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希望の虹を〜「マトリックス レザレクションズ」

『マトリックス レザレクションズ」を見てきた。
もちろん、過去の三部作はしっかり復唱してからの鑑賞。

過去の三部作はこれまでにも何回か見直している。

初めて鑑賞した時には、とにかく映像の斬新さだけで楽しめた。
あの、ネオのリンボーダンスのようなシーンや、2作目冒頭のトリニティーの着地のポーズなどは、当時すでにいいおっさんだったけれども真似をしたものだ。
しかし、文系の僕には見れば見るほどわからなくなっていく。
まるで哲学書か宗教書を読むように。
あるいは僕には意味不明のIT関係の専門書を読むように。

今回、トーマス・アンダーソンは「マトリックス」を開発したゲームデザイナーであり、ゲーム業界の革命児であるとして登場する。
おっ、これは文系の僕にも理解できるぞ、あれはゲームだっのか、ふむふむ、と思いきや、もちろんそんなに生やさしくはない。
あとは、もうこの世界に身を委ねるしかない。

前評判では、三部作を見ていなくても楽しめると書かれているものもあったが、やはり見ておいた方がいい。
スターウォーズやアベンジャーズと違って、3作だけなので何とかなる。

18年ぶりの世界に身を委ねて、最後はシリーズで唯一希望に満ちたメッセージ(と僕には思えた)を確認しよう。
過去の3作と比べても、今回は一番メッセージ性が強いように思う。
また、この映画が作られた動機にまで踏み込んでいるようにも思う。
それ以上は言えない。

あと、エンドロールの後に意味深オマケシーンがある。
上映時間が148分と長いので大変だが、もう少しだけトイレを我慢して見てほしい。

「芸術は世界に出現した事件なのだ」「芸術は何を言うかではなく、我々がそれについて何を言うかなのだ」
そう語った評論家がいたが、そういう意味では、このシリーズは間違いなく芸術と言えるだろう。

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