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「完璧」にしないと気が済まない、そんなあなたへ

「全てを白か黒かはっきりさせたい。」
「完璧にしないと、我慢できない。」

このように、「完璧さ」みたいなものを追い求めてしまうこともありますよね。

よく言えば、物事をきっちりこなすことが出来るので、立派な特性のように感じます。

けれどやっぱり、「完璧」にならないとモヤモヤして、不快感を味わってしまったり、自分の中で落とし所が見つからず、納得できるまで「完璧」を追求してしまうと、それは何よりも自分自身を苦しめるものになってしまいます。

特に強迫性障害の症状では、「完璧さ」が自分が更に辛くなる方向に使われてしまっているところもあるので、私自身も「完璧」を追い求めてしまうがゆえの苦味もたくさん感じてきました。

「なりたくて完璧主義になっているわけでもないし、できることなら適当になりたい。」
「どうすれば適当になれるの?」

そんな感じでよく嘆いていました。

けれどそんなある日、強迫性障害の真っ只中にいた私は、お世話になっていたカウンセラーの先生から、こんな言葉を言われたんです。

「世の中に“完璧”はなくて、80〜90%以上はグレーなことばかりだから、白黒つけることは実はすごく難しいんだよね。」

という言葉でした。

もちろん、そう言われても、当時の私にはなかなか受け入れることができませんでした。
どんなことでも白黒つけることは必ず出来ると信じていたし、それは必ずしなければいけないことだと思っていたし、グレーの状態のはっきりできない気持ち悪さみたいなものに耐えることはできないと、拒否反応さえ示しました。

けれど、そうは言いつつも、やっぱりその言葉を否定できなかったので、受け入れられずとも、頭の片隅にはちょこんと置いておくようにしていました。

そして特に、強迫性障害ですごくしんどいとき、「完璧」を追い求めすぎて苦しんでいる自分と対比する言葉として、時々思い出すようにしていました。

そうしていくと、いつしか「完璧」にしたくてもやっぱり難しい、そんな厳しい現実と葛藤している自分を救い出してくれる魔法の言葉に、様変わりしていました。

なので、この記事を読んでくれているあなたが、「完璧」を求めすぎてしんどくなってしまっているときは、ぜひかつての私と同じように、この言葉を思い出してみてくれたら嬉しいです。

今すぐに受け入れられなくても大丈夫なので、それが何年かかっても全然大丈夫なので、あなたの頭の片隅の、ほんの奥の方にいさせてあげることだけは、どうか許してやってください。

そんなあなたへ恩を返すように、いつしかその言葉はあなたを守る盾となってくれるでしょう。

「完璧」じゃなくたって、大丈夫です。

結構意外とみんな超適当です。笑

そして「完璧」じゃないからこそ、美しいんです。

そんなあなたが、めちゃくちゃ尊いんです。
素敵なんです。

りん
(毎日鍋でもいいくらい、冬の鍋は好きだなぁ🍲)

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りん【強迫性障害(精神疾患)/不登校を乗り越えたひと】
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