コレステロールが悪者になったきっかけ
前回、食事に含まれるコレステロールはほとんど気にする必要がないことをお伝えしました。
今回は「卵を食べすぎるとコレステロールの値が上がる」「コレステロールは動脈硬化を引き起こす」と言われるようになったきっかけについてお伝えします!
1913年のことです。
ロシアの病理学者である「ニコライ・アニチコフ」が卵などの「コレステロールを多く含む動物性の餌」をウサギに与えて動脈硬化をつくる実験を行いました。
餌を与えた後、ウサギの血液を検査してみるとコレステロール値が上がっており、動脈硬化ができていたのです。
そして、この実験からコレステロールが動脈硬化の原因であると発表しました。
しかし…。
ウサギは草食動物で、野菜の茎や根、樹皮などの食物を食べており、コレステロールを多く含む肉類や卵などの動物性のものは食べません。
つまり、普段の餌にコレステロールは含まれておらず、コレステロールを分解する機能を持っていないのです。
#そりゃコレステロールの値が増えるはず笑
1日に10個の卵を食べるという人体実験をした研究もあるのですが、コレステロールは上がっていませんでした😳
卵は栄養満点の食べ物なので、コレステロールの値を気にせず召し上がってください!
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