きっと 前世は クマだったんだと 鮎漁師の呟き
クマの様な 大きな手のひらに
大きな 大きな鮎
そう ヒグマ師匠の教えを守り
川に入ったら
打てども 打てども
大鮎三昧
獲れるは 獲れるは
鮎 六キロ
150匹ぐらいは 居る。
卵をしっかり持った 大鮎達
夏の様な日差し
大水で 降って鮎が もう一度
堰堤を登ろうと 集まっていた。
“獲れる時には 獲る”(ヒグマ師匠)
ふらふらになりながらも 止まらない
また 明日は 寝こむな
平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
今宵 晩御飯
天然 落鮎五匹
やっぱり クマだな。