コレステロールが低いほどやばい!?
脳の成分のうち60%は脂質 (中性脂肪・脂肪酸・コレステロール・リン脂質などのエネルギー源になる栄養素) なのですが、その脂質の50%を占める「コレステロール」についてお伝えします。
コレステロールと聞いてどんなイメージを持たれますか?「体に悪い」「コレステロールの値が高いとやばい」「摂りすぎるとよくない」などのイメージがあるでしょうか?
悪いイメージが強いコレステロールですが、私たちにとって、とても大切な脂質の一つなのです!
コレステロールは「ホルモンやビタミンDの材料になるほか、細胞膜の材料」にもなります。
コレステロールが不足すると「ストレスに弱くなる・うつ病や産後うつになりやすい」などの影響が出ます。
#ホルモンが分泌されにくくなることでストレスに対処できなくなってしまいます
#コレステロール不足によって幸せホルモンであるセロトニンの分泌が減ることでうつ病になりやすいと言われています
また、細胞膜が弱くなることで「脳出血や脳卒中などの病気になりやすくなる・怪我をしやすくなる・アトピーやガンが治りにくくなる」などの影響も生じます。
#細胞膜の弱い部分がガン化しやすい😨
ちなみに、細胞膜にはコレステロール以外にも、脂質の1つである「脂肪酸」や「リン脂質」も関わっています。
細胞膜がしっかり保たれていること、そして細胞膜が柔らかいことで、細胞同士の情報のやり取りがスムーズになります。
体細胞はもちろん、複雑な脳神経細胞の細胞膜も脂質が保っており、維持するにはたくさんの脂質が必要です。
では、脂質が不足すると脳にどのような影響が出るか?
情報伝達を円滑にしている「脂質が少なくなれば、神経細胞の機能も落ちて」しまいます⤵️
だから、「コレステロールや脂肪酸などの脂質が大事」なのです。
次回はコレステロールがどこに一番多く存在するかについてお伝えします!
厚生労働省/e-ヘルスネット「コレステロール」
平石貴久「健康の常識2」講談社
溝口 徹『「脳の栄養不足」が老化を早める!』青春出版社
三石巌『医学常識はウソだらけ 分子生物学が明かす「生命の法則」』祥伝社黄金文庫
山梨義英「脂溶性物質の体内動態制御機構の解明とその理解に基づくトランスレーショナルリサーチ」