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センスについて 想う事….

“直ぐに来てください”って 言われて
直ぐに向かった…
ただ ….
頭の中 高校生の二人のおっさんは
その事を 忘れていた

昨夜の酒が抜けた頃 窯場に向かう
そう
溶接の指導のために….

先ずは やって魅せる…
御手本は 美しく魅せなければならない

溶接は出来て当たり前
そこに至る過程を ….
“何だか難しそう”…..
いえいえ 溶接に関しては センスで
あると 思っている。

何年もやっても 下手は下手
初めてやっても 上手い人は上手い

なぜ?

“溶接は 芸術作品だから…,.”

電気を流し アークを
そして 二つの鋼材を溶かし 混ざり
形にしていく
“その溶接ビードは 惚れ惚れするくらい
美しい”…..

窯の破損箇所を 溶接する
破断してるいるから 溶接棒を盛って繋げていく…..
そこは プロの腕の見せ場である….

お箸すら持てなかったのに
溶接棒を 操っている
人って 凄いなって思いながら…

まさんど君には 
補修補強の課題を…..

センス….感性….
その道を極めた人は ツールを変えても
上手く熟せる

初めての溶接…..
“上手いやん.....”

この二人には 御世辞は無い

上手いのである。

1000℃超え 土の窯変を観て 目が慣れているのだらう 
ちゃんと 母材が溶け込んで上手く ひっついている。

素晴らしい

ただ 長くは 緊張は続かない
後半は ダラダラ やり直し…

全体の十分の1を 魅せて
あとは やってもらう。

不細工なところや 逃しの加工は
そっと やっておく

溶接は 重力との戦いである。

それも クリア….

鉄と鉄を 引っ付ける事が出来たら
何でも出来る

自信が 付いたら
御役目は終わりである…

眺めていた….

直ぐに来てください…
直ぐに行くは…

私の御役目は 終わったと思っていた…


続く….

平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
センスって

滋賀 信楽 まさんど窯にて..

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