野菜好きな自分がベジタリアンについて本気で考えていたら年上の部下ができていた思い出
こんにちは、たけしです。
誰かのハンデを本気で助けてあげると、自分への信頼度が爆上がりします。
私が若手だった頃、職場に10歳年上のアユミさんという派遣の方がいました。彼女は私よりきっかり1か月遅れて配属され、業務に慣れようと努力の毎日。
新メンバーが来たらまずは歓迎会ですが、その時期はたまたま部長が出張で不在にしていて、歓迎会を待たずに有志で飲んで帰る機会がありました。
彼女は、お酒は好きだけど少食で「野菜は大好きだけど、お肉はちょっと苦手」とのこと。ところが、実際には苦手というレベルではなく、かなり厳しいベジタリアンだったようです。
どうしてそうなってしまったのか、理由を聞く機会はなかったのですが、例えばカルボナーラを頼んだら、細かいベーコンは全てしっかりとよけてパスタだけを美味しく食べるような具合・・・
私は野菜が大好きです。が、それ以上にお肉もラーメンもお菓子も大好きです。
そんな選択の自由が当たり前にある自分と比べると、野菜「しか」まともに食べられない、というのは、かなりツラくて不便なんだろうな、と、アユミさんのお皿に残ったベーコンを眺めながら感じました。
当時は飲み会が好きなオジサン社員が多かったので原則参加のお酒の席ばかり。彼女の口からは決して「ベジタリアンです」という言葉は出てきませんでしたが、毎回せっせとお肉はよけていたのです。
ある時、「お前もそろそろやれ」という事で、次の飲み会の幹事を私が引き受けることになりました。
雰囲気よさげな北海道料理の居酒屋を選んだ私は、飲み会の前週に迷わずそのお店にいき大将を呼びました。
事情を説明し「とにかく肉と魚はなしで、あとはプロの腕に任せますので」と特別対応をお願いしたところ、「なんとかしますよ!」と大将は快諾。
飲み会の当日、アユミさんの席には野菜好きの私からみてもいい感じのメニューが次々に出されました。
料理の取り分けやビールを注ぎまわるめんどくささから解放された私も、安心して酔っぱらい、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
(料理は全て個別配膳、ビールはジョッキしか出さないで、と、あの日お店側と握っておいたのです。しかし今思い出してみると、北海道居酒屋なのに魚もなしにしてくれって、すごいリクエストでしたよね・・笑)
彼女は特別メニューにかなり驚いたようで、「前の職場ではこんな風にしてもらったことはなかった、いつも我慢すればいいやと思っていたけど、この間はすっごく楽だった」と、翌日めちゃくちゃ感謝されました。
それ以降、アユミさんは10歳も年下の私に対しても、まるで部下のように何でもやってくれるようになりました。
当時私も若手なりの緊張とプレッシャーを感じてはいましたが、この一件で部下と味方が一度に出来たように感じて、仕事に取り組む気持ちにずいぶん余裕が出来たのを今でも覚えています。
周りからはそんなに目立たない誰かの不便さや生きづらさに気づいたら、少しだけでも楽にしてあげることを考えてやってみてください。
ベジタリアンの方向けにメニューを準備したり、ビール注ぎが苦手な人のために瓶ビールを注文しなかったり、左利きの人のために資料のホチキスの位置を逆にしてみたり、大げさな事じゃなくていいです。
そうしたら、その行いへの感謝がそのうち何倍にもなってはね返ってきて、今度は仕事や他の場面で自分が助けてもらえることに間違いなしですよ。
↓の記事では私が実践する「世界が認める週末メンタルケア」を紹介しています。多くの人にとってゆううつな月曜日を存分に活用し、周囲の人とぶっちぎりの差をつけたい方はぜひご覧下さい。役に立たないと思ったら返金可ですので安心してお読み頂けますよ。