あかいにじ

あかみね と にじぐち の創作活動広場です。2024年7月10日より運用開始。

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あかみね と にじぐち の創作活動広場です。2024年7月10日より運用開始。

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    にじぐちの作品を集めました

  • ”あかみね” 集めました

    ”あかみね” 集めました

最近の記事

《詩》揺さぶる瞬間

いつもと同じ言葉が 今日は深く響く 魂柱がバイオリンの声を導くように 私の心を優しく揺らす その 一言が この瞬間しかなかった いつものコーヒーが 今は驚くほど豊かな味 滝が崖を滑り落ちるように 私の中にしみ渡る その 温もりが 今まさに 求めていたもの 明日への小さな計画が この瞬間 未来への扉を開く 曇り空に見えた遠くの山の一筋の光 その一点を信じて その 希望が 今こそ 私に必要だった (にじぐち)

    • 【詩】「ささやかな音から」

      ポストに、「ぽとん」と落ちる音 ささやかな音なのに なんでいつも、よく聞こえるのかな 「何か来た?」期待と不安が入り交じる瞬間 それはただのチラシ? それとも良い知らせ? 小さな紙切れが、静かに運ぶ 大きな変化は、いつだって ささやかな音から始まる (あかみね)

      • 《詩》虹のゆくえ

        雨が去り その向こうに かすかに見えるだろうか? うっすらと浮かぶ光の橋 あ、虹だ スマホを構える手が 思わず言葉を探す 「見て」と 笑顔が広がる瞬間 あっという間に 消えてしまった つかの間の奇跡 虹のように 一瞬で消え去っていく 大切な時は ふと見落としがちで 気づいたときにはもう 手の中からこぼれ落ちる だから今 目を凝らして 心のシャッターを切る その一瞬を逃さぬように (にじぐち)

        • 【詩】「あなたも、私も」

          待ち合わせ、息を切らして走ってる 「遅刻しちゃって、ごめん」って思いながら だけど、あなたも少し遅れてやってきた 「ああ、そんな日もあるよね」って、笑っちゃった 自分だけが失敗するんじゃない 同じ空の下で、みんなも悩みを抱えてる 時には許して、時には許されて それでいいんだ 少しずつ前に進めばいいんだ (あかみね)

        《詩》揺さぶる瞬間

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        • にじぐち's Works
          74本
        • ”あかみね” 集めました
          74本

        記事

          《詩》無言の選択

          がっかりしても 舌打ちはしないと決めた チッという音は火打ち石のように 私の心に火をつける 火は消せても 灰になったものは戻らない だから がっかりしても 私は舌打ちしない 代わりに言葉で返す 「がっかりしました」と 態度で示す 「もう来ません」と がっかりしたけど それは失敗じゃなく 選んだ道が少し見えただけ だから舌打ちじゃなく ラッキーとつぶやいて 笑顔で帰るんだ (にじぐち)

          《詩》無言の選択

          【詩】「優しさのかたち」

          電車の席、譲ろうと決めた 「ありがとう、でも大丈夫」と 優しい微笑みが返ってきた 驚いたけれど、少しホッとした みんな同じじゃないと知った瞬間 優しさにもいろんな形がある 大切なのは 相手の心をそっと感じること それが本当の優しさかもしれない (あかみね)

          【詩】「優しさのかたち」

          《詩》静かなるヒーロー

          あの目指す白いテープまで ただ風だけを感じて 地面を思いきり蹴って 走っていけたら 心地いいんだろう 何も持たず ただ自由に 身軽に ゴールの瞬間には 両手を天に挙げて 笑顔が弾ける瞬間を 写真に収められたなら ヒーローに違いないんだ だけど 風を感じるより 空気を読み取ることが強いられ 地面を蹴るより 視線を気にしてひっそりと いつからだろう デッドラインを ゴールと呼ぶようになったのは 両手と心の中に 厄介な荷物を抱えたまま それでも 息を切らして生きている 複雑

          《詩》静かなるヒーロー

          【ショートショート】「重さの向こうに」

          「これが最初で最後の旅行かもしれないんだよ?」莉子は、自分に言い聞かせるように、小さな声でつぶやいた。外国の空港に立つも、心は冷え切っていた。就職活動に失敗し、夢見ていた道から外れた彼女は、無気力の中、逃避するようにこの旅を計画した。 スーツケースには、衝動的に買い集めた洋服やアクセサリーが詰まっている。形のない不安を埋めるためのものだったが、何一つ心を満たしてはくれなかった。 「うわっ、重っ」チェックインカウンターに向かう途中、莉子はスーツケースを持ち上げようとして固ま

          【ショートショート】「重さの向こうに」

          《詩》髪を切ったら

          過去を切るわけじゃない ただ 髪を軽くするだけ 数カ月に一度の儀式のようなもの でも 一度だって同じことはない 髪の先に宿る時間も 心が軽くなって羽ばたく瞬間も 鏡に映る笑顔や目の輝きも 世界が新しい色に染まる瞬間も 自分が気付けば いつも違う景色 心が開けば 無数の色彩が広がる そして髪を切ったら また新しい自分が生まれる だから今日は 足取りも軽く 空を反射する水たまりを 飛び越えていこう (にじぐち)

          《詩》髪を切ったら

          【詩】「思ってた色じゃないけど」

          ネットでポチッた服の色 想像とちょっと違ったけど まあ、悪くないかな? 落ち着いた、この色合いでも ふと思う 現実って、そういうもの 大事なのは、それをどう楽しむか 期待は調整していい ほら、そのほうが 毎日、楽しくなるから (あかみね)

          【詩】「思ってた色じゃないけど」

          《詩》あの雲の上

          幼いころ あの雲の上に 天使が舞うと思っていた 私には見えなくても その翼のひらめきが きっとそばにあると 帰り道 見上げた雲の上に 異国が広がると思っていた 私とは違う世界に 響く声が 風に乗って届くかもしれないと 涙が止まらない夜 あの雲の上に 別れた人の影が揺れていると思っていた 今は会えなくても その微笑みが 私を包み込んでいると 今の私は 雲の上に 何を描くだろう 夢も希望も 嘆きも闇も 全てが空に溶けて あの雲の上は いつも穏やかな光を湛えている それだけで

          《詩》あの雲の上

          【詩】「夜のわたし時間」

          カーテンをそっと引けば 外の世界はふわりと遠のき その瞬間 わたしの大切な時間が始まる ひとりきりのその時間 夢も、言葉も、遊びだし 心の音が、わたしの中に響いてく (あかみね)

          【詩】「夜のわたし時間」

          《詩》作る造る創る

          つくることは 選ぶこと 私に今 一番必要な輝きを 無限の星空から選び出して 見知らぬ宇宙を描く つくることは リラックスすること シャワーの瞬間 眠る瞬間 落書きの瞬間 閃きを 逃さず捉えて もっと深く覗き込む つくることは 壊すこと 選んだピースがはまらない時 枠を壊す勇気 キャンバスを壊す力 画面を消去する強さ それを持てば また創れる つくることは 接続詞でつながること そして だから だけど それでも ただそれだけが 響く世界 続きがあるから 幸せ 続けられるか

          《詩》作る造る創る

          【詩】「一歩先の呼吸」

          前の人が、改札で止まった エラー音が響く中 わたしは静かに立ち止まる 少しの遅れ、少しのいらだち でも、この人もきっと焦っている 人生もこんなもの 誰かのミスで立ち止まることがある でも、それは一歩を整えるための時間 焦らず、ひと呼吸ついて 穏やかに先へ進もう (あかみね)

          【詩】「一歩先の呼吸」

          《詩》偶然と必然の呼吸

          偶然って 空気みたいに いつも周りにあるのに その存在に気付かない それはある日 突然 呼吸するみたいに見つけるんだ だから 本当はこの出会い 必然なんだろうけど 私には夜空の星を やっと見つけたような喜び 必然って 空気みたいに そこにあると知っていても 手を伸ばしても届かない でも 信じて手を伸ばして その形を感じ取るように だから この出会いも 偶然かもしれないけど 私には 道に咲く花 ずっと待っていた結果なんだ (にじぐち)

          《詩》偶然と必然の呼吸

          【詩】「風の力、心の力」

          坂道を下るとき、 ペダルは休むけど、進むんだ 風が背中を押してくれるから 頑張らなくてもいい がむしゃらじゃなくてもいい ときには風にのって、流れにのって 自分のペースでいいんだ 自然とリズムが合うとき きっと新しい風が未来へ導いてくれる (あかみね)

          【詩】「風の力、心の力」