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#ノンフィクションが好き

ノンフィクションへの愛や、好きな作品・作家を語ってください!

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拙書『音楽との最悪な別れ方〜元警察官による犯行のすべて』からの一文。 「自分を癒やすことができるのは、自分自身だけなのです」 過去の自分が今の自分を支え励ます、そういうこともありますね。 けれども、只々現状を受容れるしかないということもあるのだと、思い知っているところです。

これってどうなの?

今、どこの宝くじ売り場にも、ヘッダーに使ったパンフレットが置かれているとおもう。 大学のミスコン、後に、女優さんになる人の登竜門てきな企業のキャンペーンガールの募集がなくなったというニュースを、チラッと聞いたような。。。 最近は、平等びょーどー!な社会だからなんでしょ? 年齢や性差別、順位づけなんかはよろしくない!って、そーゆうことなのよねぇ? 難しいことはよく分からないけど。 で、宝くじ業界には、昨年まで、オーディションなんかで選ばれた4〜5人の女性《幸運の女神》というキャ

先週のできごと

たまに来店されるご婦人。60代くらい。 気さくな方で、二言三言、言葉を交わす。 グリーン系アイシャドウ。クレヨンで引いたような、どピンクの口紅。全体的に濃いメイク。 私は彼女の眉毛に注目していた。 お見かけするたびに、左右の眉頭が近づいてきているような…気のせいかな? (うっそぉ?どうして?) 先日いらしたとき、ご婦人の眉毛はつながっていた。 こち亀の両さんのようにM字にはなっていないけど、たしかにつながっている。 眉山らしきカーブはあるけど、左右の眉がつながって、一本眉に

秋深し…

カウンターに両肘をついて、ぼんやりと画面に映し出される当選結果を見ている70代くらいの女性。 数百枚の宝くじを機械にかけている店員は、待ち時間の間を埋めようと、話しかけてみる。 『たくさん買っていただいて〜ありがとうございます』 『いっぱいあるでしょ〜ごめんね〜』 『いえいえ、とんでもない!ありがとうございます』 『あのねぇ、、私、当たるから』 突如、ドクターXの大門未知子の名ゼリフ。〝私、失敗しないので!!〟ばりに言ってきた。 『えっ?あ、あ〜そうなんですか〜 へぇ〜』 そ

笑えないやつじゃーん!

お年の頃は70代、いや、80代…わからない。痩せ型で、白髪のおじいちゃんがニッコニコしながらやって来た。 胸ポケットとズボンのポケットから、紙の束を出してトレーに置く。 半分に折り畳まれたその紙束は、宝くじの袋だったので、当たり外れの確認をしに来たんだなと察した。 トレーに置かれた半分折りの束を手に取ると…あれっ?ん? それは中身の入っていない袋だけの束だった。 ズコッ! 『これ、袋だけですねぇ、クジが入ってませんよ〜』と言うと、おじちゃんは目をまん丸にして 『えっ?入っ

かまってちゃんはこまったちゃん

宝くじ売り場で働いています。 大抵は1人きりで働くのですが、いきなり1人で働くわけではなく、ベテラン先輩との研修を経て、1人で働くようになります。 研修中、先輩が 『あ〜ぁ、あの人あんなになっちゃって』と呟いたので目を向けてみると、枯れ枝のように細いおじいちゃんが、杖をつきながら、小さな歩みで、ゆっくりゆっくり歩いていました。 先輩の話は続いて、 『宝くじを買いに来るお客さんて、お年寄り率が高いのよね〜、よくあるんだけど、毎日のように来てた人が、突然パッタリ来なくなるわけよ

晴山陽一『ベストセラーを書く技術』〜全てのnoterの皆さんへ

こんばんは。高月香里です。 本日は著書の紹介です。 本書は2018年初版ですが、私は今日初めて拝読しました。晴山先生すみません。こんなサインまでいただいていたのに、本当に申し訳ないです。まさか6年も寝かせたままだったとは…。 晴山先生は、これまで200冊もの本を出版されていらっしゃいます。なんと、1ヶ月1冊のペースです。 なぜそんなことができるのか、惜しみなくお伝えしてくださってます。小難しいことは書かれてません。ワーキングシートをこなしながら楽しく読み進めていけます

比べることが癖でした

周りと比べて「羨ましい」と思ってしまう自分が嫌いでした。 出来ないところばかりを探して「どうせ私は」と悲観的に考えてしまう自分が嫌いでした。 どうしてもその癖が抜けることはありませんでした。 その言葉のどれもが、過去の私が言われてきた言葉だったから。 誰かと比べられて、出来ないことを笑われた過去がありました。 同じ名前の同級生と比べられて「同じ名前なのにお前はダメだな」と言われ続けたことが、今でも心の傷として残り続けています。 外見至上主義だった学生時代は、容姿を比べられ

ワイルドの中は学びがいっぱい

NHKの『ワイルドライフ』で南アフリカ南部を生き抜くチーターの親子のドキュメンタリーを観ました。3頭の子育てに挑む最高齢の母親チーターの命を賭けた姿に胸を打たれました。愛情深く子育てし、彼らが自立するとそっとその場を立ち去ります。再び老齢の彼女をカメラが捉えたとき、彼女の側には赤ちゃんチーターがいました。また彼女の子育てがはじまったのです。野生の逞しさ、生きることをまざまざと映し出す撮影スタッフの粘り強さを感じました。 いったいどうやって撮っているんだろう。それをつくってい

90年の時を超えて愛される、「萬壽屋」の変わらない哲学(神奈川県二宮町)|駄菓子屋今昔ものがたり

東京駅から東海道線の下り電車に乗って、風景が変わり始めるのはどのあたりからだろうか。 横浜駅を過ぎて戸塚駅にさしかかると沿線に緑が多くなってくるのだが、明らかに変化したという感じはしない。はっきり変わったと感じるのは、おそらく大磯駅からではないだろうか。 小高い山々が線路に迫り車窓に里山の風景が広がるからそう感じるのかと思っていたが、先日、決定的なことに気がついた。大磯駅にも次の二宮駅にも、駅ビルがないのだ。 ひとつ手前の平塚駅は巨大な駅ビルの一階部分にあるのだが、大磯

無罪を確信しながら死刑判決文を書いたのはなぜか?

熊本典道は、袴田巌の無罪を確信していた。 しかし、裁判官として死刑判決を出す。 判決文まで書いた。 一体、何があったのか? この本に潜む3つの謎を紹介したい。 ※文中敬称略 1.優れた裁判官司法試験は”国家試験最大の難関”。 合格までに5,6回の受験は当たり前と言われる試験だ。 熊本典道は、司法試験をトップの成績で合格した。(合格者は343人) 成績が優秀なだけではない。 熊本は高い”人権意識”を持っていた。 優秀な能力と、人として大切な人権感覚を持つ裁判官。

ハーブレッスンブックの沙織さん

「実は来月再びエジンバラに滞在することになりました。2週間キャットシッターしているので、よかったらまたご一緒させてください」 と、友人の不在時の猫の世話をする役目を引き受けたので、イギリスに2週間ほど滞在予定との沙織さんからのメッセージが届いたのは9月25日。まあ、何とも可愛らしい理由で、奄美大島からはるばるエディンバラに、その常人ばなれしたところが、また何とも彼女らしいのです。 彼女は石丸沙織さん。 英国メディカルハーバリスト、アロマテラピスト、薬剤師。沙織さんと会っ

人の恋バナが聞きたいBBAが聞いた令和の恋バナ

人の恋バナが聞きたい妖怪は、夜の飲み屋に出没する。 そう、その正体は、私である。 私は、人の恋バナが聞きたい。 恋バナは心の栄養である。 カッサカサのアラフォーの心を潤してくれる素晴らしき酒の肴である。 🍻 それはある晩のことじゃった。 わしは複数名で酒を飲んでおった。そこに一名、職場の女子とお付き合いをしている男子がおった。お付き合いは内緒にしているとのことじゃった。英断である。 わしは過去に職場で付き合って、別れて気まずくなった男女を見たことがある。周りも気を遣う

ラストサムライ 中島三郎助

幕末、黒船が浦賀沖に突如現われて右往左往する 幕府と江戸の町を皮肉った有名な狂歌がある 「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も眠れず」 上喜撰(じょうきせん)とは 宇治の銘茶で蒸気船(黒船)にひっかけ 四杯とは 黒船四隻でお茶を飲みすぎると夜も眠れない、と この黒船に日本人として真っ先に乗りこんだのが 浦賀奉行の役人 中島三郎助 米に幕府高官としか面会しないといわれ とっさに「浦賀の副奉行」と偽った 応接をかさね艦内の大砲などの装備にも 目をこらし米から警戒さ

人身事故が起きた朝

心地のよい眠りの朝、連続で鳴り響くスマホの着信に、無意識に腹が立ったように電源を消そうとボタンを探しました。 見つけた時には着信は鳴り終わり、再び眠りにつこうとするとまた、着信が鳴ったのです。 何度も鳴り響く音に根負けしたワタシは、仕方なく電話に出ることにしました。 「もしもし、お母さんです」 「・・・なに?」 「最寄りの駅で人身事故があったみたいなんだけど、電車がかなり遅れるみたいだよ」 そう電話越しに話す母は、少しだけ興奮気味でした。 ワタシの夫は、仕事に行く時には電車

「日本の調査機関は小学生みたいな感じ」生存者の声はなぜ無視された?

現実、その1。 私たちは魚をおいしく食べている。 現実、その2。 魚を食べることができるのは、漁船で獲る人がいるからである。 現実、その3. 漁船は命に関わる事故のリスクを常に抱えている。 2008年、漁船の寿和丸は突如沈没。 20人のうち、17人が亡くなる。 3人の生存者は当時の状況を調査委員会に語った。 だが証言は無視され、調査報告書は不自然なものとなった。 なぜ、証言は無視されたのか? なぜ、寿和丸は穏やかな海で沈没したのか? 『黒い海』はその謎に挑んだ”ミ

奇跡のリンゴが、普通のリンゴになる日まで

それは何かが起きるべくして起きる時のリズムで、三拍子のポンポンポーンだったのです。 何かに夢中になると、周りのノイズが一切合切遮断されて耳が聞こえなくなる状態に意識せずに突入することがあると思います*が、先日、その状態でふと気がつくと感覚的には秒でこの本に辿り着いておりました。 *そうそう、緊急時に「Sterile Cockpit」と言われるすべての会話連絡を禁止して「無菌=静けさ」を作り出す航空機乗組員の規則の通称が、現在では医療現場(特に手術室)でも取り入れられるように

目に虫が入っちゃった日

あるところに、自他共に認める、と〜ってもコミュ力の高い、宝くじ販売員がいました。 名前はタマミーヌ。いつもニコニコしている販売員。だが、彼女の本性は…とても気分屋で、腹黒い女だったのです… 仕事の日のある朝。いつもどーりタマミーヌは自転車をかっ飛ばし、駅の駐輪場に向かっていたところ、右目に虫が飛び込んできたのです。 イタッ!こんなとき、タマミーヌはいつも思うのでした。 「もーーーっ!なんでよ!!なんで?地球は果てしなく広いのに、なんで虫がピンポイントで私の目の中に飛び込ん

婚活ちゃん(狙うはハイスペ!の巻き)

以前、「婚活ちゃん」というタイトルで記事を書いた。 宝くじをよく買いに来る30代前半の女性がいる。 彼女の夢は《結婚》とにかく結婚したいらしい。 出会いを求めて日々精力的に活動している。 自分にとって完璧な人、理想通りの人と結婚したい!妥協はしない!と言い切る彼女を、私は密かに「婚活ちゃん」と呼んでいるのだ。 婚活ちゃんは、宝くじで大当たりを当てた。 かなりの大金を手に入れた彼女は、タクシー移動で買い物三昧したり、理想の人と出会えたときに上手くいくように、理想の結婚をより早

いじめら列記 vol.26

1985年11月 きょうはきゅうしょくでコーヒーぎゅうにゅうがでました。 のもうとしたら、まえのせきの子にとられました。 かなしくてなきました。 むらきくんがおこってとりかえしてくれました。 ありがとうをいっぱいいいました。 目がいたいです。 この子が自ら命を絶つまで残り4年と4ヶ月 #ノンフィクションが好き

嘘の正義と放送室

放送室の独特な匂いが鼻の奥に残り、鈍い痛みが手の平をジーンとさせた小学五年生のあの日。 ワタシは、恐ろしく冷たい大人の嘘の正義によって、一生心に残る傷をつけられました。 あの日のことを、これからも忘れることはないでしょう・・・。 小学五年生になった時、担任になった先生は変わった人でした。 周りには常に可愛らしい女子たちが教卓を囲み、時には肩を組んだり、頭を撫でたりしながら楽しそうに話をしている姿を今でも覚えています。 先生と呼ぶには少しだけ違和感があるその人を、ワタシは好き

『ヒロキブルー物語』水不足

痛っ! 痛い… うー… 何だ 急に… 脇腹が痛い こんな感覚初めてだぞ いや、マジで痛い コレってもしかして内臓系? ヤバいやつ? 救急車呼んだ方がいい? 自分で恐怖心をあおる 落ち着け ところで今何時だ? 腕時計のボタンを押すと時刻が表示された。 3時過ぎか… 救急車呼ぶにしても、カミさんが布団に入って2時間くらい。 カミさんを寝不足にさせるのは気の毒だ。 呼ぶにしても、カミさんが起きるまで我慢しよう。 もし救急車に乗せられて搬送された場合、なかなかトイレには行けなくな

いじめら列記 vol.28

1986年1月 きょうは1人でじてんしゃでおじいちゃんのいえに いこうとしたら、犬においかけられてしらないところにいってしまいました。 きんじょのおっちゃんとあって、いえまでおくってもらいました。 ありがとうをいっぱいいいました。 おっちゃんは犬みたいなかおをしてました。 ふくらはぎがいたいです。 この子↓が自ら命を絶つまで残り4年と2ヶ月 #ノンフィクションが好き

「インテリジェンス 武器なき戦争」(2007年読書記録)

1冊目(「2007年読書記録」について)の紹介はこちら。 インテリジェンス 武器なき戦争二人の共著を2006年に読んでいたことは、記憶の中から抜けていた。 「イスラエル戦争の嘘」にも書いたが2024年現在、戦争が好きで仕方がないように見える国の責任者たちは、諜報機関出身。 イスラエルの首相はSayeret Matkal(サイェレット・マトカル:戦場情報収集部隊)所属、ロシアの大統領がKGBの対外情報部員だったことは有名。 元インテリジェンスの二人が、終わるあてのない軍事

函館郊外のトラピスト修道院  舟越桂が手がけた渾身の彫刻がある カトリック信者にとり修道院は重たい存在 しかも祭壇の真上にたつ幼子キリストを抱くマリアさま 悩みに悩んで、2年がかり ノミを入れたのは 「悩み」はマリアさまにもあると 今春、詩的な人物像の舟越桂が天に召された

波乱万丈 唐牛健太郎

坊主頭のまま大学に入った1960年 安保闘争のまっただ中であった 大学構内は安保反対の立てカンバンが林立 連日デモ隊が国会をとりまき、岸を倒せ!  このときの全学連委員長は 函館生まれの唐牛健太郎であった シュプレヒコールうずまくなかに僕もいた   時はうつり 函館・大門の酒場で赤銅色に日焼けした彼と カウンターに連なったことがある そのころオホーツクの紋別で鮭漁師となり 母親のすむ函館にいっとき里帰りして 高校時代の友人と会っていたのだ 「安保の遺産で食っているのさ

浣腸が日課になってしまった【ギランバレー症候群の奇跡】14

お食事中の方は読まない方が良いです 身体を動かすことがまだ出来ないのでおむつはしたまま、 導尿もしている。 だが、毎日のリハビリのおかげで手や足のちからが出てくる。握るちからが出てくる。 そしてなんと8月13日には手すりに捕まってベットから座る体制の練習をしているではないか!! 友達に旦那が打ったメールがあります。 今日はこの病院に転院して2週間が経ちました。少しずつ、色々な動きができるようになりました。今日は立ち上がる練習をしました。毎日、ほんの少しですが出来ることが

【試し読み】『死の仕事師たち』彼らはなぜ「人の死」を仕事にしたのか?

11/29刊行『死の仕事師たち:彼らはなぜ「人の死」を生業としたのか』から試し読みをお届けします。 著者ヘイリー・キャンベルは、死や死体をタブーとする社会は大切な知識を得る妨げになっているのではないかという疑問を抱き、死体と対峙して働く人々――「死の仕事師たち」へのインタビューを敢行します。 遺族のために遺体を修復するエンバーマー 自らの手で62人を刑に処した死刑執行人 血まみれの部屋を清める死体現場清掃業者 遺体を解剖し、死因を特定する病理解剖学技師 彼らはなぜ、その

終戦記念日に、戦争の本を読む

8月15日、終戦記念日。毎年この日には、戦争の記憶を風化させまいと、平和の尊さを胸に刻もうと、様々な取り組みが行われます。私も何かやってみようと、戦争に関する本を読んでみることにしました。 いま読んでいるのは、半藤一利さんの『日本の一番長い日』です。本書は、1945年8月14日から15日にかけてに起こった、ポツダム宣言受諾をめぐる政府内の葛藤やクーデター未遂事件など、まさに戦争終結に至るまでの緊迫した出来事を克明に描いたノンフィクション作品です。 本書を読んでいると、日本

まぁ、もう驚かれないと思うけど、彼氏が(以下略)

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。 今年2月、2年ぶりに彼氏ができたことをnoteに書きました。 昨年秋には爆モテ期も到来し、一体誰とくっつくのぉ~⁉って私も、みんなも思っていたと思うけれど。 母の死をきっかけに、支えになりたいと申し出てくれた “ダイちゃん” 。 男友達として長かったからこそ男女になると勝手が違って、1ヶ月で破局。今は、再び良き友人として連絡も取るし、貴重な “夢追い仲間” だから応援の気持ちは変わっていません。 その

2006年5月、クロアチアの旅 首都ザクレブで出会った 旧市街の「石の門」 この地で唯一残っている 13世紀に建てられた城門 門には、聖母マリアの祭壇がある 聖母マリアはザクレブの守護聖人でもあり 市民が祈りを捧げに足を運ぶ この女性も買い物帰りに祈りを捧げているのだろう

いじら列記 vol.27

朝起きたら髪の毛がペヤング焼きそばになってること、あるやん? どうも👋Mr.ランジェリーです👙 アタシの誕生日にオカンがおそらく 「アンタ何歳や?」って聞きたかったんやろう。 「アンタ何人や?」って 「何でやねんっ!」 この子↓が自ら命を絶って30数年後 #ノンフィクションが好き

バーテンダーの神様 

封書が一通とどいた 差出人はクール古川緑郎 毛筆で西野鷹志様と書かれている いつものとおりの端正な字だ 予感がはしった やはり閉店のあいさつ状であった 上京のたびに 銀座コリドー街の バー・クールに足をむけて15年 そのカウンターに連なるために東京へ行く これが本音 バーテンダーの神様が銀座にいると聞き 意を決し酔った勢いで扉を押した まずはビールと頼んだが 洋酒のみとていねいに断られた クールの常連はテーブル席より 古川さんとカウンターをはさんで 立ち飲みと会話を楽

谷川くん。

いまではこんな捻くれ者の俺でも、 小学生時代には友達が数人いました。 その中でも一際印象的な友人の話をしようと思います。 掠れた記憶を呼び覚まして書いていきます。 一部事実と異なる場合がある上、相当な長文です それでもよければお付き合いください。 今の半人間不信は、彼との交流に端をなす様な気がします。 俺は小学2年生の春に、京都市の都会から、京都南部の田舎に引っ越しました。 そこで、彼と友達になりました。 俺は小学生の頃から酷く内向的だったのですが、 彼はそんな俺に積極的

おはようございます💞 人は人、自分は自分。変えられるのは自分だけ。まず自分を前向きに変えることで開運に繋がります。目標の人物がいたら、その人のように行動するのも一つ。 今日はピンク💖が開運の鍵🔑 いつも多くのスキ💕ありがとうございます😊 今日一日良い日良い出会いがありますように〜

井伏鱒二の媒酌で 太宰の妻となった 東京女高師出の美知子 戦中戦後の10年間 ともに暮らした日々 亀井勝一郎など 友人知人との交流 疎開した津軽・金木 乳母たけの事など 数々のエピソードを 明晰に描く 人間太宰の知らぜざる素顔 が浮かびあがる 回想記 太宰ファン必読

【知られざるアーティストの記憶】第97話 マサちゃんの火葬式(上)

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第13章 弟の死  第97話 マサちゃんの火葬式(上) マリはマサちゃんの火葬式に、できることなら参列したいと思った。彼もまた、 「キミも来ていいんだよ。」 と、強くそれを願っているようであった。マリの夫は、マリが参列するのは故人本人との関わりの深さからなのかと問い、マリがワダイクミ

最近読んだ本ども

基本小説以外でつまみ食い。新たな世界を開きたい方々はオススメです。 戊辰戦争: 敗者の明治維新 明治維新の敗者側視点から観る戊辰戦争。会津の人は薩長絶対許さないマンだろなと現代でも思う。外資が資金武器供給してクーデーターするというのが植民地政策以降トレンドなんだなあと思っちゃいます。五稜郭の戦いは歴史のifを思うとアツ過ぎる。 ヒクソン・グレイシー自伝 ヒクソンの内面というか精神性みたいなのは凄まじく深くて美しささえ感じるし、高貴なデキる奴メンタリティを堪能できる。グレイ

1970年11月25日 日本が震えた日  三島由紀夫が市谷の自衛隊の総監室バルコニーで演説  自衛隊の決起を促すも失敗と知るや割腹自殺 こい願うノーベル文学賞 を 取りそこねた才能のかたまり三島 芥川賞候補にもならぬとは「芥川賞七不思議」の一つ 『金閣寺』『豊饒の海』……

グレープフルーツゼリーの迫真

トークイベントに行って、会場の書店のドアを開けるなり、店主さんより早く「イベント(を観覧する人)ですか?」と、その日のゲストさんから朗らかに声をかけられ、展示や物販を案内されて10月の夜だというのに汗が止まらなくなった。気さくな人ってほんと気さくだ。 ライターの朝山実さんがノンフィクションの書き手に話を聞く「インタビュー田原町」シリーズ、キッチンミノルさんの回に行ってきた。わたしはどこかから注文を受けて何字×何行の原稿を物するライターなので、このシリーズに登場するライターさ

今度は《フキハラ》だってさ〜

テレビをつけると、また聞いたことのない言葉が飛び込んできた。 《フキハラ》なにそれ〜? フキハラとは、「不機嫌ハラスメント」のことを言うそうだ。 んじゃ、「不機嫌ハラスメント」って?ってなるわけなんだけど、例えば、上司と部下がいる。 部下のしたことが、間違えている、もしくは、上司の意に沿っていなかったりしたときに、上司が不機嫌になる。 「はぁぁぁぁっ…」と、溜息をついたり、あからさまに不機嫌な態度をとる。 その様を《フキハラ》と言うらしい。 もうさ、そんなこと言い出したら

忘れないで~生きた証⑦~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。 但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください ********** 山口彩香ちゃん(愛知県稲沢市:当時2歳/平成8年1月30日死亡)愛知県内で活動する虐待防止の市民団体。 関係者らは、その一方を聞いて

¥300〜
割引あり

名刺代わりの10冊(ノンフィクション)

けっこう、前の話ではあるんですが、2023年の夏くらいにも、Twitterで「名刺代わりの10冊」と称して、自分の愛読書を10冊、かるく紹介するタグが流行ったことがありました。まぁ、そういう機会は、たまに巡って来ますね。 10冊選んでみた感じの並びは、自分にとって、ほぼ変わらないので、またしてもこちらに挙げてみることにします。 なんだかんだ言って、「本の話をする」、と言って、全然、具体的な本の紹介の出てこないエッセイの集まりになっていましたし・・・。 それぞれ一冊ずつに

連れていかれそうになった話

それは特養(特別養護老人ホーム)に勤めていたある夏の日のこと🌃 その建物は 天皇御夫妻が来訪されたりもする国内でも古いホームだった 4階建てのその建物の 3階のフロアを担当していたのだが 立位の保てない車椅子の方と寝たきりの方 そして意識のないターミナルケアの方ばかりのフロア 「なんでこのホームに居るの?」 と首を傾げたくなるほぼほぼ健常者の方(元新聞記者だったらしい)が紛れ込んでいたりもしましたが😅 ⭐︎ 各階に5〜6人入れるお風呂がある 3階の利用者さんはほと

26歳で渡仏 絵を燃やして暖をとる 貧しい修業生活をへて 神秘的な「乳白色の肌」の裸婦像が 絶賛を浴びた 1920年代  モディリアーニとともに “エコール・ド・パリ”の寵児 故国日本 絵の正当な評価を得られぬ 失意と哀しみの日々から フランスに帰化 81歳で異郷に没した

「風花日和」

古い蔵の二階にあがってびっくり 屋根うらの棟木に墨でくろぐろと 「 明治9年4月13日 第13代 常野與兵衛 建造」 147年まえに建てられた木造二階建て土蔵造り この土蔵は、ペリーが箱館に上陸した22年後に 松前藩と会談を行った場所近くに建てられた 建て主の常野與兵衛は 大町にひらいた茶舗を拠点に 茶業、書店などをひろく営んでいた さらに大火事が頻発する この地で防災に力をそそぎ 函館公園の開設、さらにコレラ予防に 上水道の計画をすすめるなど そのころの街の顔役であ

【知られざるアーティストの記憶】第90話 マホのお話会に集う女性たちと彼

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第12章 S医院に通う日々  第90話 マホのお話会に集う女性たちと彼 マホのお話会の会場は、彼の家から徒歩15分くらいのところにある、マリの友人がチベット人のご主人と営むチベット料理屋さんであった。マホに続いて、彼とマリもユミコの車に乗り込み、会場に向かった。 寂れた商店街の中に

Kindle出版について

こんにちは。高月香里です。 思い立って今日はKindle出版についてお伝えしようかと思います。 自己紹介で私はKindleから2度出版を果たしたことをお伝え致しました。 私の場合ですが2度とも、感情に違いがあれど、胸の中に溜まったものを表出する欲求に駆られて『出版』という仕方に至りました。 1作目を出版するのには、Facebookからの繋がりでおふたりの先生のお力をお借りしました。 おひとりは英語の本を150冊以上出版されていらっしゃる晴山陽一先生でした。 晴山先

【知られざるアーティストの記憶】第91話 雨夜に灯りの点る家と、灯りの消えた家

Illustration by 宮﨑英麻 *彼は何も遺さずにひっそりとこの世を去った。 知られざるアーティストが最後の1年2ヶ月で マリに遺した記憶の物語* →全編収録マガジン →前回 第12章 S医院に通う日々  第91話 雨夜に灯りの点る家と、灯りの消えた家 「イクミさん、大丈夫やったかな?話、つまらんかったんやないかな?」 お話会での彼の態度は、案の定、マホを心配させていた。 「いやあ、目をつぶって聴いてたんじゃないかな……。」 マリは自信なくそう答えるしかな

10/9 さぼり二日目 アメリカの悪夢 豚肉の豆煮

10/9 起きて二度寝して七時。 やたらと耳から汁が出てできものも治っていないので 練習さぼり。 グループラインがきてみんなゴシップ好きだなーと 思うけど私もだった。 アメリカの悪夢 読む。 トランプ大統領とアメリカの分断の話だと思っていたが 黒人差別の歴史の話やギグワークが地域社会に与える影響 が生活に入り込んでくる話など色々含まれていて 読みふける。 電車でも読んで駅の喫茶に行っても読んでいた。 仕事。 職場体験の中学生が来る。 雨でまあまあ店内が空いているので 何しても