのが2回目以上。 7月・『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(2023) ・“The Holdovers”  (2023, 邦題『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』) ・“The Grapes of Wrat

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          【170.水曜映画れびゅ~】『ぼくのお日さま』~暖かくて、そして痛い~

          『ぼくのお日さま』は、9月13日から公開されている作品。 今年のカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品された作品で、池松壮亮が主演を務めています。 あらすじ氷上での恋田舎街に暮らす小学6年生のタクヤは、少し吃音がある。アイスホッケーをやっているが、スポーツが苦手。控えめな性格でもあり、いつも損な役回りをさせられていた。 そんなタクヤはアイスホッケーの練習終わりに、“ある光景”に目を奪われる。リンクでフィギュアスケートの練習をする少女さくらの姿だ。 その日からタクヤは、リン

          【170.水曜映画れびゅ~】『ぼくのお日さま』~暖かくて、そして痛い~

          【169.水曜映画れびゅ~】『ナミビアの砂漠』~最悪だった自分へ~

          『ナミビアの砂漠』は、9月6日から劇場公開されている映画。 今年のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した作品です あらすじ退屈な毎日21歳のカナは、目的のない日々を消化していた。友達から、高校時代の同級生が自殺した話を聞いても上の空。何事にも興味がなく、仕事も別にやりたいことをしているというわけではないようだ。 カナは、彼氏のホンダと同棲している。ホンダはカナを心底愛し、甘やかし、いつも優しく面倒を見てくれている。しかしカナのホンダへの愛は、ほとんどなくなって

          【169.水曜映画れびゅ~】『ナミビアの砂漠』~最悪だった自分へ~

          【168.水曜映画れびゅ~】『きみの色』~優しさで彩られた~

          『きみの色』は、先月末から公開されている作品。 『聲の形』(2016)を手掛けた山田尚子監督による完全オリジナルの新作アニメ映画です。 あらすじ3色のバンド高校生のトツ子には、人が“色”として見える。日常的な風景も彼女の目から見れば、赤や青、緑、黄色など色鮮やかに映る。 トツ子は、とても美しい色を放つ少女の出会う。彼女の名前は、きみ。トツ子と同じ学校に通う高校生で、学校の聖歌隊に所属している。「いつか話しかけたいな」と思いながら、多くの学生から慕われているきみの姿をトツ

          【168.水曜映画れびゅ~】『きみの色』~優しさで彩られた~

          【167.水曜映画れびゅ~】『ラストマイル』~壊れていたって、構わない~

          『ラストマイル』は、先月から公開されている映画。 TBSドラマ『アンナチュラル』と『MIU404』で描かれた世界線と繋がる“シェアード・ユニバース・ムービー”です。 あらすじブラックフライデーの前夜に事件はブラックフライデーの前夜に起きた。世界規模のショッピングサイトであるデイリーファスト社から発送された荷物に小型爆弾が仕掛けられ、殺傷事件が起きたのだ。その後も、デイリーファスト社からの荷物が次々と爆発し、警察は連続爆破テロと見て、捜査に動き出した。 爆発した荷物は、全

          【167.水曜映画れびゅ~】『ラストマイル』~壊れていたって、構わない~

          【166.水曜映画れびゅ~】“The Master”~どこまでも個人的な監督と、“怪演”俳優~

          “The Master”は、2012年製作の映画。 ポール・トーマス・アンダーソン監督、ホアキン・フェニックス主演の作品です。 あらすじ“マスター”との出会い第2次世界大戦、終戦直後。帰還兵のフレディは、精神が崩壊していた。アルコールに溺れ、仕事は何をやってもダメ。生活はめちゃくちゃだった。 そんなフレディが出会ったのは、新興宗教の教祖ドッドだった。信者から“マスター”と呼ばれるドッドの魅力にフレディは惹かれ、またドッドも破天荒なフレディのことを気に入った。 ドッドに

          【166.水曜映画れびゅ~】“The Master”~どこまでも個人的な監督と、“怪演”俳優~

          壊れたコップ inspired by 米津玄師「がらくた」

          ガラスでできたコップを握っていると、そこに毎日、水を注がれていった。 最初の頃は、コップに溜まった水はすぐに蒸発していき、減った分だけ水が注がれていくようなものだった。 次第に、注がれる水の量が増えていった。気づいた時には、コップの半分くらいまで水は溜まっていた。でも、“まだ半分しか溜まっていない”と思った。 注がれる水の量は増え続け、コップには水が溜まり続けた。 コップは水で一杯になった。表面張力ギリギリで、今にも溢れそうなほどだった。コップを握っている手は震えてい

          壊れたコップ inspired by 米津玄師「がらくた」

          【165.水曜映画れびゅ~】『ぼっち・ざ・ろっく! Re:/Re:Re:』~ぼざろに出会い、アジカンと再会する~

          『ぼっち・ざ・ろっく! 』は、2022年に放送されたアニメ。その劇場総集編として、前編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』が今年6月から、後編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』が8月から劇場公開されています。 あらすじ私と、ASIAN KUNG-FU GENERATION2022年に放送され、国内外で高い評価を得た『ぼっち・ざ・ろっく!』。私も大好きなアニメで、観るだけではなく、CDやグッズを買うまで完全にハマってしまいました。そして今年の6月と8月に2

          【165.水曜映画れびゅ~】『ぼっち・ざ・ろっく! Re:/Re:Re:』~ぼざろに出会い、アジカンと再会する~

          【164.水曜映画れびゅ~】『化け猫あんずちゃん』~森山未來がおっさん化け猫に!~

          『化け猫あんずちゃん』は、先月から公開されているアニメ映画。 日仏共同制作により「ロトスコープ」という手法で作られた作品です。 あらすじ11歳の少女と、37歳の化け猫数年前に母を亡くした11歳の少女かりんは、、父親の哲也とともに、東京から哲也の実家のある田舎町にやってくる。若い頃に家を飛び出したっきりだった哲也だが、借金取りに追われて仕方なく里帰りしたのだ。そんな体たらくに哲也の父は大激怒。結局哲也は「母親の命日までには必ず戻ってくる」と言い残し、借金を片付けるためにかり

          【164.水曜映画れびゅ~】『化け猫あんずちゃん』~森山未來がおっさん化け猫に!~

          【163.水曜映画れびゅ~】『WILL』~殺すなら、生きろ~

          『WILL』は、今年の2月16日から全国で順次劇場公開されているドキュメンタリー映画。 俳優の東出昌大に1年間密着し、東出が送る狩猟生活の様子を収めた作品です。 作品情報東出昌大の狩猟生活を追う俳優 東出昌大は2020年の不倫スキャンダルにより、生活が一変した。加熱する報道と、それに伴う誹謗中傷、そして離婚…。そうして表舞台からもしばらく身を隠した。 居場所をなくしたように思えた東出だったが、唯一戻れる場所があった。そこは、山だった。それまでライフワークのように楽しんで

          【163.水曜映画れびゅ~】『WILL』~殺すなら、生きろ~

          【162.水曜映画れびゅ~】“The Holdovers”~落ち込んだときに、きっと観返したくなる~

          “The Holdovers”は、先月から公開されている作品。 今年のアカデミー賞にて作品賞を含む5部門にノミネートされ、助演女優賞を受賞しました。 ㊗ アカデミー賞 受賞!! あらすじ問題児と堅物教師のクリスマス1970年冬、ボストン近郊にある全寮制のバートン校。 クリスマス休暇で多くの学生が帰省するなか、家庭の事情で寮に残ることになったアンガス・タリー。アンガスのお目付け役としてともに寮に残ったのは、融通の利かない堅物教師のハナムだった。 なんでもかんでも厳しく

          【162.水曜映画れびゅ~】“The Holdovers”~落ち込んだときに、きっと観返したくなる~

          【161.水曜映画れびゅ~】“Tokyo Cowboy”~【舞台挨拶レポ】国を越えて、世代を超えて…~

          “Tokyo Cowboy”は、先月から日本公開されている映画。 アメリカ製作でありながら、主演は井浦新が務めています。 あらすじサラリーマン、モンタナへ行く東京の大手食品商社に勤めるサカイヒデキは、いわゆるエリートサラリーマンだった。M&Aなど大きな案件を次々と契約に結び付け、その手腕をふるう。そのやり方には強引な部分もあったが、着実に実績を積み上げていた。 そんなヒデキは、会社が保有するアメリカ モンタナ州の牧場の再起計画を立てる。経営不振で売却予定だった牧場を、希

          【161.水曜映画れびゅ~】“Tokyo Cowboy”~【舞台挨拶レポ】国を越えて、世代を超えて…~

          【160.水曜映画れびゅ~】『あんのこと』~助けを求める“声”~

          『あんのこと』は、先月から公開されている作品。 入江悠監督、河合優実主演の作品です。 あらすじ生きる意味12歳から売春をし、薬物依存を抱える杏。同居する母親から暴力を受け続け、21歳で身も心もボロボロだった。 覚醒剤使用容疑で捕まった彼女は、多々羅という刑事に出会う。多田羅は取り調べ中にヨガをするような風変わりな男だったが、真剣に杏を薬物依存から更生させようとする。多田羅は新聞記者の桐野と協力し、杏のための仕事や一人暮らしの家、夜間学校など準備した。 大人を信用してい

          【160.水曜映画れびゅ~】『あんのこと』~助けを求める“声”~