yuhi(ゆひ)

79年生まれ|ダウン症4歳児の父|短い小説&短歌&夫婦ラジオ|春ピリカグランプリ2023すまスパ賞受賞|短歌中心のXもどうぞ↓

yuhi(ゆひ)

79年生まれ|ダウン症4歳児の父|短い小説&短歌&夫婦ラジオ|春ピリカグランプリ2023すまスパ賞受賞|短歌中心のXもどうぞ↓

マガジン

  • はちなな名曲選&おうちラジオ

    夫婦デュオはちななの名曲MV&おうちでのトークラジオ。

  • 毎日超短話2024

    超短い話を毎日1話ずつ。2024年版

  • おうちラジオ

    • 26本

    夫婦でおうちでまったり語るラジオです✽らららと歌も歌います♪

  • 受賞作品&ご紹介作品記事一覧

    応募企画の受賞作品、ご紹介頂いた作品の記事を収納しています。

  • 神さまたちの詩歌集。

    降りてきた詩や短歌たち。

最近の記事

第29回(ひとり)おうちラジオ〜小説を書いたり読んだりする人が答える20の質問〜

おうちラジオファミリーの青豆ノノさんの【孤人企画】の20の質問に答えております。かなり脱線して長々話しておりますので、以下の項目のキーワードの気になったところ、及び、バカリズムのコントだけでも見て帰ってください! 青豆ノノさんの企画記事↓ Q1、あなたは、目的なく大きな書店へ立ち寄った時、まずはどのコーナーへ行きますか? キーワード【笑ってはいけない音読】 Q2、好きな本の装丁を見せてください。もしくはその本のタイトルを教えてください。 キーワード【白い表紙に一行】

    • 毎日超短話803「優勝」

      聞き間違いだったかもしれないけれど、母が亡くなる間際にふと、「優勝して、いちごになりたい」といっていた気がする。なんでいちごなんだっけ? とにかくそれを思い出して、わたしは母の絵を描いた。母の頭に、月桂樹を乗せて。苺になったね、と母は笑っている。 一年前の超短話↓

      • 毎日超短話802「pppp」

        ベビーカーに乗っている子の前髪にpppが落ちてくる。それに気付いてその子は、口をとんがらせて、フーッと息を吐いた。pppは、もう一つpを連れて、わたしのほうへ飛んでくる。優しく触れなければ。ピアノピアニシシモを。 一年前の超短話↓

        • 毎日超短話801「情報」

          晴れの日の空が「情報」で埋め尽くされるようになったのは、いつからだろう。今日はせっかく、厚い雲が遮断してくれていたのに、切れ間から「情報」がこぼれてしまってる。曇れ曇れと、思ってしまうこの頃。 一年前の超短話↓

        マガジン

        • はちなな名曲選&おうちラジオ
          43本
        • 毎日超短話2024
          327本
        • おうちラジオ
          26本
        • 受賞作品&ご紹介作品記事一覧
          52本
        • 神さまたちの詩歌集。
          160本
        • ショートストーリーまとめ。
          141本

        記事

          毎日超短話800「雨の船」

          踏まれる気分はどんなかしら? と彼女がつぶやくので、先に行って教えてあげる、とぼくは言った。そんな……と彼女は戸惑ったけれど、ぼくは、それじゃあ、と風に吹かれて飛び立った。落ちてるあいだに、彼女と彼女の彼が、寄り添っているのが見えた。落ちたところでぼくは踏まれる。クシャっという音がなんと心地いいことか。伝えられないまま、ぼくは落ちてきた雨の、船になった。 一年前の超短話↓

          毎日超短話800「雨の船」

          毎日超短話799「鳥のカッパ」

          雨に濡れたくない鳥が、鳥用のカッパを買った。確かに雨には濡れないけれど、ものすごく飛びにくい。雛の雨よけにして、その鳥は雨の中を飛んでいった。 一年前の超短話↓

          毎日超短話799「鳥のカッパ」

          毎日超短話798「キリトリ線」

          夕焼け空にキリトリ線が引いてある。腕を切るのをやめて、カッターでその線を切る。あっという間に夜が来て、泣き終わるまで、泣いた。 一年前の超短話↓

          毎日超短話798「キリトリ線」

          毎日超短話797「愛」

          カニ、食べる? と兄に言われて、何も考えず、うん、と答えたところまではよかったのだけど。まさかまだ生きてるカニが送られてくるとは。大きい鍋に水を張って、火をかける。グツグツと沸騰したところだ。ハサミが輪ゴムで止められているカニと目が合う。泡を吹きながら、ひとおもいにやってくれ、と聞こえた気がする。わたしは、震えながらカニを持ち、思わず、ごめんなさいっ! と言いながら鍋の中にカニを放り込んだ。カニはみるみる赤くなっていき、最期の瞬間に笑った。ぼろぼろと泣きながら、茹で上がったカ

          毎日超短話797「愛」

          第28回(ひとり)おうちラジオ〜mikako×納豆ご飯「雨と書物」朗読対談〜

          納豆ご飯さん著:「雨と書物」をmikakoさんが朗読&ふたりで「雨と書物」及び、納豆ご飯さんのあれこれを対談形式で語り合う回となっております。 収録内容 「雨と書物」mikako朗読 「雨と書物」についての創作秘話 納豆ご飯さんとおばあちゃんとの思い出、放送部のこと、アイルランド留学のこと、これからしたいこと、などなど。 秋ピリカグランプリ応募作品 納豆ご飯「雨と書物」↓ どうぞ、お楽しみください! ✰詳しい内容はmikakoさん記事で↓ ✰納豆ご飯さんの詳細記事も

          第28回(ひとり)おうちラジオ〜mikako×納豆ご飯「雨と書物」朗読対談〜

          毎日超短話796「一つの恋」

          一つの恋が終わったので、墓場にそれを眠らせて、花を飾った。手を合わせると、恋は空へと帰っていった。そうして墓場は更地になった。 一年前の超短話↓

          毎日超短話796「一つの恋」

          【予告】明日の「おうちラジオ」は、mikakoさんが、納豆ご飯さんの小説「雨と書物」を朗読します。納豆ご飯さんご自身の「雨と書物」の解説と、納豆ご飯さんのあれこれを、mikakoさんがお聞きしております。お楽しみに!

          【予告】明日の「おうちラジオ」は、mikakoさんが、納豆ご飯さんの小説「雨と書物」を朗読します。納豆ご飯さんご自身の「雨と書物」の解説と、納豆ご飯さんのあれこれを、mikakoさんがお聞きしております。お楽しみに!

          毎日超短話795「裸眼」

          裸眼で見る夜空が消えない花火のように瞬いている。眼鏡を掛ければ、それが星だとわかるだろうけど、今夜はしばらく消えない花火を眺めていたい。 一年前の超短話↓

          毎日超短話795「裸眼」

          毎日超短話794「サラダバー」

          サラダバーのパプリカが、ミニトマトに寄り添って、今夜、パーティー抜け出せない? と口説いている。そうね、運命ならばね、とミニトマトは微笑んで、お皿へと連れていかれた。パプリカが別のお皿に乗って、ミニトマトのそばにいくのは、5分後のお話。 一年前の超短話↓

          毎日超短話794「サラダバー」

          【ゆる募】 11/30(時間未定)、椎名ピザさんと2人でギターの弾き語りのライブ配信を行います! スタエフにて「おうちラジオ」と「マルゲリータ林檎ch」で配信します! 曲のリクエストあったらコメント欄にお願いします!弾くかもしれませんし、弾けないかもしれません!(技術的に)

          【ゆる募】 11/30(時間未定)、椎名ピザさんと2人でギターの弾き語りのライブ配信を行います! スタエフにて「おうちラジオ」と「マルゲリータ林檎ch」で配信します! 曲のリクエストあったらコメント欄にお願いします!弾くかもしれませんし、弾けないかもしれません!(技術的に)

          毎日超短話793「辞書を編む」

          吾輩の辞書に不可能という文字がないのはいいのだが、可能という文字もないんだが。とクレームがあり、その辞書を見せてもらった。確かに、不可能も可能もない。というか、ページは全部真っ白で、何も書かれていない。できれば優しい辞書を編んでください。 一年前の超短話↓

          毎日超短話793「辞書を編む」

          毎日超短話792「雨の日と月曜日は」

          カーペンターズの「雨の日と月曜日は」が脳内パワープレイで流れている。なんとなく憂鬱だけれど、差している傘は嬉しそうに揺れている。傘にとってはハレの日だって気が付くと、脳内パワープレイは、ボサノヴァアレンジになって、なんだかとても落ち着いた。 一年前の超短話↓

          毎日超短話792「雨の日と月曜日は」