カジュアルレストランに入ろうとしたら、一瞬で中世ヨーロッパのお城の宴会場に変身した件
こんにちは、たけしです。
仕事では「確認」が圧倒的に一番重要です。
スペインのあるリゾートホテルでの大きな国際会議運営に関わった時の話。
日本から社長や役員も出張に来る予定であったため、会議前の週末にゴルフを提案。余裕を持って1ヶ月ほど前にホテル経由でゴルフ場とレストランを手配していました。
土曜日に現地入りした私はスタッフと郊外のホテルにチェックインし、一息ついた後でハイヤーの運転手とともに翌日の下見に出かけました。
雲ひとつない空に照りつける太陽、南欧スペインの気候はひとことで言って最高です。近くのゴルフ場への坂道を下っていく気分もなんだかワクワクして、週明けからの会議がうまくいくか少し心配でしたが、この時ばかりは忘れてしまえる程の気分。
ゴルフ場への往復ルート、車寄せの場所や施設のチェックも済んで、「さあ、あとはゴルフが終わった後のランチ用におさえているレストランで味見でもしてホテルに戻ろう」と思っていました。
ハイヤーで少し移動し、道から少し外れたところにあるお目当てのレストランには汗ばみながら歩きで向かいましたが、あれ、遠くから見るとなんだか様子がオカシイぞ・・・
近くまで来てみると、なんと、石造りの建物が解体されて、まさに遺跡のような状態になっていました・・・!
何が起きているのかわからず、しばし無言で立ちつくす私・・
我に帰るとホテルで待機している他のスタッフに急いで電話をし、汗だくでホテルに帰りつき早速状況を説明します。
ホテル側も「えっ、ほんとですか?」といった様子でしたが、確認してもらったところ、お店の建て替えで取り壊したことに間違いはない様子。
正直言ってホテル側がこの件を知らないことには驚きましたが、ヨーロッパだとこういうことって、たまにあるんですよね・・・ですが、ここで感情的になって怒鳴ったりしてもしかたありません。
そこで、おしゃべりと交渉は誰にも負けないスペイン人スタッフのカルメンさんに、こういう風に言ってください、と耳打ちしました。
「この日本人はあんまり怒っていないけど、この人のスーパーボスたちの対応をどうしたらいいか、本当に困ってしまって助けてもらいたがってますよ」
少ししたら憎めない顔をした支配人が出てきて、「お詫びに当ホテルのプレミアムレストランのVIPルームを開放します。もちろんお代は頂きませんよ」と申し出てくれたため、そのままVIPルームを確認させてもらうことに。
中に入って全体を見渡すと、照明から、イスからテーブルから、そこらのちょっといいレストランのレベルじゃないよ、といった雰囲気・・・扉を閉めると周りの音も全然聞こえません。もともと有名なお城だったというのも納得です。これは思わぬ収穫だと、ホテル側の申し出を受けることに即決定。
結論として、このVIPルームは本社のお偉いさんたちに大好評でした。冷たいカヴァ(スペインのスパークリングワイン)で乾杯し、ゴルフで熱くなった身体を休めて、リラックスしながらあれこれおしゃべりをするのには最適な空間でした。
ちなみに、月曜日と火曜日の会議運営は、小さなトラブルは何回かあったものの、大きく荒れることはなく無事に終了。会議後、お偉いさんたちがハイヤーに乗り込んで空港に向けて出発し、角を曲がって見えなくなると、上司やスタッフたちとガッツポーズ&握手で喜びました。
その後、お昼からぐびぐび飲んだビールの美味しかったこと美味しかったこと・・・!
仕事では自分が納得して安心出来るまで何度でも事前確認をした方がいいです。
出来るだけ自分の目で、当日ではなく事前に確認することが大事です。仮に予想外の何かが起こった時には、一日時間があればまだ挽回のために色々なことが出来ます。場合によっては自力でなんとかしようとせず、どれだけ困っているかを伝えて周りの助けを借りましょう。
緊急事態でカラカラになった喉も、きっと逆転ファインプレーの後で、良い仲間たちと冷たいビールでうるおすことが出来ますよ。
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