日常の中の『ラムネの音』【#シロクマ文芸部】
『ラムネの音』で夏を感じる。
カラン、カラン
プール帰りに駄菓子屋で買い、
歩きながら飲むのが楽しみだったラムネ。
最後まで飲もうと体をのけ反って、
すばやく瓶を傾ける。
カラン、カラン
ビー玉とガラス瓶が当たる音。
そんな小学生の頃の思い出。
時は過ぎ、
ショッピングモールにある、
昭和の駄菓子屋に似せたお店。
目についたラムネを買い、
息子とそれぞれ飲んでみる。
コロン、コロン
ビー玉がペットボトルの容器に当たる音。
時の流れで『ラムネの音』は変われど、
最後まで飲もうとする息子、
体をのけ反る動作は私と同じ。