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詩 コラム 徒然

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#今を生きる

夕涼み プリズム

夕涼み プリズム

夕涼みに 川に出かけた

水の引いた川

鮎は何処へ

不思議なもので
目の前の景色が モノクロである
(ノーフィルター カラー撮影)

困ったものである
川の中に 我が足で立っていると

“我 この瞬間 生きてるなって”激流でも せせらぎでも...

モノクロームな世界
美術館の創設者が 伝えてくれた世界観

川の真ん中で せきがらはらを 想う

モノクロームな世界観から
少しずつ 現生に 帰っ

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絶景 全てが重なるその一点 自然体って

絶景 全てが重なるその一点 自然体って

絶景の裏返しは 絶望だと…

由実おばちゃんに 
埃祓いを してもらい
身も心も軽々

昭和の香りの宿の女将さんに言われる。

“由実さんの スパルタリハビリ
三時間 熟せたんだから
雪山なんて 足慣らしみたいなものよ”
どうせなら 朝一から 
ドラゴンドラで かぐら山へ 行きなさい”

…….,

昨夜は 女将さんも 当日券で
おばちゃん達の中に居たそうだ

とは 言っても….

ゲレンデまで 

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この一年 ありがとう御座いました 浮世雲

この一年 ありがとう御座いました 浮世雲

この一年 生をつなぐことだけに生きた日々

見守り 支え 助けて頂き 誠にありがとうございました

朝目覚めれて 

”今日 何 食べよう”しか 思えなかった毎日          

”今日 何しよう” くらい 思える日々になりますように

誰もが

“助けてください”が 

躊躇なく 言える年に なりますように             

良いお年を お迎えください

一年のお礼まで

浮世雲

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猟師と漁師 そんな徒然

猟師と漁師 そんな徒然

落鮎と鮎甘露煮を クーラーボックスに
南に向いて 川を降る
そう 落鮎が降る川を眺めながら

“落鮎たべますか?”
“食べます”

猟師からの返事に出かけた。
一時間ほど川を降る
ほとんど 隣の県境

白馬で有名な神社の麓だった

ここの神さまは 白馬に乗って
降りて来られるらしい

馬で この激坂を 登り切る神事で
その年の 豊作を 占う場でもある

境内を 歩き
祝詞をあげ 御参りを

場の空

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“生き急いでましたもんね”

“生き急いでましたもんね”

主治医は呟く。
顔を見合わせて 二人で微笑む。

回復期リハビリテーションの日
“どうですか”から始まる
先生 目の前の景色愉しめるように
なりましたよ

次の日 寝込みますけど

主治医は呟く
“生き急いでましたもんね
秒刻みで予定をこなしてるみたいに”

“先生 同じ動きしたら 死ぬって
言われてましたが...
本人が 死んじゃいましたから”

“生き返って 生まれ変わって良かった
じゃ無いで

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目覚めのストレッチ そして…. 鮎漁師の呟き

目覚めのストレッチ そして…. 鮎漁師の呟き

昨日の鮎漁師 極寒の川で泳いだ
巻網を張りながら
水温は 一桁
“死ぬかと思った”
“119番しようかと思った”
クマみたいだと 鮎漁師は笑う

大漁ではあったが 全身筋肉痛..
あさぼらけに目覚めるも 起きれず…

目が覚めれた… 良かった

早朝 擬似草狩のお招き…

ストレッチに…
いきなりバーチャルラウンド…

ドライバーで雨垂れ…
危険を察知してか 周りが居なくなる
ストレッチだから

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きっと 前世は クマだったんだと 鮎漁師の呟き

きっと 前世は クマだったんだと 鮎漁師の呟き

クマの様な 大きな手のひらに
大きな 大きな鮎

そう ヒグマ師匠の教えを守り
川に入ったら

打てども 打てども 
大鮎三昧

獲れるは 獲れるは
鮎 六キロ
150匹ぐらいは 居る。

卵をしっかり持った 大鮎達

夏の様な日差し
大水で 降って鮎が もう一度
堰堤を登ろうと 集まっていた。

“獲れる時には 獲る”(ヒグマ師匠)

ふらふらになりながらも 止まらない

また 明日は 寝こむな

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ベスパで 漁場を 観に行くために….ギランバレーに恋をして…

ベスパで 漁場を 観に行くために….ギランバレーに恋をして…

“ベスパ乗れよ”

バイクの免許を取りに行き出した坊に
呟いた

“あのぼろぼろのベスパ 動くんか?”
坊は呟く

誰が観ても そういうだろう。

1980年生まれ イタリアからやって来て
早 42年
前に乗ったのは.....14年はくらいは経つだろう
“馬鹿じゃない? 毎年税金払って...
錆サビだし..,”
言われ続けて来た

“ベスパは 大丈夫 
ある日
乗りたいと ふと 思ったら
デロルト

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“静と動”.

“静と動”.

 “変わってますね?”
え?
景色の切り取りかたがって….
よく言われる

“………..”

誘われて 夕暮れに出かけた。
迷い込んだ駐車場….

デカい車を置けるスペースは 
最上階の一角だけ だった
ただ
空を眺めるには ピッタリ

何気なく 切り取るのが好きである。

街中の
狭過ぎて使いにくい駐車場だったけど

夕暮れの景色を眺めるには 最高だった。

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な

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オクラを ひとつ

オクラを ひとつ

花を求めて 庭を歩く
秋の気配の中
花器に見合う花……

そうだ…..
オクラの花を 生けてみる

器は これで….

花を愉しみ…..
器も愛でる

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲

太古から やってる事は
なんら 変わってないと….

“1000℃を超えたら言葉は要らない 窯焚きの夜 神々しい景色を

“1000℃を超えたら言葉は要らない 窯焚きの夜 神々しい景色を

午前2時 燃える薪を 観て
“美味しそう”って 
眺めていた。

まるで マグロか 鰹が目の前にあるように….

“松の枝持って来てください”

“はい”

焚き口に 込められた松に 火を入れる

薪に 火が移り 窯焚きの始まり

時計は 零時にセットされる。
辺りが暗くなった
時刻は19:30

薪のくべ方の手ほどきを受け

暫くすると 彼は 母家に食事を作りに

鮎飯に
サイコロステーキに

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ほんのり秋の気配...回復期リハビリテーションにて

ほんのり秋の気配...回復期リハビリテーションにて

”どうでした? 一週間?“
目の前の主治医は ニコニコしながら
呟く

いっぱい いっぱい 話す事があるけど
先ずは 良かった事を.....
“先生 陶芸家の友人所へ行って 窯を焚いて来ましたと 写真を魅せる”

驚きながらも 喜ぶ先生。
ギランバレーになって一年 俗世間との
関わり方を 忘れていたいた 浦島太郎。

“良かった 良かった”と ......

“先生 やっと寝れるように なって来ま

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センスについて 想う事….

センスについて 想う事….

“直ぐに来てください”って 言われて
直ぐに向かった…
ただ ….
頭の中 高校生の二人のおっさんは
その事を 忘れていた

昨夜の酒が抜けた頃 窯場に向かう
そう
溶接の指導のために….

先ずは やって魅せる…
御手本は 美しく魅せなければならない

溶接は出来て当たり前
そこに至る過程を ….
“何だか難しそう”…..
いえいえ 溶接に関しては センスで
あると 思っている。

何年もやって

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え? マジか?….    座敷童達の呟き…

え? マジか?…. 座敷童達の呟き…

“え? マジか?”

大きな袋に 御寿司を手にした
着物姿の学級委員長は 呟く。

“あ 溶接するの忘れてた”

おっさん二人は 美尻な車に
良い音色のバイクを
愛でていたら すっかり忘れていた….

“…,,,,,” (お前らな〜)って…..

ハードな溶接仕事でお疲れかと
寿司盛りと 忍び寿司を 奮発して
くれたようで…..
お酒もたっぷり....

”明日 朝 五時から溶接やります“

“…

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