ラムネの音(ね)あのねほんとはきみのこと祭り囃子とノリと勢い
「好きです」 空に美しい大輪が咲く河原で私は彼に告白した。 私は途端に恥ずかしくなりラムネの瓶をカランコロンと振った。彼は何かを言っていたがそれは花火とラムネの音にかき消されてしまった。 「今なんてっ..」 私の言葉を最後まで聞かず私の唇をふさいだのはラムネではなく彼の唇だった。
ラムネの音を思い出す度に テレビコマーシャルを思い出す 夏。花火。プール。 田舎のお仏壇 お線香を持って帰れる田舎はない 夏空に 線香手向け 偲ぶ父 長生き出来る治療が 厳しい闘病だがあっけない最期でした 死に顔に やっと安堵が かい間見え もう何年目かと数える年々 合掌