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分子栄養学

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油と水を混ぜ合わせる脂質

油と水を混ぜ合わせる脂質

イタリアンドレッシングなどのボトルに入ったドレッシングを使う前に何をされますか?

分離したドレッシングを混ぜるためにボトルを振りますよね?

ドレッシングは主に「酢・油・砂糖・塩こしょう」でできています。

これらの材料とほとんど同じ材料からできているのがマヨネーズです。

マヨネーズは主に「酢・油・砂糖・塩・卵黄」でできているのですがドレッシングと違って分離していません。

なぜマヨネーズは分

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肌の乾燥を防ぐ油

肌の乾燥を防ぐ油

オリーブオイルは「体にいい」とよく聞きますよね?

何が体にいいのかご存じですか?

今回はオリーブオイルに多く含まれるオメガ9脂肪酸についてお伝えします。

オメガ9脂肪酸は体内で作ることができる脂肪酸です。

体内で作られるからといって摂らなくて良いのかというとそうではありません。

オメガ9脂肪酸には血管系のトラブル (動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞など) を予防する効果があります。

また、肌

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油は〇〇の脂肪酸からできている

油は〇〇の脂肪酸からできている

脂肪酸 (油) は大きく4つに分類 (オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸・オメガ9脂肪酸・飽和脂肪酸) されています。

しかし、それらに分類される脂肪酸は1種類の脂肪酸だけでできている訳ではありません。

どう言うことか?大豆油を例に見ていきます。

大豆油はオメガ6脂肪酸に分類されます。

ですが、オメガ6脂肪酸以外に「オメガ3脂肪酸やオメガ9脂肪酸、飽和脂肪酸も含んで」います。

それらの脂肪酸

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オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランス良くするには

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランス良くするには

オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=1:2〜4が理想的な摂取バランスなのですが、このバランスにするにはどうすればいいのでしょうか?

方法としては「オメガ3脂肪酸を増やす」と「オメガ6脂肪酸を減らす」の2つあります。

まず、「オメガ3脂肪酸を増やす」についてです。

1. オメガ3脂肪酸を増やす

オメガ3脂肪酸は青魚 (サバ・イワシ・サンマなど) やエゴマ油、アマニ油に含まれています。

これらを

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オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は〇〇〇〇良く摂るべし!

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は〇〇〇〇良く摂るべし!

脂質の1つである「脂肪酸」のうち、「不足しがちなオメガ3脂肪酸」と「過剰になりがちなオメガ6脂肪酸」の働きについて見ていきます。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸はともに体内で作ることができない必須脂肪酸ですが、それぞれ逆の作用を持っています。

オメガ3脂肪酸は「細胞膜を柔らかくする・血液をサラサラにする・炎症を抑え、血栓をできにくくする・脳や神経組織に働きかけるなど」の働きがあります。

一方

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摂りすぎていませんか?オメガ6脂肪酸

摂りすぎていませんか?オメガ6脂肪酸

突然ですが、ご家庭では何の油を使って料理をしていますか?

サラダ油でしょうか?

それとも大豆油やコーン油ですか?

また、日々の食事が「魚料理少なめ」「お惣菜やファストフード、インスタント食品をよく食べる」ではありませんか?

今回はサラダ油などや惣菜などに多く含まれている「オメガ6脂肪酸」についてお伝えします。

「オメガ6脂肪酸」は脂質の1種で、「体内で作ることができない必須脂肪酸」なので

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コレステロールで大事なのは〇〇〇〇

コレステロールで大事なのは〇〇〇〇

健康診断や人間ドックなどのコレステロール結果(HDL(善玉) コレステロール・LDL (悪玉) コレステロール・総コレステロールなど) を見て何を気にしますか?

「基準値以内だった!」

「前回より数値がよくなった!」

などでしょうか?

コレステロールの検査結果を見るとき、基準値以内かどうかよりも「コレステロールのバランスが取れているかどうか」に注目することが大切です。

なぜかというと、検

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コレステロールが悪者になったきっかけ

コレステロールが悪者になったきっかけ

前回、食事に含まれるコレステロールはほとんど気にする必要がないことをお伝えしました。

今回は「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」「コレステロールは動脈硬化を引き起こす」と言われるようになったきっかけについてお伝えします!

1913年のことです。

ロシアの病理学者である「ニコライ・アニチコフ」が卵などの「コレステロールを多く含む動物性の餌」をウサギに与えて動脈硬化をつくる実験を行いま

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卵をたくさん食べても大丈夫!

卵をたくさん食べても大丈夫!

「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」と聞いたことはありませんか?

実はこれ…間違いなんです😳

なぜなら、コレステロール量は体内で調整されるからです。

コレステロールは「約70〜80%が糖質や脂質を使って肝臓など」で作られ、「残りの約20〜30%が食べ物から」作られます。

この割合は体内で調整されており、食べ物からのコレステロール量が増えると体内で合成されるコレステロール量が減る

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コレステロールはどう運ばれる?

コレステロールはどう運ばれる?

コレステロールは脳や神経細胞にとって大切な脂質です。

しかし、脂質 (油) の1つである

コレステロールは液体である血液に溶けません😓 #放置したドレッシングが2層に分かれているのも液体である酢などが油に溶けないから

じゃあどうやってコレステロールは運ばれているのか (移動しているのか)?

それは「リポタンパク質」という血液 (液体) にも脂質 (油) にもなじみやすいものに包まれた「球

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悪玉コレステロールは悪くない!

悪玉コレステロールは悪くない!

肝臓で作られたコレステロールを末梢神経 (全身の細胞) まで運ぶ悪玉コレステロールですが、なぜ「悪玉」と呼ばれているのかご存じですか?

それは動脈硬化につながると考えられているからです。

LDLは全身までコレステロールを運んだあと、それらのコレステロールをそのまま放置します。

それが結果的に血管の老化を進め、動脈硬化につながると思われています。 #これは間違いなのですが 、こう考えられるように

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コレステロールが低いほどやばい!?

コレステロールが低いほどやばい!?

脳の成分のうち60%は脂質 (中性脂肪・脂肪酸・コレステロール・リン脂質などのエネルギー源になる栄養素) なのですが、その脂質の50%を占める「コレステロール」についてお伝えします。

コレステロールと聞いてどんなイメージを持たれますか?「体に悪い」「コレステロールの値が高いとやばい」「摂りすぎるとよくない」などのイメージがあるでしょうか?

悪いイメージが強いコレステロールですが、私たちにとって

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コレステロールは◯に多く存在する

コレステロールは◯に多く存在する

人の体のなかでコレステロールが一番多い場所はどこかご存じですか?

実は…

「脳と神経」なんです。

「コレステロールの4分の1が脳の神経細胞に存在」しています。

コレステロールは情報を伝えるスピードと関わっていて、不足すると脳の機能も低下します。

つまり、コレステロールの値が低い人は、受け答えや動作が遅くなってしまうのです。 #若い人でもコレステロール値が低い人は遅い傾向があると言われてい

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アマニ油とエゴマ油の選び方

アマニ油とエゴマ油の選び方

アマニ油とエゴマ油を選ぶときに気をつけていただきたいのは「酸化しにくい容器」かどうかと「1ヶ月〜2ヶ月で使い切れる量を選ぶ」ことです。

また「製造方法」に注目することも大切です。

① 酸化しにくい容器

エゴマ油とアマニ油は光でも酸化します。

なので、プラスチックのボトルより「遮光瓶」や「鮮度保持ボトル (フレッシュボトル)」、「紙箱に入っているもの」を選ぶのが重要です。 #個包装のもおすす

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