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一年の終わりくらい前を向いてもいいかなと思う方に〜「ファイティング・ファミリー」

毎年クリスマスが近づくとやることがある。
オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」と、ディケンズの「クリスマス・キャロル」を読むこと。
そして、映画「ダイ・ハード」の第1作を見ること。

いつの頃からかは、もう覚えていない。
長く生きていると、いつから何のためにやっているのかわからない。
そんな、ルーティーンが増えてくる。

その毎年のクリスマスのルーティーンに今年からもう一つ付け加わった。

映画「ファイティング・ファミリー」を見ること。

この映画、日本公開は2019年11月。まさに新型コロナ前夜。
当時見に行く映画リストには入っていたけれども、行けずにそのままになっていた。
今年の5月にAmazonプライムで配信されているのを見つけて鑑賞。
それに続いて今日2度目の鑑賞。
見事にマイ・クリスマス・ルーティーンの仲間入りを果たした。

チラシやポスターの画像では、ドウェイン・ジョンソンが目立っているが主役ではない。
主役はフローレンス・ピュー。
マーベルのブラック・ウィドウの妹役で脚光を浴びた俳優。
もちろんドウェイン・ジョンソンも登場する。そのまま、ドウェイン・ジョンソン役で。

できれば丸腰の状態で見ていただきたい。
イギリスのノリッジという町(かなり田舎っぽいけど)で、プロレスのジムの経営とブロレス興行で生計を立てている家族がいた。
父と母、そして兄と妹。4人とも試合ではリングに上がる。
兄と妹の夢はアメリカのブロレスリーグWWEのリングに上がること。
そして、2人にチャンスがやってくる…

これくらいにしておく。
ラスト10分の興奮を味わってほしい。
僕は初めて見た時に、この興奮はどこかで味わったぞと、既視感におそわれた。
そうだ、これはロッキーを初めて見た時の興奮だ。
あの時も、スクリーンの前で「立て!」と丹下段平のように叫びそうになった。
でも今回の興奮はそれ以上かもしれない。

登場人物は顔つきは悪顔でも、みんないいやつだ。
そして、みんな挫折を味わっている。
そこから、それぞれが一歩明日に向かって歩きだす。

一年の終わりくらい前を向いてもいいかなと思う方。
来年に向けてそろそろ助走をつけたいなと思う方。
そんな方にぜひ見ていただきたい。
この、実話を元にした映画を。

クリスマスと何の関係があるねん?
それは見ていただければわかる。

スポーツもの、しかし根性ではなく愛情にあふれた映画だ。


※「ファイティング・ファミリー」はAmazonプライムで配信中。


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